ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

ひろゆきさんと勝間和代さんとの対談

2010-05-23 | 生活・色々
画像/地下鉄徐家汇駅の9号線乗り換え通路。とても広くて気持ちがいい。上海はどんどん新しいものを取り入れ、日本よりも発展している部分もある。



■巨大掲示板群の2ちゃんねる創始者でニワンゴ取締役の西村博之さん(ひろゆき)と経済評論家の勝間和代さんが、少し前にBSジャパンの「デキビジ」とういう番組で対談したのを観た。私は普段あまりTVを観ないが、勝間さんがどういうことを喋る人なのか、以前から少し興味があったので今回は観てみた。

対談の模様はこちら ニコニコ動画より
動画をアップすると、削除要請が出るので静止画と音声にしているのだ思う。この静止画もいつ削除されるかわかないので、アクセスできなくなっていたら、削除されたと思ってください。


たまに日本へ帰る時、電車の中の広告や本屋で、何回も勝間さんの顔を見たことがある。ああこの人は最近売れてる人なんだぁという印象。本の内容を見てみると、なにやら勝ち負けなんたらと書いてある。そしてビジネス、起業がわりとテーマになっているらしい。どうにもこうにも勝ちに行きたい、勝つべきだ、とういうようなことを言いたいのが伝わってきた。

時代に合っているのだろう。しかし、私は賛成できないなと感じた。起業、ビジネスがテーマなのは別にどうでもいいが、私が思うに、このような人はわりと刺激的なメッセージを送ったり、能動的な方向で本を書いていたりするが、リアルな行動の結果が見えない。つまり、脳みそに勉強してきたことがたくさん詰まっているのかもしれないが、色々なことを言いすぎている上に、一体何がしたいのかがよくわからない。

起業を強く勧めていることはわかるし、起業して、もしうまくいったら普通にサラリーマンをやっているよりは収入が多くなることもわかる。若者は起業するべき、とはいかにもポジティブで進取の精神を感じさせる言葉だ。いくら働いても給料の上がらない今の日本で、特に女性である勝間さんのようなメッセージはキラキラして見えるかもしれない。

勝間さんが代表取締役を務める「株式会社監査と分析」という会社のウェブサイトを見てみた。何を監査と分析をするのかよくわからないし、なにやら自分をアピールするためのウェブサイトのようだ。だからと言って、その会社がうまくいっていないだろうとは思わないが、素直に感じたのは、企業のためのウェブサイトではないなということ。

それで、勝間さんとひろゆきさんとの対談だけど、どうやらバトルになっていた。ひろゆきさんは、けっこう冷静でいつもの感じで話してるように見えたが、勝間さんはどうしてもひろゆきさんの考え方を一旦受け止めることもしたいないらしく、一つひとつの会話で勝ちたい、論破したいというのが画面を通して十分伝わってきた。対談というのは、勝ち負けではないと思うが、勝ち負けを言うなら、最初から最後まで勝間さんが負けていたのは明白だ。

私は勝間さんのことを深くは知らない。人の性格というのはそうそう変えられるものじゃない。今までああやって、どうがんばっても持論に沿わない相手には「だめだこれ」と言い放ち、相手の意見を尊重しないような話し方をしていたのだろうか。確かに著作などを見てみても、強いメッセージが多く、独立願望のある人を魅了させるだろうし、具体的統計などの数字を挙げることも多い。でも、どうも実際に行動に移す人が見て、なるほどと思えるような内容とは少しずれているんじゃないかなと思う。

私が思うに、勝間さんの著書というのは、起業をしてみたいし色々なビジネス本などを買っみたりはするが、実際には行動するまでいかないという層からの人気が高いのではないかなと思っている。日本でも昔に比べ、起業する人がだんだん多くなって来ているようだが、願望はあっても行動が伴わない人が圧倒的だろう。むしろ、それが一般的なケースだと言える。

だから、こういう願望を長年持ちつつも丁寧に墓場まで持っていく人たちに多く読まれるのは当然のことで、逆に起業をして四苦八苦しながら進んでいる人たちには、あまり意味のないカテゴリーに入るのだろう。

