迷彩のブログ Ⅲ

北海道在住の田舎暮らしです。日々の出来事や趣味のポン付けLEDバルブ等について、不定期に書いていきます。

PIAAのLEDバルブ・・・かなり高性能!

2017-10-11 07:45:00 | LED

​​​北の方にある我が家の周辺には既に初雪の便りも届き始め、寒さが一層身に沁みます。

さて、今日ご紹介するLEDバルブはっ!なんと!   …国産です​ンハッ​


PIAA LEH121​ 発売開始は今年の6月ですので、既に御存知の方もいらっしゃるのでしょうか?

残念な事に、これほどLED愛に燃えている私は全くこれの存在を知りませんでした。

通常、国産品は高くて更にCREEの大玉素子を使用したイマイチパッとしない品ばかりで触手が全然のびませんでしたので、新製品のチェックも怠ってましたが、まさかこれほどの商品が出ていたと​は(絶句)

まずパッと見てだと、今までのPIAAバルブとさほど変わった感じは受けないでしょう。

売り口上を読んだだけでは、何が変わったのかピンと来ませんしね。

ただし、Youtubeの紹介動画​を観てみたら、目から鱗です!

PIAA XHP-35.JPG

上の画像はyoutube​の一場面を切り取ったものですが、まずはみんな大好き!一枚基板である事が判ります。

(参考に同じ一枚基板で良好な照射パターンだった5​つの製品を扱った過去記事→フォグユースのフィリップス​H11、5SのH4HB3H11、極最近の記事で結膜炎HB3​

更に、旧態依然​だったCREEのドーム状レンズ付き素子から、なにやら全く見た事が無いタイプの素子に変更されている事にも気が付きました。

謎素子

大雑把に言えば、国産のLEDバルブの謳い文句には虚飾が(ほとんど)無くおおよそ信用できるスペックが綴られています。

一つのバルブで3000Lmと言う事は、素子一個で1500Lm程度の性能・・と言う条件でこの素子を特定してみました。

たぶん、CREEのXHP35が見た目と性能、あとPIAAが歴代のバルブで使用してきたメーカーと言う観点からその正体でしょう。


サイズは以前から販売されている3.5mm×3.5mmの素子と全く同じフットプリントで、とてもコンパクトです。

​で、性能は・・・絶句!

XHP35 緒元.JPG

この小さなサイズで13W・1483Lmって!もうちびりそう!

ちびりそうと言えばお値段のほうもちょっと・・・大きいです。最安値で20,900円前後​

これは、ス○キノに一回通うのを止めてでも手に入れなければ・・・ということで、楽天ポイント全部ぶち込んで、注文しました。


もうスス○ノ2~3回分の爽快感・達成感に包まれております​

商品到着はたぶん明日でしょうから、明日の夕方くらいに比較壁ドン貼ることが出来そうです。

想像するに、前回の結膜炎や5Sが純正ハロゲンの照射パターンを概ね踏襲していたのに対し、このファン付プレミアは全く独特な照射パターンを成す気がします。

特にHiビームに関しては、素子の発光部分の形がそのまま投射される傾向にあるため、壁ドンしたらスクエアなパターンが拝めるかも?


※10/13追記

壁ドン比べを行いました。

左PIAA、右5S

左がPIAA 右は5S.JPG

想像していた結果とは大違いです!

5Sより潰れた配光パターン、​​ムラの無い照らし方で、とても強い光…

メーカーの言う「無駄にルーメン値を高めずロス無く路面にルーメン値を照射する本質を高めました」という意味がこういう事を指していたとは・・・ビックリです。

まだ両目ともPIAAに換えて高速とかで実際走ってみていないので、あくまで想像ですが

今まで手前の路面とか夜空を無意味に照らしていた所謂邪魔で余計な照射が完全に無くなり、

一番見たい前方の奥に狭い角度で強いビームを投射できるバルブですね。

以上でベタ​褒めパート終了、あとはチクチク粗探しパートです。

これね、ネット上では「バルブ一発が3000Lm・23W」というイメージを持つような表現が有りました。


しかし…実測値は消費電力25W(2.0A×12.5V)と誤差の範囲ですが、机上で点灯させた感じが、どうも5Sや結膜炎より暗く感じたので何気なく化粧箱を見てみたら


これは、化粧箱を実際手にとって見ない限り判らないようになってます。ファック!​

25W・1500Lmと書くか、50W・3000Lmと表記してほしいなぁ

バルブ一個で1500Lm=素子一個で750Lm程度ですね、こういう計算でいいのかな?

つまり、非常に無駄な電力を食ってることになるんかなぁ?

CREEのホームページで閲覧可能な諸元表からすると、13Wで1483Lm 電流1.05Aとあり、これは最高出力?瞬間ならこれぐらい出せますよって事と理解しております。

pdfファイルのデータシートで​​いうと次のグラフが判り易そうな気がするので貼ってみます。


大雑把にいえば、効率よく使用するための資料だと思うんですが、下のグラフに注目。

横軸が電流・縦軸が明るさですが、電流最大値が1050mAで、縦軸の240%が1483Lmと考えていいでしょう。

とするなら、PIAAのバルブでは素子一個750Lmで光らせてるので、ちょうど半分の120%です。その時の電流値は450mAってとこですかね?

つまりPIAAのバルブでの素子だけが食ってる電流は450mA×2個=約900mAと言う事になり、最大でも12W以内で収まるはずです。

ただまあ、変換ロスとかファンを駆動させる為の電力とかで20%前後と想像しているので、それを上乗せして17W位じゃ無きゃおかしい。

唯一、大食いの可能性としては、キャンセラーが内蔵してあるかも

結膜炎の29Wってのは例外です。あれは中国産の発展途上素子が載っているのが原因です。

​​5SはZES素子を6つ駆動させて22W、たぶんこの辺が基準になるのかしら?

最近のメジャーなLED素子は性能もほぼ横並びなので、まあこんなものなんでしょうかね?

PIAAはなぜか欺瞞っぽい売り方をした。

その理由は、性能面で中国製品と比べて遜色ないように見せる必要があったから?

出来ればそんな小細工しないで、堂々と売ってほしかったなぁ…せっかく勇気を振り絞って買ったのに感動が無くなってしまいました。

売り方がおかしい。いい商品なのにとても残念な気持ちしか生まれませんでした。

まあいずれは使うでしょうけど、今のところ結膜炎付けておきます。​


※10/20追記

色々と訂正事項がありますよ。

まず、使われている素子ですが、XP-L Hiという名称です。これは良くご存知のXM-L2とかなり近い性能で、一回り小さいもの、とご理解ください。

10W・1095Lm程度のごくありふれた商品です。

​確かにXHP35を、この一枚基板構成に採用しても、熱伝導​経路の細さで全開ドライブなどさせられる訳も無いのですから、

発光部の小さなXP-L Hiはちゃんと意味のある選択なんでしょう。

あと、車両一台分・2本で3000Lmという説明が、一枚目の写真の右上辺りに、黄色い字で明確に記載してありました。

関係各位におかれましては、ご迷惑をお掛けしました。



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