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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
<ドン作雑文集より>
平成初めの頃です。
しまった! こんなご馳走にありつけるのなら、みそラーメンなんか食ってくるのではなかった。ひとこと教えておいてくれればいいものをと恨んでみるが、もう遅い。駆けつけ3杯と酒を勧められたが断った。私は、酒はほとんど飲まない。それに帰りはバイクである。皆から酔っぱらったら泊まっていけと言われたが止むを得ない時を除いては、家を空けない主義である。
Oさんに不要な心配をかけたくないからだ。まだ本題に入ってないので、とりとめもない酒飲みの話にはついていけなかった。彼らの話を聞くともなしに聞いている。クソ面白くもない。そのうち、おランさんが傍に来たので、二人で恋の話などをしていた。しばらくしていると、タイタイ達がやってきた。
キヨヒメ、むーみぃ姫、吸ばばに、タイタイ、それにナカヤキも宴に加わってきた。キヨヒメは、さすがに蛇の姿では、皆に悪いと思ったのだろう。人間の姿に戻っている。私はキヨヒメの素顔を見るのは、今日が初めてだ。聞きしにまさる美しさ、Oさんに負けるとも劣らない。むーみぃ姫もこれまた美しい。
つづく