私も、10年も前だったら勝間さんの本に魅力を感じていたかもしれない。しかし私は、故・松下幸之助氏や船井幸雄先生、邱永漢先生を筆頭に、彼らの言う何事も実践しながら学び進んでゆくという考えに賛成し魅力を感じる。勝間さんも色々と社会的に素晴らしい人とされているようだが、少なくともあの番組を見る限りでは、支離滅裂なことばかり言う女性だなぁというのが素直な感想だった。おそらく、ひろゆきさんのような人たち、つまり確固たる自分があり、明瞭でストレートな考え方の人たちに対しての免疫というか、それに対応できる余裕を持ち合わせていなかっただけのことだろうと思う。

勝間さんの言う起業、成功とは何なのだろう。ひろゆきさんもそこを聞いていた。「お金持ちにならないと不幸になるんですか?」と。勝間さん曰く、そういうわけではないらしいが、起業をすれば会社をリストラされるなどの危険も回避できるナンタラと。それはそうかもしれないが、基本的に起業のほうがよほどリスクが高いという前提は彼女の思考にはないのだろうか。その心を説くことなしに、時代が時代だからと言って起業ばかりを強引にすすめるということは、人々の幸せには様々な形があるということをスッ飛ばしているように見える。

彼女のプライベートは、ずいぶん前よりうまくいっていないらしい。そのことが彼女に思考に色濃く出ているのではないかということが推察できるが、詳しくは触れない。



人は何のために起業するのだろうか。それはもちろん成功したいからだろう。ひとつ、私も賛同するわかりやすい成功の定義がある。


「成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を、一つひとつ実現していく過程である。」一部略   Napoleon Hill



成功というのは、事業で成功するだけのことじゃない。起業なんかしなくても、自分が考えるいい人生を送ることができれば、それでいいじゃないか。
コメント (4)
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上海のハンバーガー

2010-05-10 | 生活・色々
画像/デリバリーしたハンバーガーとチキン。けっこう美味い。コカコーラゼロも半年ぶりくらいに飲んでみた。


■日本で言えばゴールデンウィーク。中国だと労働節の連続休暇は、私には関係のないことだった。なんとなく、ああ今は世の中休みなんだなぁくらいのことは感じていたが、毎日仕事をしてたので、それどころではなかった。でも、おかげで充実した毎日を送ることができている。

ところで、日本ではオレオの抹茶味は発売されているのだろうか。今日、スーパーで見かけたので買ってみた。私は抹茶なお菓子に目がないのだ。でも、オレオはかなり甘いから、買おうかどうしようか一瞬迷ったが、3秒後には手にとっていた。私の場合、これが日本なら値段を気にするところだが、上海では食料品が安いので値段なんか見ないで買った。こんなことを書いているからといっても、別に金持っているということをアピールしたいわけではない。金は無いぽんぽこなのだ。

買ったオレオを食べてみたが、やはり甘い。アメリカンな甘さが血液をドロドロにしているような甘ったる~い感覚を伴い、糖尿病を連想させる。臭いも甘い。砂糖の結晶が少しざらつく。一口食べただけで水が欲しくなった。オレオのパッケージには、抹茶アイスのイラストが載っていたので、きっとミントでも入れただけだろうと思ったらやはりうっすらとした抹茶の味にミントが加わっただけだと感じた。ま、こんなものだろうが、次に買うことはないろう。これならノーマルオレオのほうがまだ美味い。

帰宅した後、ハンバーガーの出前をとった。仕事をしながらだとデリバリーが多くなる。15分そこらの時間を割いて、自分で料理を作るのもいいが、やることが多いときはデリバリーが多くなる。ハンバーガーはいつも注文している店があって、値段がけっこう安く、ハンバーガー1個100円、デカいチキンが1個60円だ。私はハンバーガー1個と、チキンを2個食べるとお腹が一杯なので、220円しか注文していないことになるが、徒歩5分のところということもあり、いつも持ってきてくれる。

こういう街のファーストフード店は、いたるところにあったりするが、だいたいにおいてマックやケンタッキーのそれよりと大して変わらないどころか、モノによってはボリュームで勝っている時さえある。しかし、肉やバンズの品質はどうかということについて、まさかこの上海でトレーサビリティが確立しているわけでもないので、そこのところは黙って食えというのが基本だと思う。

