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ボクとしてはモンスターでは、ドラキュラ以上に<フランケンシュタインの怪物>が好きだ。しかし本作のモンスターはボクの知ってる彼ではなく、好きな顔ではなかった。それでこれまで食指が動かなかった。
だが先々週の土曜日にまたまたDVDを借りて見たら、いい意味で予想を裏切りましたね~。
フランケンシュタインは男爵と呼ばれ、原作の博士ではなく、まったくの<別物語>なのでしょう。その彼が生命を創るという愚挙に出る。
その実験体に殺人鬼の屍体を使う・・・という前フリで、どんな惨劇が起こるかと思えば、予想に反して「非常に弱々しいモンスター」の誕生~!
当初は<知的=理想>の生命を創ろうとし、フランケンシュタイン男爵は、老博士を殺害。・・・つづいて愛人でもあるメイドを殺害。それぞれモンスターの頭脳として移植される。
まったくいいようにやられる一方のモンスターが痛々しい・・・。
見ていくうちに、「ああこれは『シザーハンズ』のモデルにもなっているのかもしれないな…」と思ったのでした。
フランケンシュタイン男爵は<ピーター・カッシング>。
<ホラー>というより、<犯罪ドラマ>のような印象が残る。
また<TVのオムニバスSFドラマ>のような余韻が、心地よくでやはりこれもお気に入り映画となりました。