このドラマは全部で70分のショートストーリーで、サクッと観られて良かったです。
「華政(ファジョン)」にも登場していた「ホ・ギュン」が、最後にジュンギョンに
弟子入りするところで終わったので、余計に興味が沸きました。
カン・ハヌルさんのドラマはこれまでにもいろいろ観てきましたが、
「ミッドナイトランナー」から「善悪の刃」、「失踪ノワールM」など役柄も幅が広く
史劇でも現代ドラマでも良い作品が多いです。
先日、5月23日に除隊し、またスクリーンに戻ってきますが、
これからの作品もとても楽しみな俳優さんです。
■韓国史劇「不穏」
カン・ハヌルの初主演作となった2013年のMBC単幕ドラマ
「不穏」は朝鮮成宗(ソンジョン)時代、謎の殺人事件が起こり、
その事件を解決していく主人公、漢城府の新米官僚ジュンギョンの捜査過程を描いたドラマ。
朝鮮中期の身分制度や腐敗した官僚たちによって無念な思いをする男たちの物語を描いた。
歴史の史料をもとにし、現実と仮想を行き来する興味深い展開だった。
王族の昌原(チャンウォン)君が首都で起こした殺人事件は、実際に記録されている事件であり、
最後には小説「ホン・ギルドン伝」の著者ホ・ギュンがジュンギョンの弟子として登場した。
しかし、ホ・ギュンは成宗時代の人物ではなく、ジュンギョンは仮想の人物である。
■許 筠(ホ・ギュン)
李氏朝鮮時代の文人、政治家、思想家、小説家であり、ハングルで書かれた
最古の小説「洪吉堂(ホン・ギルドン)伝」の作者である。
25歳で科挙に主席合格し、官吏となる。
春秋館(王朝の歴史を編纂する部署。時の王権も及ばないとされた。)の記注官などを歴任し、
政治に深く関与した。
しかし、父を早くに亡くし母に慈しまれて育ち、才子にありがちな傲岸不遜と軽はずみな言動があったといわれている。
庶子に対する差別をなくすべきだと公然と主張し、両班の庶子で組織された「庶孽党」と交際した。
許筠は当時一流の知識人でありながら、両班中心の社会であった朝鮮のシステムに改革を試みた人物であった。
光海君の信任を得て政治に深く関与していた許筠だったが、党争に巻き込まれる。
腹心の部下が関わった不穏文書事件に連座したのである。
この時期、許筠の名は『朝鮮王朝実録』に185回も登場する。
そしてついに、無名の儒者の讒言によって叛乱計画の首謀者に問われ、
拘束されて3日後には充分な取調べもないまま凌遅刑に処せられた。
※凌遅刑・・・非常な不名誉とされた。単なる斬首ではなく五体をバラバラにし、
分断された体は全国の各所に曝された。
斬るときは鈍刀で手足から切ったという。
(Wikipediaより抜粋)
この上記辺りは、「華政(ファジョン)」のシーンに出てきます。
このホ・ギュンの師匠としてジュンギョンが設定されているところが興味深かったです。
でも、ホ・ギュンも「君の夢見る世の中を作れ」という師匠の言葉は、
ドラマでも結局叶わなかったのでした。
■STORY
ジュンギョン(カン・ハヌル)は同じく庶子出身のユ・グァンホン(ソン・ビョンホ)とともに
新しい世界を開くことを試み、漢城府で働きながら世のために生きていた。
特にジュンギョンは権力のせいで人々の無念な死を止められないことに憤り、悩んでいた。
幼い頃、だった母(ソ・ヒョンジン)が大監(朝鮮時代の官僚)の手を振り払ったという理由だけで、
無念な死を迎えることを目撃したためだ。
成宗が王の時代に起きた謎の殺人事件。
両班の妾の子であり、漢城府(ハンソンフ)官吏であるジュンギョンは
この事件を解決して護衛武官になり、“妾の子”というレッテルから抜け出そうとしていた。
捜査を進めていく中で、昌原君(チン・テヒョン)が殺人事件の真犯人であることを知りながらも
逮捕することができなかった。
恩師であるユ・グァンホンが、世の中を庶子たちのものにするために我慢するように引き止めたためだ。
しかし、実はその昌原君は自分達が君主に立てようとした人と同一人物であった。
「殺人者は君主になれない」と思ったジュンギョンは、グァンホンを裏切り成宗の元へ走っていった。
そして、成宗のところではすべての内情を知っていたジュヌ(ヤン・ジヌ)によって
権力を守ろうとする人と世の中を変えようとする人の間の争いが始まった。
この時、ユ・グァンホンはジュンギョンを守り、ジュンギョンの代わりにこの世を去った。
彼はジュンギョンに「君が夢見る世の中を作れ」という言葉を残したが、
昌原君は罪を償わず、ジュンギョンが望んでいた世の中は結局訪れなかった。
そうして庶子という身分の呪縛から逃れることはできない人生を生きたジュンギョンが、
ホ・ギュンという弟子を残したという物語である。
(Webより抜粋)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます