私「コロナ前からこんな酷かったんでしたっけ?問い合わせ全体が10あるとしたら、そのうちどれくらいが対応できていないんでしょうか?」
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ヨドバシ.com「1…、いや、1も対応できていないのが現状でして…。会社にはもっとどうにかしてくれと言ってはいるんですが…。もうコールセンターの体を成していないほどでして…。コロナ前はすべてによく対応できていたとは言いませんが、コロナの影響でこんなになってしまっているということははっきり言えます…」
ヨドバシ.comで不良品の交換を試みるも、電話はまったくつながらず、2週間待ってみたメール2通への返信もなく、コールバックサービス申し込みも満員で、客とヨドバシ.comとの連絡手段がない状態だった。後日ようやくコールバック予約が取れて、5日後の今日電話がかかってきた。
連絡を試みてしばらくしても何も返信がなく、電話も通じないとわかったときはけっこうプンスカしていた私だったが、このコロナの中で顧客対応がひどく間にあっていないのだろうとコールセンターの悲惨な状況に思いをめぐらせていると、電話口で怒りをぶつけて不満を解消しようという気にすらならなかった。電話開口一番、申し訳なさそうに謝る声ですべてが伝わってきた気がした。よくあるテンプレお詫びとか、よくわからないけどとりあえず謝っとけというのではないことはわかる。
電話口の彼は、もう毎日毎電話でさんざん怒られて何度も何度も謝ってきただろう。コロナの状況があるとはいえ、まったく対応できていないことへの申し訳なさと、会社に対してもっとどうにかしれくれという気持ち。コールセンターのその人はきっと電話をかける前から “ この電話の客もきっとヨドバシ.comに連絡手段がなかったことを怒ってこの電話を待っていたのだろう ” という前提が頭にあったのだと思う。
そんなときこそ、個人的な怒りは収めて、外的要因でこんなことになってしまっている事情くらいは汲みたいもの。コールセンターの人も同じ人間。電話だとね、顔が見えないし、二度と会うこともないだろうし、立場的に客のほうが強く出られるから、ふだんあまり言わない勢いで強く言ったりしつこくなったりすることもあるかもしれないが、もう弱りきってる相手に優しい言葉をかけてあげられたら、お互い柔らかい気持ちになれると思う。仕事なんだから怒られてもしかたないとか、そこまで気にかけることはない、と言う人もいるかもしれないが、仕事の前に人間なんですよね。仕事をするロボットのような存在ではないです。その人という人間あっての仕事です。
「大変な状況でしょうけどがんばってくださいね」
最後に応援しておきました。
おっさんからの声援など普段ならなんとも思わないかもしれないが、平時よりさらに苦情や怒りをぶつけられまくっていることが想像に難くない悲惨な現状では、少しでも彼の励みになればこちらも嬉しい。