画像/地下鉄徐家汇駅の9号線乗り換え通路。とても広くて気持ちがいい。上海はどんどん新しいものを取り入れ、日本よりも発展している部分もある。
■巨大掲示板群の2ちゃんねる創始者でニワンゴ取締役の西村博之さん(ひろゆき)と経済評論家の勝間和代さんが、少し前にBSジャパンの「デキビジ」とういう番組で対談したのを観た。私は普段あまりTVを観ないが、勝間さんがどういうことを喋る人なのか、以前から少し興味があったので今回は観てみた。
対談の模様はこちら ニコニコ動画より
動画をアップすると、削除要請が出るので静止画と音声にしているのだ思う。この静止画もいつ削除されるかわかないので、アクセスできなくなっていたら、削除されたと思ってください。
たまに日本へ帰る時、電車の中の広告や本屋で、何回も勝間さんの顔を見たことがある。ああこの人は最近売れてる人なんだぁという印象。本の内容を見てみると、なにやら勝ち負けなんたらと書いてある。そしてビジネス、起業がわりとテーマになっているらしい。どうにもこうにも勝ちに行きたい、勝つべきだ、とういうようなことを言いたいのが伝わってきた。
時代に合っているのだろう。しかし、私は賛成できないなと感じた。起業、ビジネスがテーマなのは別にどうでもいいが、私が思うに、このような人はわりと刺激的なメッセージを送ったり、能動的な方向で本を書いていたりするが、リアルな行動の結果が見えない。つまり、脳みそに勉強してきたことがたくさん詰まっているのかもしれないが、色々なことを言いすぎている上に、一体何がしたいのかがよくわからない。
起業を強く勧めていることはわかるし、起業して、もしうまくいったら普通にサラリーマンをやっているよりは収入が多くなることもわかる。若者は起業するべき、とはいかにもポジティブで進取の精神を感じさせる言葉だ。いくら働いても給料の上がらない今の日本で、特に女性である勝間さんのようなメッセージはキラキラして見えるかもしれない。
勝間さんが代表取締役を務める「株式会社監査と分析」という会社のウェブサイトを見てみた。何を監査と分析をするのかよくわからないし、なにやら自分をアピールするためのウェブサイトのようだ。だからと言って、その会社がうまくいっていないだろうとは思わないが、素直に感じたのは、企業のためのウェブサイトではないなということ。
それで、勝間さんとひろゆきさんとの対談だけど、どうやらバトルになっていた。ひろゆきさんは、けっこう冷静でいつもの感じで話してるように見えたが、勝間さんはどうしてもひろゆきさんの考え方を一旦受け止めることもしたいないらしく、一つひとつの会話で勝ちたい、論破したいというのが画面を通して十分伝わってきた。対談というのは、勝ち負けではないと思うが、勝ち負けを言うなら、最初から最後まで勝間さんが負けていたのは明白だ。
私は勝間さんのことを深くは知らない。人の性格というのはそうそう変えられるものじゃない。今までああやって、どうがんばっても持論に沿わない相手には「だめだこれ」と言い放ち、相手の意見を尊重しないような話し方をしていたのだろうか。確かに著作などを見てみても、強いメッセージが多く、独立願望のある人を魅了させるだろうし、具体的統計などの数字を挙げることも多い。でも、どうも実際に行動に移す人が見て、なるほどと思えるような内容とは少しずれているんじゃないかなと思う。
私が思うに、勝間さんの著書というのは、起業をしてみたいし色々なビジネス本などを買っみたりはするが、実際には行動するまでいかないという層からの人気が高いのではないかなと思っている。日本でも昔に比べ、起業する人がだんだん多くなって来ているようだが、願望はあっても行動が伴わない人が圧倒的だろう。むしろ、それが一般的なケースだと言える。
だから、こういう願望を長年持ちつつも丁寧に墓場まで持っていく人たちに多く読まれるのは当然のことで、逆に起業をして四苦八苦しながら進んでいる人たちには、あまり意味のないカテゴリーに入るのだろう。
私も、10年も前だったら勝間さんの本に魅力を感じていたかもしれない。しかし私は、故・松下幸之助氏や船井幸雄先生、邱永漢先生を筆頭に、彼らの言う何事も実践しながら学び進んでゆくという考えに賛成し魅力を感じる。勝間さんも色々と社会的に素晴らしい人とされているようだが、少なくともあの番組を見る限りでは、支離滅裂なことばかり言う女性だなぁというのが素直な感想だった。おそらく、ひろゆきさんのような人たち、つまり確固たる自分があり、明瞭でストレートな考え方の人たちに対しての免疫というか、それに対応できる余裕を持ち合わせていなかっただけのことだろうと思う。
勝間さんの言う起業、成功とは何なのだろう。ひろゆきさんもそこを聞いていた。「お金持ちにならないと不幸になるんですか?」と。勝間さん曰く、そういうわけではないらしいが、起業をすれば会社をリストラされるなどの危険も回避できるナンタラと。それはそうかもしれないが、基本的に起業のほうがよほどリスクが高いという前提は彼女の思考にはないのだろうか。その心を説くことなしに、時代が時代だからと言って起業ばかりを強引にすすめるということは、人々の幸せには様々な形があるということをスッ飛ばしているように見える。
彼女のプライベートは、ずいぶん前よりうまくいっていないらしい。そのことが彼女に思考に色濃く出ているのではないかということが推察できるが、詳しくは触れない。
人は何のために起業するのだろうか。それはもちろん成功したいからだろう。ひとつ、私も賛同するわかりやすい成功の定義がある。
「成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を、一つひとつ実現していく過程である。」一部略 Napoleon Hill
