■ 3年半で7回目の引越し。完全に半年に1回のペース。う~ん、我ながら多いと思う…。
日本にいたときは、一人暮らしのときに1度だけ引越したことがあるくらいで、別に引越し魔というわけではなかった。お金がなくて引越せなかったわけでもないが、おそらく会社勤めをしていた時期も何年かあったので無闇に引越せないし、上海と違って礼金やなんやで出費が10万円を越すだろうし無駄金がバカにならない。
そういう大前提が当然あるので「いいところがあったら引越そうかな~」などと、そういうことには考えがいかなかったんだと思う。それに会社勤めしていた時期もあったので、そうそう簡単に場所を移るわけにもいかないだろう。で、今回引越した先は、上海中心部の右上あたりにある虹口区だ。ここのへんに来ると、高層階からは東方明珠が半分くらい見える場合がけっこうあるのだけど、そういう部屋は基本的にかなり高い。
そういう景色バーン!東方明珠ドーン!な部屋もいいなと思い内覧したが、部屋の内装やレベルは少々劣る。しかしそれでも7,000元(円高の今だと約9万円)クラスの部屋だ。それくらいの家賃だと、素晴らしい景色を取ると部屋のグレードは並になってしまう。いや、決して昔ながらの「小区(高級マンションでもその場所を指して小区と呼ぶが)」ではなく、外観はまあまあきれいなマンションだし、その内装も上海在住の日本人が見ても「普通にきれい」な水準ではあると思うが、私としては7,000元払ってもコレかと部屋に納得はできなかった。景色バーン!東方明珠ドーン!部屋スゲー!となると、2LDKで1万3千元~くらいである。自腹な私としてはそこまで出したくない。
それで、今回決めたマンションはかなりコストパフォーマンスがいいと思う。もちろんエントランスはオートロックだが、エレベータもカードキー認証で各階へ昇ることができる仕組みだ。しかも例えば10階なら10階用のカードでないと10階で停まらないようになっているので、こういうものがないよりは安心感はある。ないよりは、というのは結局非常階段で上がれてしまうからなのだが、まあないよりはいいだろう。
内装レベルも日本の2LDKのものとさほど変わらない感じで「家」という感じがする。一方、今回はパスした候補のひとつだった闸北区の绿洲雅宾利花園2期は8,000元程度でかなりアッパーなマンションなのでオススメなのだが「家」という感じには少し欠けていた。というのも、エントランスにラウンジありの噴水ありのシャンデリアつきの全面大理石で、エレベータは富士通、中央空調はダイキンで内装もすごく、最初は「ココホテルデスカ?」状態であまりの豪華さに笑ってしまったくらいだが、やはりなんとなく落ち着かないのでまたの機会に考えることにした。それにしても古北でもあそこまでアッパーなマンションはなかなかないと思う。人民広場にも近いしオススメです。
虹口を見る前に、上海駅周辺でおそらく一番いいマンションが2LDK8,000元くらいで収まるのでチョコチョコ見てみた。マンションのグレードは古北の一等マンションとさほど変わらずこの家賃。しかも周囲は綺麗だし便利だ。古北との違いは、居酒屋と日本人が大好きなKTV(キャバクラを少々エロくしてカラオケをつけたような店)がないことくらいだ。いかに古北地区の家賃相場がぼったくりかわかる。美麗華なども検討したが、外観はまあまあかもしれないが、中身はいたって普通というかはっきりいってよくない。あれで8,000元くらいというのはなんなのか。4,000元なら考えてもいい感じだ。
古北近辺でもたしかに5,000元程度も出せば、そこそこ質のよい部屋を見つけることができる。しかし、私の場合は引越す度に少~しずつ家賃が上がって(自分で選んでいるわけだが)いて、それにつれて部屋のグレードもあがっている。私も最初のころは「ゴキブリができない感じならどこでもいい」という考えで、安めの部屋を探していたが、部屋のグレードが上がってくると前の部屋がショボく思えてくる。
人間の欲は底なしというが、まあ本当にそうなんだろうと身をもって感じる。そこまでの欲はない。望んでいないと思っていても、いざ手の届く段階になるとやはり手を出したくなる。これが欲なのだろうと思う。ベントレーなどの高級車なんかは私が買える身分ではないが、その段階になればやはり買いたくなるものなのだろうか。
"できてしまう"ということは、それを律する自分もいなければいけないのだと思う。欲望と理性。部屋を選ぶくらいのことはどこでも選べばいいと思うが、こういう欲望を現実的に可能にするチカラは時に人を狂わせてしまう。ああ、こういうことなのかもなと思う。もちろん、私が感じた例はごく身近で日常の範囲を出ない庶民的なレベルなわけだ。
だが、こういう欲が永遠にそして無限に増幅する可能性が十分にあるということと人の理性の限界とをとりあえず簡単に結びつけて考えると、その延長線上に国家級の欲望つまり支配層の人間たちの欲とはいかに危険につながるかものかということがよくわかる。だから、そういう層の人間たちには律するべき自分を維持していただかないと大変困るわけだが、果たして今の日本にはそのような政治家がどれほどいるのだろうか。