それでも、これらのハンバーガー屋のハンバーガーはけっこう美味い。たまに妙な味がするときもあるのだが、そこは深く考えないようにするのが肝心かもしれない。たしかに、大手のマックなどは情報公開もある程度しているし、ISO認証を取得した生産過程で管理されているかもしれない。でも、原料である動物の体には成長増進剤や化学肥料も多く取り込まれているだろうから、それらを食べている私たちの体にとって、どこの店のハンバーガーを食べても、結果的には大した差は無いと考えるのが妥当じゃないだろうか。

特に大きなさがあるとすれば、それは店舗や輸送・原料製造における各現場の衛生管理面だろう。体に言い訳ではない原料を使っているのだから、残りはここらへんが両者の大きなボーダーラインになるわけだが、食べているぶんにはそこらへんがどうなっているのかを感じることはできない。でも、中国在住者であれば、ローカル店舗がどんなふうに食材を扱っているかはだいたい想像がつくだろう。日本人的感覚からすれば、テキトーの一言に尽きる。この前なんかは、見るからに汚い雑巾で素材を切る包丁を拭いて、包丁を拭いたその雑巾でテーブルを拭いていた....。ま、全部の店舗がこうだとは思わないが。

上海では注文する値段が300円くらいからデリバリーを受け付けてくれる。私が上海に来たばかりのころは、そんなに安い値段でも配達してくれるのかと驚いたものだが、今となってはごく普通のことに思える。この前など、入ったことのない料理屋を見つけたので、次にでも頼もうかなと思い、デリバリーのメニューだけもらいに入った。

そうしたら、デリバリーは50元(約750円)からだと言うので驚いた。思わず「高いなぁ!」と言ってしまったくらいで、そんなに高級な店には見えなかったのだが、こんな店もあるのだと知ることができた。ただ、店長が面倒くさがり屋なだけなのかもしれない。中国人は基本的に面倒くさがりが多いので、こんな理由でも十分あり得ると思ったのだ。もしくは、けっこう儲かっているので、安い値段ではデリバリーする価値が無いと判断しているのかも。

それでも、750円と言えば日本だとビックマックセットくらいなのだろうか。そんなに高くない?どちらにせよ、お得意さんは別として、日本では注文が750円でデリバリーする店なんか無いのではないだろうか。いや、これからの日本の経済事情を鑑みれば、将来それはあり得るのかもしれないと、ふと思った。

今、日本では低価格化の波が起きているようだ。ダイエーを筆頭に、そこらじゅうのディスカウントストアが全盛を極めた頃の価格破壊ではなく、じわりじわりと来る低価格化だ。一方、上海では高価格化というか、物価が上がり続けている。家賃、食品、衣類、各種サービス。すべての面で軒並み値段が上がってきている。この中でも、不動産関係が顕著だが、これは上がりすぎの感が否めない。

上海のマンションは、日本のそれと比べて品質面で確実に劣っている。不動産の価値はロケーションにあると言っても過言ではないが、それでも品質がこんなに悪いのにこれほどまでに高いのはいただけない。今この瞬間この時代にとりあえずこのような価格になっているわけで、客観的な価値を見出されているかのように捉えがちだ。しかし、こんな価格は長くは続かないだろうし、実際にあまりに高い物件は買い手が少ないそうだ。

中には、大手企業が買占めだとかなんとかいう話もあるわけで、一部の業者が半意図的に不動産価格を吊り上げに回っているという事情もある。最近、このような動きに対し、政府が介入したとニュースでやっていたが、それもそうだろう。中国政府の動きは機敏で賢い。日本が犯した過ちに学び、バブル崩壊なんてらならないように、時に油を注ぎ、時に火力を弱めたりが上手く、各方面からガンガン対策をしている。それでもどうにもならないときがあるだろうが、少なくとも、日本よりは賢い動きをしているのが見てとれる。


さて、月曜日からもがんばりますか。
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ライブドアブログ→FC2ブログ→gooブログ

2010-04-22 | 生活・色々
ども。ぽんぽこです。

上海に来てから2年以上を経過したブログですが、中国特有のネット事情によりブログの引越しを余儀なくされて早数ヶ月。FC2に引越ししたのも束の間、今度はFC2ブログが中国政府によると思われるFC2ブログ全体へのアクセス遮断で再度の引越し先を探していました...。

ということなので、FC2ブログでの引越しのお知らせも書けません。事情を知らない人たちは、最近更新してないなと思うでしょうけど、1文字すら更新できないのが実情。中国にいるとメリットも大きいけれど、時に色々困ることもあります。

今日はとりあえずここまで。
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