■米国映画「ブルー・バイユー」 予告
2021年の映画
カンヌ国際映画祭に出品され、8分間に及ぶスタンディングオベーションで
喝さいを浴びた愛と感動の感動の物語。
韓国で生まれわずか3歳で遠くアメリカへ養子に出された青年アントニオ。
30年以上前の書類の不備で強制送還される危機に瀕した時、
彼はどうするのか?
国際的な養子縁組を背景に、アメリカにおける理不尽な現実を描いている。
韓国系米国人の新鋭ジャスティン・チョンが監督・主演などを兼任し、
人気女優A・ヴィカンダーが共演した社会派ドラマの秀作。
(Webより抜粋)
■米国映画「ブルー・バイユー」
この映画が凄く気になっていたので観てみました。
養子縁組でアメリカへ渡った作品にはキム・セロンちゃんの映画「バービー」もありましたが、
やはりどちらの養子も幸せに暮らしては行けなかったところに胸が痛みます。
韓国系アメリカ人の俳優ジャスティン・チョンさんをこの映画で初めて知りましたが、
養子先を転々と渡り歩き、苦労して得た小さな幸せを何とか守りたいという必死さがとても良かったです。
妻の娘ジェシーとの関係がとても微笑ましくて、産まれてくる我が子と共に
本当に愛していたんだなと、最後のシーンに泣けて、泣けて仕方がありませんでした。
この作品の中で余命わずかなベトナム難民の女性パーカがとても気になる存在でした。
病院での出会いから、アントニオが困っているときにいつもさり気なく助け舟を出します。
きっと、自身も苦労してきたからアントニオの抱える苦労も分かっているように・・・。
養子縁組の問題は今でも続いていて、このことを知らない人が多いので作品にしたそうですが
こういった作品はもっと知られるべきではないか、っと感じました。
とても興味深い映画でした。
以前観たドラマ「Pachinko(パチンコ)」のいくつかのエピソードも
ジャスティン・チョンさんが監督したのだそうです。
この二人の関係もとても良かったです。
■STORY
アントニオは韓国で生まれたが、3歳の頃にアメリカ人の家庭に養子として引き取られた。
それ以来、ルイジアナ州のバイユー地帯で暮らし、ここを故郷だと思っていた。
アントニオの暮らしは決して楽なものではなかったが、
キャシーと結婚し、彼女の元夫エースとの間に生まれた幼い娘ジェシーの3人で暮らしていた。
ところが、そんなある日、アントニオは差別意識丸出しの警官に目をつけられ、
そのまま身柄を拘束された。
しかも最悪なことに、当局は30年以上前の養子縁組の書類に不備があることに目をつけ、
アントニオを韓国へ強制送還するという決定を下した。
アントニオに与えられた選択肢は処分を受け入れるか、
当局と裁判で争うかの2択であった・・・。
アントニオは弁護士費用を稼ぐために仕方なく昔からの仲間とともに
バイク屋に強盗に入るが、警察に目をつけられることになる。
聴聞会で養母に証言してもらう必要が出てくるが、
アントニオは亡き養父からの虐待を見て見ぬふりをしていた養母を憎んでおり、
彼女に証言を頼むことを激しく拒絶する。
養父母は既に亡くなっていると知らされていたキャシーは、
養母の存在を隠していただけでなく、養母に証言を頼もうとしないアントニオに幻滅し、
さらにアントニオが強盗を働いたことを知り、ジェシーを連れて実家に行ってしまう。
アントニオは養母に証言を頼みに行くが、養母の態度は冷たい。
一方、キャシーはアントニオとの子を出産し、2人は再会する。
アントニオの聴聞会の当日、アントニオとキャシーの友人だけでなく、
キャシーの前夫エース(ジェシーの実父)と養母も姿を現す。
しかし、時間になってもアントニオは姿を現さず、アントニオの強制送還が確定する。
実はアントニオは、かねてより自分を目の敵にしている警察官で
エースの相棒であるデニーらに激しい暴行を受けていたのである。
その事実を知ったエースはデニーを手錠で拘束し、キャシーにその事実を知らせる。
アントニオが韓国に送還される日、キャシーはジェシーと生まれたばかりの娘を連れて空港に駆けつけ、
アントニオとともに韓国に行くと告げるが、その場にジェシーを連れ戻すためにエースがやって来る。
エンドクレジットでは、既に強制送還された、
または強制送還に追い込まれている養子の事例が紹介される。
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