八ヶ岳連峰の中で最大の霊山と名高い「権現岳(ごんげんだけ)」へ。
雲海が眼下に広がる標高2715mの天界の世界には、見るも不思議な異質な巨大磐座(いわくら)があり、ここに鎮座する大神様は「八雷神(ヤクサイカヅチノカミ)」と「磐長姫(イワナガヒメ)」の二神であります。
八雷神は「火雷大神(ホノイカヅチノオオカミ)」の別名であり、この火雷大神の子が、京都の上賀茂神社のご祭神である「賀茂別雷命(カモワケイカヅチノミコト)」であり、さらにこの賀茂別雷命は、男神のアマテラスである「天照国照彦火明櫛玉饒速日命(アマテル クニテルヒコ アマノホアカリ クシタマ ニギハヤヒノミコト)」と言われています。
実は、ニギハヤヒとも縁が深い八ヶ岳(権現岳)。
もう1つの大神様の磐長姫は、「磐(いわ)=磐座の巨石信仰=縄文」とも結びつき、縄文時代に実在した龍人の女王で、侵略者である「邇邇芸命(ニニギノミコト)」と「木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ)」へ国譲りをしたとも言われています。
権現岳と富士山は、雲海の上で常に向かい合っています。
磐長姫と木花咲耶姫命は姉妹であり、かつて4000m以上もあって日本一高い山であった八ヶ岳(磐長姫)は、富士山(木花咲耶姫命)と喧嘩して頭を割られて低くなった(実際は噴火して小さくなった)と言われてもいますが、その伝説の真実は別にして、富士山と八ヶ岳は、切っても切れない大切なパートナーの存在であり、日本と地球にとって、非常に重要な霊山であるのを山頂にいると感じます。
縄文古来から存在していた富士王朝の真実が書かれた宮下文書によると、古代の日本の中心は富士山信仰にあり、富士山には木花咲耶姫命ではなく、もっと上に「国常立尊(クニトコタチノミコト)」という大神が鎮座されており、また磐長姫は、この国常立尊の后であったという話もあります。
さらにまた、磐長姫というのは、縄文女神である瀬織津姫の分魂であり、瀬織津姫と同一視する見方もあります。
饒速日(ニギハヤヒ)や瀬織津姫(セオリツヒメ)、国常立尊(クニトコタチノミコト)や磐長姫(イワナガヒメ)など、いずれにしても縄文古来の古い神々と関係が深い八ヶ岳と権現岳。