藤井聡太九段、七冠とか竜王とか何という呼称をつけていいか迷っていたが、これで、「八冠」と確定したな。
羽生さんのころは、七冠が最高だったんだが、いつの間にか一つ増えたようだ。
それにしてもすごいスケジュールだと思う。国内、国外戦がある欧州サッカーリーグチーム並みだろう。今現在でも、王位を奪取したのもつかの間、すでに竜王戦の第2戦が控えている。以前にもこのような過密スケジュールはあったが、凡人からは考えられない脳状態が恐ろしい。スポーツなら、身体が痛いです、とか言えば、休ませてもらえられるんだろうが、将棋は主催者(主に新聞社)が違うため、そういうわけにはいかないんだろう。
瞬間的な「八冠」ではなく、何年も保持してほしいと願っている。対極後のインタビューでは、「すごくうれしい。引き続き実力を上げたい。面白い将棋を指すことが目標」と記者団に答えていた。
想像の及ばな世界だが、頑張ってほしい。
吉宗が市中を徘徊するときの徳田新之助が居候していることになっているのが、火消しのめ組。この第5部のカシラは定番の北島三郎だが、その女房はたまに代わる。おさいという名前だが、ここしばらくは浅茅陽子。荒くれどもの火消しににらみを利かせて、なんだかんだとめ組をまとめている。
今回は、仇討ちを目指す高崎藩の藩士の妻とかかわり、復讐を続ける彼女に変わって牢獄に入り、大岡忠助の裁きで同じ牢に入ってきた悪事の事情を知る女将を手なずけて、悪の仕組みのすべてを聞き出す。御庭番(吉宗の密偵)以上の活躍だった。
め組の女将は、坂口良子とか生稲晃子らも演じたが、一番肝が据わっていたね。
寺島進の2時間ドラマ「駐在刑事」シリーズ。各局2時間テレビ枠がなくなったため、忘れたころに特番的にやるのだが、先月録画していたのを、きょう見た。
以前は警視庁の敏腕刑事だったが、あるきっかけで奥多摩の駐在に大左遷された寺島。しかし、むしろ、地域になじむことに喜びを感じ、人情味たっぷりに事件を解決するというストーリーだ。
今回は、都心の殺しと奥多摩の殺しが絡み合い、戸籍売買などというナゾも加わり、複雑な展開になったが、お決まりの捜査に固執する、昔は部下、今は上司になった偉い人たちを説き伏せ、犯人や目撃者の心を開かせていく。
写真右は寺島より上司である奥多摩署の刑事課長である藤井美菜。本庁から出張ってくる威張りに対し、寺島とともに見返してやろうと頑張る、いいコンビだ。
寺島は、すごい俳優だと思う。1話の2時間ドラマでもいろいろなカオを演じ分ける。いつになるかわからない新作が、今から楽しみだ。