ちーのくんがフェンスの前に行きました。
『キッチンに入りたいですにゃ~ん』
お座りしてキッチンを覗いています。
誰か開けてくれないかな~って待っているけれど、
そっちには誰もいないよ。
何か考え込んでいるらってくんですね。
さっきまでこの新聞紙回収袋に座っていたちーのくんが行ってしまって
空になったので…
『らっちゃんが入ってみたらどうですかにゃ?』
って思ったのね。
悟られないようにゴミ箱をすんすんすんしてみたり
後ろあしのお手入れをしてみたり。
そうやってこっそり様子を伺って
たまにはチラ見
ほら、つくねた袋、入り心地が良さそうでしょ?
よ~し、いっちょ入ってみましょうか、と思いきや…
慌てて駆けつけたちーのくん。
『ちのきちがつくねたんですにゃよ。
これ、ちのきちせんようですにゃ~』
これ見よがしに袋に乗っちゃうのだね
今日は何だか意地悪なちーのくんですが
…
コレはちょっと酷くないかい?
らってくんもいい加減付き合っていられないよね
新聞紙回収袋に鎮座するちーのくん。
身から出たさびなのに
むっつり顔です。
『付き合いの悪いらっちゃんですにゃん』
でもやっぱり…
なんだか淋しくなっちゃったね。
初めかららってくんも入れてあげたら良かったのよ。
一緒だったら暖かいし楽しいし、良い事だらけだったのに
そんなちーのくんをじっと見ていたりんちゃん。
りんちゃん、一緒に入ってあげたらどうかしら?
しかしりんちゃんは見極めているのです。
『りんこが入る余裕はありませんにゃ』
ええ、おっしゃる通り、確かにね。
寂しいちーのくん、
今度はらっちゃんと仲良くしようね。