「神とひとつになること」 ニール・ドナルド・ウォルシュ サンマーク出版
幻想を幻想として見抜く p130~
・・・その幻想は全て現実ではないことを理解しなさい。だが、その幻想は、あなた方に真実とは何かを教え、経験させてくれる。・・・
あなた方は見たいものを見ているのだろうか?見えるはずだと期待するものが見えるのだろうか?そして、見えると期待しないものは見えないのか?
よいかな。答えはイエスだ。
・・・あなた方(科学)には客観的に観察することができないから。
・・・言い換えれば、あなた方は幻想の中から幻想を見ている。
従って、幻想に関する全ての結論は幻想である。・・・
どうすれば幻想だとわかるか。
あなた方は今、幻想が現実的なのは、それが現実だからではなく、それが現実だという固い信念を自分が抱いているからだと知った。したがって、幻想に対する見方を変えるには、まず信念を変えることだ。
・・・百聞は一見に如かず、見ることは信じること、と教えられてきた。だが、逆だ。信じることは見ることである。よいかな、これが真実だ。
幻想にぶつかったとき、それが幻想だと信じれば、どれほど現実的であろうとも幻想に見える。そうなれば、幻想を本来の目的に活用することができる。つまり、究極的な現実を体験する道具ツールとして活用できる。
あなた方は、幻想を創造する術を思い出すだろう。そのはずだと思う幻想が現れるのをただ見ているのではなく、自分がこうしたいと思う幻想をつくり出し、「そう、このはずだ」とうなづくだろう。
あなた方は既にそれを実行している。知らないから、意識的、選択的にではなく、無意識に行っているだけだ。・・・だが・・・たいての場合は、他者の選択をただ受け入れているだけだ。・・・
・・・他者が選んだものを選択するのをやめるとき、それがあなた方の解放のときだ。
そのとき、あなた方は幻想を逃れるだけでなく、幻想から解放される。幻想の外に出ながら、幻想とともに生き、自分や自分の幻想を自由にコントロールできるようになる。
幻想の目的を理解すれば、自分自身の目的が達成されるまでは、決して幻想を終わらせようとは思わないだろう。
あなた方の目的とは真の自分を知って経験するだけでなく、次の自分を創造することだ。あなた方の機能とは、今という一瞬一瞬に、自分について抱く最も偉大なヴィジョンの、そのまた最も壮大なヴァージョンに従って、自分を新たに再創造することだ。