話がそれたな。まいっか。
日本にいたときは、一人暮らしのときに1度だけ引越したことがあるくらいで、別に引越し魔というわけではなかった。お金がなくて引越せなかったわけでもないが、おそらく会社勤めをしていた時期も何年かあったので無闇に引越せないし、上海と違って礼金やなんやで出費が10万円を越すだろうし無駄金がバカにならない。
そういう大前提が当然あるので「いいところがあったら引越そうかな~」などと、そういうことには考えがいかなかったんだと思う。それに会社勤めしていた時期もあったので、そうそう簡単に場所を移るわけにもいかないだろう。で、今回引越した先は、上海中心部の右上あたりにある虹口区だ。ここのへんに来ると、高層階からは東方明珠が半分くらい見える場合がけっこうあるのだけど、そういう部屋は基本的にかなり高い。
そういう景色バーン!東方明珠ドーン!な部屋もいいなと思い内覧したが、部屋の内装やレベルは少々劣る。しかしそれでも7,000元(円高の今だと約9万円)クラスの部屋だ。それくらいの家賃だと、素晴らしい景色を取ると部屋のグレードは並になってしまう。いや、決して昔ながらの「小区(高級マンションでもその場所を指して小区と呼ぶが)」ではなく、外観はまあまあきれいなマンションだし、その内装も上海在住の日本人が見ても「普通にきれい」な水準ではあると思うが、私としては7,000元払ってもコレかと部屋に納得はできなかった。景色バーン!東方明珠ドーン!部屋スゲー!となると、2LDKで1万3千元~くらいである。自腹な私としてはそこまで出したくない。
それで、今回決めたマンションはかなりコストパフォーマンスがいいと思う。もちろんエントランスはオートロックだが、エレベータもカードキー認証で各階へ昇ることができる仕組みだ。しかも例えば10階なら10階用のカードでないと10階で停まらないようになっているので、こういうものがないよりは安心感はある。ないよりは、というのは結局非常階段で上がれてしまうからなのだが、まあないよりはいいだろう。
内装レベルも日本の2LDKのものとさほど変わらない感じで「家」という感じがする。一方、今回はパスした候補のひとつだった闸北区の绿洲雅宾利花園2期は8,000元程度でかなりアッパーなマンションなのでオススメなのだが「家」という感じには少し欠けていた。というのも、エントランスにラウンジありの噴水ありのシャンデリアつきの全面大理石で、エレベータは富士通、中央空調はダイキンで内装もすごく、最初は「ココホテルデスカ?」状態であまりの豪華さに笑ってしまったくらいだが、やはりなんとなく落ち着かないのでまたの機会に考えることにした。それにしても古北でもあそこまでアッパーなマンションはなかなかないと思う。人民広場にも近いしオススメです。
虹口を見る前に、上海駅周辺でおそらく一番いいマンションが2LDK8,000元くらいで収まるのでチョコチョコ見てみた。マンションのグレードは古北の一等マンションとさほど変わらずこの家賃。しかも周囲は綺麗だし便利だ。古北との違いは、居酒屋と日本人が大好きなKTV(キャバクラを少々エロくしてカラオケをつけたような店)がないことくらいだ。いかに古北地区の家賃相場がぼったくりかわかる。美麗華なども検討したが、外観はまあまあかもしれないが、中身はいたって普通というかはっきりいってよくない。あれで8,000元くらいというのはなんなのか。4,000元なら考えてもいい感じだ。
古北近辺でもたしかに5,000元程度も出せば、そこそこ質のよい部屋を見つけることができる。しかし、私の場合は引越す度に少~しずつ家賃が上がって(自分で選んでいるわけだが)いて、それにつれて部屋のグレードもあがっている。私も最初のころは「ゴキブリができない感じならどこでもいい」という考えで、安めの部屋を探していたが、部屋のグレードが上がってくると前の部屋がショボく思えてくる。
人間の欲は底なしというが、まあ本当にそうなんだろうと身をもって感じる。そこまでの欲はない。望んでいないと思っていても、いざ手の届く段階になるとやはり手を出したくなる。これが欲なのだろうと思う。ベントレーなどの高級車なんかは私が買える身分ではないが、その段階になればやはり買いたくなるものなのだろうか。
"できてしまう"ということは、それを律する自分もいなければいけないのだと思う。欲望と理性。部屋を選ぶくらいのことはどこでも選べばいいと思うが、こういう欲望を現実的に可能にするチカラは時に人を狂わせてしまう。ああ、こういうことなのかもなと思う。もちろん、私が感じた例はごく身近で日常の範囲を出ない庶民的なレベルなわけだ。
だが、こういう欲が永遠にそして無限に増幅する可能性が十分にあるということと人の理性の限界とをとりあえず簡単に結びつけて考えると、その延長線上に国家級の欲望つまり支配層の人間たちの欲とはいかに危険につながるかものかということがよくわかる。だから、そういう層の人間たちには律するべき自分を維持していただかないと大変困るわけだが、果たして今の日本にはそのような政治家がどれほどいるのだろうか。
話がそれたな。まいっか。