成功というのは、事業で成功するだけのことじゃない。起業なんかしなくても、自分が考えるいい人生を送ることができれば、それでいいじゃないか。
■巨大掲示板群の2ちゃんねる創始者でニワンゴ取締役の西村博之さん(ひろゆき)と経済評論家の勝間和代さんが、少し前にBSジャパンの「デキビジ」とういう番組で対談したのを観た。私は普段あまりTVを観ないが、勝間さんがどういうことを喋る人なのか、以前から少し興味があったので今回は観てみた。
対談の模様はこちら ニコニコ動画より
動画をアップすると、削除要請が出るので静止画と音声にしているのだ思う。この静止画もいつ削除されるかわかないので、アクセスできなくなっていたら、削除されたと思ってください。
たまに日本へ帰る時、電車の中の広告や本屋で、何回も勝間さんの顔を見たことがある。ああこの人は最近売れてる人なんだぁという印象。本の内容を見てみると、なにやら勝ち負けなんたらと書いてある。そしてビジネス、起業がわりとテーマになっているらしい。どうにもこうにも勝ちに行きたい、勝つべきだ、とういうようなことを言いたいのが伝わってきた。
時代に合っているのだろう。しかし、私は賛成できないなと感じた。起業、ビジネスがテーマなのは別にどうでもいいが、私が思うに、このような人はわりと刺激的なメッセージを送ったり、能動的な方向で本を書いていたりするが、リアルな行動の結果が見えない。つまり、脳みそに勉強してきたことがたくさん詰まっているのかもしれないが、色々なことを言いすぎている上に、一体何がしたいのかがよくわからない。
起業を強く勧めていることはわかるし、起業して、もしうまくいったら普通にサラリーマンをやっているよりは収入が多くなることもわかる。若者は起業するべき、とはいかにもポジティブで進取の精神を感じさせる言葉だ。いくら働いても給料の上がらない今の日本で、特に女性である勝間さんのようなメッセージはキラキラして見えるかもしれない。
勝間さんが代表取締役を務める「株式会社監査と分析」という会社のウェブサイトを見てみた。何を監査と分析をするのかよくわからないし、なにやら自分をアピールするためのウェブサイトのようだ。だからと言って、その会社がうまくいっていないだろうとは思わないが、素直に感じたのは、企業のためのウェブサイトではないなということ。
それで、勝間さんとひろゆきさんとの対談だけど、どうやらバトルになっていた。ひろゆきさんは、けっこう冷静でいつもの感じで話してるように見えたが、勝間さんはどうしてもひろゆきさんの考え方を一旦受け止めることもしたいないらしく、一つひとつの会話で勝ちたい、論破したいというのが画面を通して十分伝わってきた。対談というのは、勝ち負けではないと思うが、勝ち負けを言うなら、最初から最後まで勝間さんが負けていたのは明白だ。
私は勝間さんのことを深くは知らない。人の性格というのはそうそう変えられるものじゃない。今までああやって、どうがんばっても持論に沿わない相手には「だめだこれ」と言い放ち、相手の意見を尊重しないような話し方をしていたのだろうか。確かに著作などを見てみても、強いメッセージが多く、独立願望のある人を魅了させるだろうし、具体的統計などの数字を挙げることも多い。でも、どうも実際に行動に移す人が見て、なるほどと思えるような内容とは少しずれているんじゃないかなと思う。
私が思うに、勝間さんの著書というのは、起業をしてみたいし色々なビジネス本などを買っみたりはするが、実際には行動するまでいかないという層からの人気が高いのではないかなと思っている。日本でも昔に比べ、起業する人がだんだん多くなって来ているようだが、願望はあっても行動が伴わない人が圧倒的だろう。むしろ、それが一般的なケースだと言える。
だから、こういう願望を長年持ちつつも丁寧に墓場まで持っていく人たちに多く読まれるのは当然のことで、逆に起業をして四苦八苦しながら進んでいる人たちには、あまり意味のないカテゴリーに入るのだろう。
私も、10年も前だったら勝間さんの本に魅力を感じていたかもしれない。しかし私は、故・松下幸之助氏や船井幸雄先生、邱永漢先生を筆頭に、彼らの言う何事も実践しながら学び進んでゆくという考えに賛成し魅力を感じる。勝間さんも色々と社会的に素晴らしい人とされているようだが、少なくともあの番組を見る限りでは、支離滅裂なことばかり言う女性だなぁというのが素直な感想だった。おそらく、ひろゆきさんのような人たち、つまり確固たる自分があり、明瞭でストレートな考え方の人たちに対しての免疫というか、それに対応できる余裕を持ち合わせていなかっただけのことだろうと思う。
勝間さんの言う起業、成功とは何なのだろう。ひろゆきさんもそこを聞いていた。「お金持ちにならないと不幸になるんですか?」と。勝間さん曰く、そういうわけではないらしいが、起業をすれば会社をリストラされるなどの危険も回避できるナンタラと。それはそうかもしれないが、基本的に起業のほうがよほどリスクが高いという前提は彼女の思考にはないのだろうか。その心を説くことなしに、時代が時代だからと言って起業ばかりを強引にすすめるということは、人々の幸せには様々な形があるということをスッ飛ばしているように見える。
彼女のプライベートは、ずいぶん前よりうまくいっていないらしい。そのことが彼女に思考に色濃く出ているのではないかということが推察できるが、詳しくは触れない。
人は何のために起業するのだろうか。それはもちろん成功したいからだろう。ひとつ、私も賛同するわかりやすい成功の定義がある。
「成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を、一つひとつ実現していく過程である。」一部略 Napoleon Hill
成功というのは、事業で成功するだけのことじゃない。起業なんかしなくても、自分が考えるいい人生を送ることができれば、それでいいじゃないか。