copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
玉を取り上げると、赤ん坊が泣き始め、
いつまで経っても泣き止めませんので、
浜辺に行ってあやしておりますと、
蛇が出てまいりました。
「あの玉は私の左の目でありました。
右目もこの子にやります。
そのかわり、どうかお願いですから、
三井寺の鐘を毎日撞いていただけないでしょうか。
その鐘の音を心の糧として、私は生きていきたいと
思います」と言って、
玉を置いて何処へともなく去ってゆきました。
玉を手にした赤ん坊は泣き止んだそうです。
つづく