政党として雄雌を決する場が比例代表。久保田氏は「民主21、自民10」とダブルスコアを予測した。
今参院選は、茶の間でおなじみの著名人や芸能人といった「タレント候補」が異例の多さで出馬を予定している。過去には自民党の舛添要一氏(現・新党改革代表)が01年の参院選で約158万票を獲得するなど、集票マシンとして大いに期待された時期もあったが、久保田氏は「ある調査ではタレント候補に期待しないと答えた人が8割にも達している。今はタレント候補を立てても票に結びつかない傾向がある」と以前のような影響力はないと指摘する。
超目玉とされるのが五輪女子柔道金メダリスト・谷亮子氏(民主)。小沢氏から要請され出馬を決意したが、5月中旬の出馬会見での現役続行宣言には不快感を示した有権者も多かった。現在は党完全バックアップで週末を中心に行う街頭演説を行っている。国民的アイドルの知名度はピカイチで○(優勢)だが「YAWARAちゃんでもせいぜい30万票が限度でしょう。ほかの候補者を引き上げるほどではないのではないか」。
民主からは、ほかに五輪体操銀、銅メダリストの池谷幸雄氏や、ドラマ「奥さまは18歳」に出演した女優の岡崎友紀氏、落語家・桂きん枝氏らバラエティーに富んだ顔ぶれがそろっているがいずれも▲(あと一歩)。
また、プロ野球出身者では前巨人監督の堀内恒夫氏(自民)は○だが、本紙野球評論家の中畑清氏(たちあがれ日本)と、元阪神投手の江本孟紀元参院議員(国民新党)は▲と政党の規模が明暗を分ける結果と予測した。
ほかのタレント候補では元日テレキャスターで前調布市議の真山勇一氏(みんなの党)が○、TBSドラマ「3年B組金八先生」の不良少女役などで知られる女優の三原じゅん子氏(自民)が△(やや優勢)、ジャーナリストの有田芳生氏(民主)が▲となっている。