QOOTESの脳ミソ

日記や旅の記録(現在進行中および過去の旅)がほとんどですが、たまに「腹黒日記風」になっているのでお気を付けください。

稚内行きつけの美味しい居酒屋で夕飯。

2025-01-12 11:17:17 | 日記
今朝窓を開けたらこの景色。


映画の「007 Spectre(スペクター)」みたいだと思いました。冬の稚内、やっぱやめられません。

昨晩の予告「んー、まっ、んっ、んっ」通り、昨晩はいつものお店で夕飯(酒)。

店に入ると「おお、いらっしゃい!明けましておめでとうございます。」と。ホームに帰った安心感がすごい☆。

まずは、ほぼ出ていないかすれ声で「ちょっと喉潰しちゃって、風邪をひいていたのはクリスマス頃のことなんで、もう声だけなんですけど。」と一応お断りすると、「ああ、かわいそうに。そりゃ、大変でしょ。」と温かい言葉をいただきました。

(これが初見の店だとこうはいかなくて居心地悪いんだろうな。今回は行きつけ二店だけになっちゃうかな。)と思ったり。

まずは刺身を一人前お任せで盛り合わせでお願いすると、ご主人が「年始からずっと時化で今年はまだ漁がないから、あるものだけになっちゃうよ。」と。冬の稚内ではよくあることです。で、出していただいたのがこれ。

奥さんが「連休で明日明後日とお休みになるから、今日は大盛(笑)。」

得しちゃった(笑)。


左下から時計回りに、はまち、真鯛こぶ締め、しめさば、タコ頭、サーモン、マグロです。ものがないわりにはきちんとこれだけ出してくださって感謝です。

新鮮な稚内の魚もいいのですが、このお店では、こぶ締めやしめさばなどご主人が手を加えたものがとても美味しいのです。僕はサバがそんなに好きではないのですが、ここのしめさばに限っては大好きです。

お刺身をいただきながら、ビールを終えてハイボールに。ここは店舗用の樽のハイボールではなくマジものハイボールで、濃く作ってくださるので酒飲みには嬉しいですね(笑)。

刺身が終わりに近づくと、カウンターの向こうのご主人が「稚内産ので小さいのだけど」と干し貝柱を。これ一粒で酒がどんどん飲める。危険。



故ジャニー喜多川もポケットから干し貝柱を出してくれたって「勝ち組の方」のジャニーズのタレントが言ってるのをメディアで見ました(笑)。皆さんはジャニー喜多川がくれる干し貝柱と、徹子の頭から出てくるキャンディー、どっちが欲しいですか?

僕は美味しい物なら誰からでも何でももらいます(笑)。

お刺身を終えるとお酒もなくなったので、熱燗をお願いして、宗八ガレイと厚揚げを焼いてもらいました。

これでお会計は7040円でした。



そうそう、このお店です。以前の日記に書いた、

「東京から来る男性サラリーマンで魚の食べ方知らない人、結構多いのよ。今さっきいたグループも、カレイを出したら身が表裏両側にあるのを知らなくて片側だけ食べて裏側をきれいに残して行ったよ。」って話をしてくれたお店。

ホントにね、この日記を読んでくださる息子をお持ちのお母さん、自分の旦那の家事参加率に文句があるなら、娘に教えるのと「全く」同じように息子にも家事は全部教えてやらせてくださいね。ご自身のダメ旦那と同じ将来のダメ旦那をご自身がわざわざ製造することのないように。

「男の子だから女の子ほどはやらせなくても、将来のお嫁さんがやってくれるし」とか言ってませんか?そうやって出来上がったのが、いつも文句言ってるあなたの旦那ですよ。

カレイの身が表裏両方あるのを知らないなんて人として「かたわ」ですよ(呆)。恥ずかしい。親の育て方の問題オンリーです。これは男性ではなく若いお母さんによくある例らしいけど、魚が切り身で海を泳いでいると思っている方も同罪。「かたわ主婦」(笑)。

