伊勢志摩つれづれ

伊勢志摩の今を楽しんで頂けます
郷里を離れた方に 今の故郷を 
また 伊勢志摩の旅行の前に ご覧ください

伊勢三座(馬瀬の狂言・通町と一色の能)の伝統芸能

2016-10-22 07:00:06 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
狂言・柿山伏 (馬瀬の狂言)

山形県羽黒山の山伏が大和の大峰山へ修験に行き
本山へ帰る途中 宿を早く発ったので 空腹になった
見回せば 柿畑があり 柿を食べていると
見回りに来た畑主が見つかる

腹も立つが なぶってやろうと
あれは鳥じゃ 猿じゃ トンビじゃ いわれ
真似をする 挙句に トンビなら 
木の上から跳べと云うと

山伏は 飛んで 強く腰を打って怒る
畑主は 面白がって 帰ろうとするが
山伏は 呪文の唱え 畑主を引き戻し
山伏看病の争いをする


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馬瀬狂言・腰祈(こしいのり)

2016-10-22 07:00:05 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
永年の修行を終え 帰郷した山伏は 
久々に祖父(おおじ)を見舞う
 
祖父は あまりにも耳が遠く すっかり
腰が曲がっていたのを見て
修行の成果とばかりに 加持祈祷で治そうと試みたが
効きすぎて 上ばかり見上げて 歩けない

それではと云って 呪文を唱えると 四つん這いになった
これでは 這ってゆかねばならぬと云う
山伏は さらに呪文を唱え 太郎冠者に良い加減のところで
突っ張り棒で支えるよう 命じた

狂言は どちらも 面白さを誘う 芸能です


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一色能・囃子方

2016-10-22 07:00:03 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
囃子の大 小鼓(つづみ)笛 太鼓が 
激しく 鳴る 出幕を促進する 
やがて 幕が上がり橋掛かりへ
シテ〈主演者〉が登場です 

なを 鼓の緒は 締めたり緩めたりで 
音色の調節で 能楽では 
調緒(しらべお)といわれる


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一色能・六浦(六浦)

2016-10-22 07:00:02 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
都の僧が六浦の称名寺(しょうみょうじ)で
紅葉の季節に一本だけ紅葉していない楓を見つける
不思議に思っていると 一人の女が現れ
なぜ一本だけ紅葉しないかを語り 姿を消します。
僧が回向していると 楓の精が現れ
四季の憐れを語り舞う
やがて 仏果を授け給えと願って
木の間の影に消え失せる

鎌倉に 住んでいた冷泉為相が称名寺に遊んだ時
「いかにして このひともとにしぐれけむ 
山にさきだつ庭のもみぢ葉」と詠み
本堂前に碑があるらしい


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一色能・六浦(六浦)の「して」

2016-10-22 07:00:01 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
冷泉為相の歌に感激して 紅葉をやめた旨を
悟り語った女性の装束は
紅色の装束を着用せず 
能面も 若い女の面ではなく 中年女性を表す
曲見(しゃくみ)が用いられる 
 
曲見とは 狂女物などに用いられ
顔の中央がしゃくれて見える

しての舞


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