幻想小説周辺の 覚書

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大國魂神社 すももまつり

2022-07-20 15:18:00 | 神仏探幽
以前の投稿
でも2022年もやってる!


地元の府中市の大國魂神社は 今日だけのすもも祭りの真っ最中でした
今日だけしか売ってない真っ黒なかちがらす饅頭とかからす団扇とかがあって何気にぼやっと見過ごすことはできません
ちなみに、すももは大体一律千円のお祭り相場です
僕はあんまり好きじゃないのでかちがらす饅頭を購入して見物終りでした。夜は舞台で田舎能もやる様子でしたよ







































漫画レビュー 悪魔くん千年王国

2022-07-20 15:13:00 | 書評 読書忘備録
#水木しげる #悪魔くん千年王国  ちくま文庫 578頁
奇書というのはこういう本を言うのだろうと思った。
鬼太郎も良いが、コアな本好きには一度この奇書っぷりをオススメしたい。

小学生なのに世紀の大天才並みの知識と超能力を持つ悪魔くん。
(まずこのネーミングセンスがスゴいですね。サタンと敵役が闘うときも、おのれ~!!悪魔くんめ~!!と叫ぶという緊張感ぶっ飛ぶ台詞の応酬が繰り広げられる。さすが水木しげるワールドですわ)

13人の使徒を手下に召還して、地上に全人類の幸福のために千年王国を作り上げようと、敵対する
日本国家権力や蓬莱島の八仙人やサタンやアメリカ・ソ連の軍隊とも戦うというストーリー。
全編ギュスターブ・ドレの神曲か、立風書房の世界妖怪図鑑、のような描き込みの熱量とクオリティです。さらには、その画の力とは不釣り合いなまでの荒唐無稽で場合によっては脱力感満載のストーリー運び、さすがは生きている(生きていた)妖怪!水木しげる御大でございます。














まずはこの画力のごく一端を味わっていただきたい。
どこかで見たことがあるような普遍的名画から奇妙の精髄を抜き出しつつ、オリジナルとアレンジの境界を気付かせないほど自然に水木独特の一段飛躍したコマはそれだけで名画と言えましょう。
馬頭星雲の暗黒の雲から地獄の悪魔軍団が大挙して押し寄せて来る、という見開きがあるのですがスゴいとしか言いようがないですね。

ちくま文庫もお手軽な値段で良いのですが、これは是非大型の上質な印刷で堪能していただきたいものです。

読書レビュー 土偶を読む

2022-07-20 15:10:00 | 書評 読書忘備録
竹倉史人: 土偶を読む-130年解かれなかった縄文神話の謎
晶文社 2021年4月21日発行 338頁 1870円
Amazon 考古学カテゴリ中 ベストセラー1位











作者は正規の大学他の考古学研究者ではない、いわば在野のアマチュア研究科です。
まあ自分は権威主義者じゃないので だからダメってことは言いません。
考古学や縄文の本を読むときのハードルとなってる難しさとか、つまんなさ、はこの本にはありません。
むしろ、面白いじゃん。売れてるし・・・。
というわけで、研究者じゃない本好き、縄文好き、のみなさんにはオススメ本だ。

竹倉氏の論旨は明確、且つ、シンプルだ。
「土偶のフォルム:形状は何を表現してるのか」
「呪術祭祀の精霊とか、妊娠女性で豊穣と子孫繁殖を表してる? いや違う!」
「宇宙人とか、超古代文明人とか? いやいや・・・・ムーじゃないし(笑)」
「土偶は縄文人の身近にあり、最も重要な接種する食べ物を擬人化したものだ」
「遮光器土偶の太い手足はサトイモだし、ハート型土偶の顔はオニグルミの断面、縄文のビーナスはトチの実だし、中空土偶は栗の実だ  並べれば一目瞭然」
・・・・・というわけだ

え~~~ぇ?マジっ?って思うかもしれないが、竹倉氏の熱量と豊富な図像(なかにはゆるキャラの栗ちゃんとか、ハマグリ小僧とかもあるし・・・)
に思わず引き込まれてしまうはずだ。真偽は誰も判定できない、ならば楽しんで読むが吉、とりあえず読めば語りたくなるネタ本として秀逸だと思う。
その際は是非、デスクサイドには「古代戦士ハニワット」を忘れずに・・・・