ラポーレの住民達

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2010年06月25日 | Weblog

民主党政権が誕生して初の大型政治決戦となる参院選「7・11」。菅直人首相(63)への交代でV字回復した民主党が単独過半数を獲得するかが焦点だが、そのカギを握るのが全47選挙区のうち29の1人区の当落だ。

選挙予測に定評のある政治広報システム研究所の久保田正志代表は、現時点で「民主18勝、自民11勝」と予測する。ただ、首相の消費税発言が選挙情勢を一変させる可能性もある。果たして「平成の国盗り合戦」の行方は-。

 今回の参院選は、1人区29選挙区のうち、民主党が公認候補擁立を見送った沖縄や自民分裂の高知を除く19選挙区で民主、自民による事実上の一騎打ち。8選挙区で民主、自民を軸に、みんなの党など「第3極」勢力が割り込む構図だ。

 こうした情勢を踏まえ、久保田氏が最新の世論調査に、個別の選挙区事情などを加味して1人区の議席予想をはじき出した。

 その結果、民主は29選挙区のうち岩手、奈良など18選挙区(民主推薦無所属候補の香川含む)で議席を確保する情勢だ。

 前回(2007年)の参院選で民主が獲得した23勝には及ばないものの、選挙直前の首相交代効果が後押ししており、参院民主のドン、輿石東参院議員会長(74)の山梨選挙区も自民党公認の新人候補をややリード。自民候補が連勝してきた「保守王国」和歌山では民主新人が、野田聖子元郵政相(49)の元夫で現職の鶴保庸介氏(43)から議席を奪取する勢いを見せている。

 一方で、山口では民主新人で俳優の原田大二郎氏(66)が自民現職に挑戦しているが、強固な保守地盤に苦戦している。

 対する自民は北陸や山陰地方では強いものの、11勝にとどまる。米軍普天間移設問題で民主党との関係が一気に冷え込んだ沖縄では、現職の島尻安伊子氏(45)が優勢。島根は引退する「参院自民のドン」青木幹雄氏(76)の長男、一彦氏(49)が世襲批判を浴びながらも、優位に選挙戦を進めている。ただ、事実上の民主、自民ガチンコ対決の秋田は自民新人の元プロ野球選手、石井浩郎氏(46)が苦戦している。

 また、「第3極」のみんなの党は、渡辺喜美代表の地元・栃木など6選挙区に候補を擁立し民主、自民両党を脅かすが、1人区で議席を獲得するのは難しい情勢だ。

 この「民主18勝」予測は、菅首相交代前の予測データから飛躍的に伸ばしている数字だ。鳩山由紀夫前首相(63)、小沢一郎前幹事長(68)の「小鳩体制」が足を引っぱる逆風のまま選挙戦に突入-。これを前提にしたケースでは、なんと「民主7勝」という衝撃的な予測だったのだ。

 それが首相交代で一転、秋田、和歌山、長崎など11選挙区で自民候補を逆転し、愛媛では自民候補と競り合う情勢にまで追い上げている。まるでオセロゲームのような情勢の変化について、久保田氏はこう解説する。

 「米軍普天間移設問題や子ども手当など、民主党の本質は何も変わっていないが、世論は『小鳩』のダブル辞任で、そうした負の部分も一緒に解消されたと錯覚しているのでは…。要は『小鳩』時代に蓄積したストレスが解消されたわけで、菅首相の信任投票の意味合いが強い。AKB48の総選挙と一緒で、政策と言うより人気投票となっている」

 中でも、首相交代による情勢変化で最大の恩恵を受けたのが前出の輿石氏だ。久保田氏は「首相交代効果で自民候補を逆転した。輿石氏が国会の会期延長見送りを強く求めていたのも、すべては自分の選挙のためだった」と指摘する。


 また、民主、自民の1人区対決でカギを握るのが、社民、公明両党の動向だ。

 連立政権から離脱した社民党だが、個別の選挙区では民主候補との協力や推薦を維持する場合が少なくない。佐賀や熊本なども連立離脱後、選挙協力を決めた。

 一方、自公政権時代に全国的な協力態勢を築いた公明党。中部や四国、九州など一部選挙区で自民候補を支援。自民側は比例で公明に票を回す自公協力が地方レベルで継続する。

 久保田氏は「全国で社民300万票、公明は600万~700万票あり、1選挙区でみれば、両党あわせて20万から30万票。最大組織の“無党派党”の動向とあわせて、こうした組織票の動きも左右するだろう」と説明し、こう続ける。

 「民主が首相交代効果で情勢が好転しても激戦には変わりない。それに、今回は民主党への期待感がそのまま得票に結びついた昨年の総選挙のような熱気はない。キレやすい菅首相が街頭演説で口を滑らせる舌禍の可能性もある」

 参院選の勝敗を決する1人区。民主、自民に第3極勢力を加えた血みどろの「夏の陣」はますますヒートアップしそうだ。