ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

☆わたしはどうかしてる!☆

2010-11-05 18:16:04 | Weblog
読書の秋はすっかり漫画の秋になりつつあり、白土三平や手塚治虫など大御所に
睡眠時間を捧げる、この頃です。
そんな中、お茶碗片手に読み耽った心震える作品が・・

日出処の天子
山岸凉子/日出処の天子

いやー、山岸先生あなたって人はっ。先日ダ・ヴィンチでの10年に渡る連載を終えた、
「舞姫 テレプシコーラ」も一難さってまた一難、っていうか平和な場面になると
次に起こる不幸が過って、逆に不安!みたいな壮絶漫画でしたが「日出処の天子」も
どうしてなかなか。
時は飛鳥時代、主人公はみなさんご存知、厩戸皇子こと聖徳太子。
大王の座を巡って、それぞれの思惑が絡み合う壮大な歴史漫画!!と思って
読み始めましたが、段々ひとりの男(毛人)を巡ってそれぞれの愛憎が絡み合う、
昼ドラような漫画だということで結論が出ました。しかもほんのりボーイズラブ☆
はぁー、時代も位も超えて人を愛することは人類普遍のテーマなんですなぁ、
しみじみ。とかしたいところですが、山岸凉子という人は憎しみを描かしたら
右に出るものなしなので、手に汗握る展開目白押しです。

毛人を想うあまり、毛人の想い人布都姫を本気で抹殺しにかかる、聖徳太子。
毛人を想うあまり、実の妹でありながら布都姫に扮して兄と契っちゃう、刀自古郎女。
毛人を想うあまり、巫女の座を捨てて後の蘇我入鹿を産んだ、布都姫。
毛人、あんたがはっきりしないから!!という、読んでるこっちも昼ドラのりで突っ込
んじゃうストーリー展開。愛っていいよねより人間って怖いっ、が先に立ちますの。
この辺りの史実は、いろんな説が交錯しているようなので、
ひとつの聖徳太子物語として、ひいては恋の参考書として一読されることを
オススメ・・・したりしちゃったりして。

おハナでした。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする