以前、映画「キングスマン」のことを教えてくれた職場の若者から薦められた映画を観ました。
彼曰く、『「君の名は」よりもこの映画が好き』なのだそうです。
この映画は映像がとても綺麗で、イントロダクションにある「まるで小説を読むような味わい」
というのがわかる気がした映画でした。
梅雨の季節の物語なので、今の時期に観ると梅雨の鬱陶しさを忘れてしまいました。
とても良い映画でした。
■アニメ映画「言の葉の庭」 予告
2013年、『星を追う子ども』から2年ぶりとなる、新海の5作目の劇場用アニメーション映画。
鮮烈なビジュアル表現と、観る者それぞれの心に染み入る物語表現で、 国内外の若者に絶大な影響を与えてきた新海誠。
新海の初めての「恋」の物語と銘打っており、万葉集を引用している。
万葉集の表現の研究者である倉住薫(大妻女子大学・文学部・日本文学科 助教授)が協力している。
背景は雨が重要な要素を担っている。
「雨は3人目のキャラクターといっていいくらいウエイトがある」と新海は語っていて、
シーンの約8割が雨のシーンで構成されている。
台湾・香港・中国大陸(LETVのネットワーク放送)で同時公開となり、
公開日より劇場限定でBlu-ray Disc・DVDの先行発売が行われている。
当初の予定では劇場公開する予定はなく、配信やDVDのみの小規模な短編作品の予定だったが、
最終的には劇場公開という形になった。
本作の題材は多様で魅力的だ。
独自の感性と言葉選びにより、まるで小説を読むような味わいとテーマ性を持った繊細なドラマを、
アニメーションでしか為し得ない表現で紡ぎ出す。
地雨、夕立、天気雨、豪雨…本作では心の変化や揺れそのもののような、さまざまな雨を丁寧にアニメーションで表現。
新海作品の特徴でもある美しい景色はもちろんのこと、本作で出色なのが、その景色の色味や明暗を
人物の陰影にまで反映させた色彩。
映像から想いが、言葉から情景があふれ出す。
新海作品は耳からも染み入る。
”この時代を生きる若者を情感豊かに演じるのは、実力派声優・入野自由と花澤香菜。
新鋭・KASHIWA Daisukeのピアノ曲が、言葉にはならない切ない想いを活写する。
また、秦基博が本作のために大江千里の『Rain』をカバーし、普遍に届くメッセージを現代の感性で歌い上げている。
劇中でタカオがユキノのために作った靴は実物も製作されていて、 劇場などに展示されている。
(Webより抜粋)
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。
ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。
そして、万葉集の短歌 「雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」
を言い残して去っていった。
ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。
こうして、雨の日の午前だけの2人の交流がはじまる。
タカオは靴職人になる夢を語り、味覚障害を患うユキノは、タカオの作る弁当の料理に味を感じられるようになる。
ある日、ユキノはタカオに「靴作りの本」をプレゼントし、タカオは今作っている靴を
居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願う。
六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた・・・。
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