Lupinus-ルピナス-

絵本のルピナスさんのように自分なりの「世の中を美しくすること」を見つけたいと思っています。

春の奈良へ(吉野)

2011年04月19日 | お出かけ・旅
この週末に奈良県に行ってきました。
久しぶりの一人旅でした。たぶん完全な一人旅は中国留学でした以来かな・・・

大震災の前から奈良に行こうと決めていて、家族と旅行するつもりでした。
一度私が大好きな法隆寺の救世観音さまにお会いしたくて。ご開帳のときが春と秋のそれぞれ1ヶ月だけなのです。

でも、地震が起きて直後は、状況も気分も旅行に行くような雰囲気ではなくなってしまって。
それでも、しばらくしてやっぱり万難を排してでも、行きたい気持ちが強くなってきてしまいました。
これは、自分でも意地になっているのかな?と考えてみましたが、どうやらそういう感じでもない。
うまく言えないのですが、「私の今回の奈良行きはすでに決定事項」というか・・・もう自然に決まっていたことみたいな感じで、行かないことは考えられないというような。

そして娘も3年生になってマーチングバンドに入り、毎週土曜日が練習になってしまいました。
行く予定だった日が、土曜練習の初日。しょっぱなから休ませるのもかわいそうなので、これは私一人で行くか・・・ということで、計画を練り直しました。

初日は、家族では行かないつもりだった吉野へ。
奈良で一泊して次の日は斑鳩の法隆寺へいくことにしました。

吉野は数日前は雨の予報だったけれど、なんとか天気はもってくれて、曇り空でした。
吉野のエリアは下から下千本、中千本、上千本、奥千本の4つに分かれています。下から徐々に桜が咲いて、山の上の奥千本が最後に咲きます。
ちょうど行ったときは、下・中・上千本が満開で、一番いい時期でした。
少し、霞が出ていたので、さくらがぼんやりとしか見えなかったけれど、山がピンク色にほんのり染まっていました。
とてもきれいでしたよ^^

私は中千本までバスで行って、上千本の水分神社まで歩いて行きました。最初きつい勾配の坂道を歩いて疲れましたが、徐々に慣れてきて段々体も軽くなってきました。
山を歩くのはとても気持ちがいいものだなあと実感。
吉野は人が多くて、それがどうかなと思っていましたが、山を歩くのが気持ちよくて意外にも人の多さは気にならなかったです。
でも震災の影響か、例年よりは恐らく人が少なかったのではないかな・・・

国宝になっている水分神社も一部修復中でしたが、古くてとても気持ちのいい神社でした。
境内に大きな古いしだれ桜の木があってきれいでした。

         

         

そこから奥千本にも歩いて行けたけれど、ゆっくりまわると時間がなさそうだったので、歩いて下ることにしました。

吉野というとすぐ思いつくのは、私は「桜」でしたが、それだけではなく、ここは、重要な歴史の舞台だったのでした。
歴史の教科書に載っていた人たちに縁のある遺跡の多いこと・・・
西行はここに庵を結び、
源義経と静御前は吉野で最後の別れとなり、
それに後醍醐天皇が南朝を築いたのは、吉野でしたね。(すっかり忘れてた^^;)

とくに吉野には後醍醐天皇に縁のある場所が多いです。
京都に帰る夢果たせず、ここで亡くなられたのですね。
重要な歴史の舞台となる場所は、様々な人間の色々な想いが残っているのかな・・・と思いました。

でも、春の吉野の雰囲気は、明るく、とても気持ちよいところでした。

また、違う季節にゆっくりと歩いてまわりたいです。

         
          上千本に登る途中で

         
          吉水神社の一目千本

そして、旅の途中で思い出したのが、以前だんなさんのお母さんに連れて行ってもらった鎌倉宮は、後醍醐天皇の皇子である護良親王をお祀りしていたところでした。
鎌倉と吉野・・・かなり離れているので最初は結びつかなかったけれど、そのころの歴史を読み返してみると、そうか、そのような流れだったのかとやっとわかりました。
本を読むだけではなく、実際に足を運ぶほうがよく理解できますね。




最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。