そんなの男性は知らなくていい、自分の旦那には私が魚の身をほぐして器に入れてあげるし、カニも私が身をほぐしてあげるからいい。女は男の奴隷でいい、って言いきれる方はいいですけど(僕の祖父母がそんな感じでしたから、そういう方がいること自体にはすごい違和感はないですね(笑))。でも、いずれ息子が困るし、旦那の文句を言っている方だと自己矛盾が生じますよね。

さて、このお店との長い付き合いについて。
このお店に初めて来たのは稚内に初めて来たとき。その時は最近泊まっているこのサフィールホテルに泊まりました(それ以後は大浴場が良くて、ドーミーインの方に泊まるように)。昨日の日記に書いたように、当時はANAクラウンプラザホテルでした。

その日はすごい暴風雪で飛行機も着陸できたのが不思議なほど、夜になるにしたがってさらにひどくなりましたが、犬みたいに酷寒と雪が好きなので、どこか赤ちょうちん探して夕飯を食おうと外に出ようとしたらドアマンが驚いた表情で「ほんとに出かけられるんですか?くれぐれも気を付けてくださいね。」と言ってくださいました。

ピンとくる店がないか暴風雪の中ウキウキしながら飲み屋街を歩いていたら、このお店によさそうな予感がしたので入ってみました。カウンター10席ほど、あとちょっとした宴会ができそうな広さの座敷。カウンターが数席空いていたので行けるかなと思ったら、カウンター内のご主人が「ごめん、今一杯。」と。それが金曜日の夜でしたね、たしか。

翌日の土曜日の夜もトライしてみました。そうしたら、座敷では宴会があったようで昨日よりはにぎやかでしたがカウンターには空きがある。でも、「ごめん、今日宴会が入ってるんで」とすげもなく(笑)。

通常ならこの辺で諦めますよね。でも、断られたとはいえ二回も店の中を見ていたので、(ここには美味しいものがある)という予感を強めた僕(笑)。それに雰囲気もいい、おっちゃんがくつろげる雰囲気。それで日曜日はお休みだったので、月曜日に再度トライ。

今度は週末よりは空いていたからかご主人が「いいよ。そこどうぞ。」と3回目にしてカウンターに案内してくださったのがすべての始まり。

「諦めない心」が重要です(笑)。

酒と食い物以外のことはすぐに諦めるけど(再笑)。

その頃は最初のANA修行をしていて、羽田―稚内便がほんとに人気がなくプレミアムクラスも非常に安く取れたので(プレミアムクラスで2万円強ほどでした、2万円切ることもあったかな)、修行僧たちが那覇便にせっせと乗る中、僕は稚内便によく乗っていました。

あの頃の人気修行ルートは那覇起点シンガポールタッチ(那覇ー羽田ーシンガポール―羽田ー那覇)。僕はそれではなく、稚内起点でシンガポールタッチをしていました。それで、短期間に数度このお店で飲むことがあったので顔も覚えてもらえ、今の居心地の良さを手に入れたということです。

今も店で飲んでいると初見の客が覗かれて「あ、今日もう閉めるとこ」とか席があるのに「ごめん、今、席一杯」と断られているのを(ここには美味いものがあるぞ、がんばれ)と思いながら見ています(笑)。

基本的に決まった客だけで、そんなにガツガツ儲けようという気はないようです。

それにがっつり満席にしてしまうと、料理を出すのに時間がかかるから申し訳ないという思いもあるようです。一見の客だと断るくらいにぎやかでも、席がありさえずれば僕は入れていただけますが、その場合にも「今日は料理出すのに時間がかかるけどそれでもいい?」って聞かれますね。

席が空いているのに断られた(or入り口で待たされた)時は、そういう店側の心遣いもある場合が多いので文句を言う時は気を付けたいですね。