ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

生かされて出会って

2010-12-03 | 生活・色々
上海に来て3年が経つ。

本当に色々あった濃い3年間だった。
楽しいことも嫌なことも盛りだくさんの3年。
新しい発見、新しい価値観、新しい考え方。
日本を出なかったら、井の中の蛙だったかもしれない。
ちょうど、世界の人々が宇宙の存在を知らなかった頃のように。
少しおおげさだけど。

多くの人との出会いがあった。
年齢、職業、地位に関わらず話し、呑み、交流した。
中国人とも数え切れないくらい出会い、友達もできた。
いずれも、感謝感謝の出会いだ。

中国に何年もいる日本人の多くは、
こうして私が感じていることと
同じような感想を持っているんじゃないだろうか。

色んな出会いがあると、人間って何だろうと考えるときがある。
きっとちっぽけな存在なのだろうけど
小さいからこそ、みんな懸命に生きて
何かを求め探しているのかも。
それ以上の理由はなく、生きてることに意味はないのかも。
でも、人間はそこに意味を見出したいと思う。

タクシーの運転手とラーメンと日本の話をした。
たまに団体旅行で日本へ行くという。
日本のラーメンは美味しいと言う彼が教えてくれたのは
中国の「龍髭麺」という麺。今度買ってみようか。

彼と話しながら目的地までの10分程度。
楽しかった。心が軽くなる。
何の利害関係もない会話。
私も上海の美味しい日式ラーメン屋を教えてあげた。

日中の間では最近問題が多い。
そのことを彼はどう思うか聞こうと思ったがやめておいた。
そんなことを聞いても意味がないと思った。
その時、彼と私の間では、そんなことはどうでもよくなるような
人としての温かいつながりを感じた。と私は思いたい。

メガシティ上海の経済発展はものすごく、細かいことを除けば
日本にあるものはだいたい何でもある。
日本企業の進出も加速してるように感じる。
日本ではなかなかできない贅沢もたくさんできる。
でも、一番いいことは、人のパワーを感じられること。
人と人が温かく会話する光景。

礼儀やマナーも大事だけれども、
温かい交流でない、心がない交流は意味がない。
だから、温かい交流をしてくれる中国人にも感謝。
色々あるけど、お世話になってる上海に感謝。
ここに来たから、たくさんの出会いがあったから今の自分もある。
上海に来て本当によかった。ありがとう。