久しぶりに「芸能人格付けチェック」をリアルタイムで観た。面白かった。
GACKTさんがいつも通り全問正解なのはシンプルに楽しめた。その一方、一部ネット記事にもなっていたがEXILEと同じ事務所の岩田剛典さんも相方がポンコツでチームとしてはダメだったが、ひそかに全問正解ですごかった。
若い人が大嫌いな僕でもこの人のことは以前からすごいなぁと思っているところがある。子供の頃からお勉強ができたかたと言うのはいろんなメディアで耳にしたことがある人が多いと思うし、僕もそう聞いていた。しかも同郷だ(笑)。
そんな基礎知識があって数年前にとあるバラエティ番組で彼を見ていたら、話をするときに「嗚咽」という単語を正しく使っていた。それを見て(ほんとにきちんと知識を身に着けた方なんだな)と思った。おそらく日本語全般にわたって誤用が少ない人なんだろうと思う。
「勉強ができても使えない人間は山ほどいる」とお勉強をバカにする人が最近は多いが、やはりきちんとお勉強ができる人の方が賢いというのは絶対的な傾向としてあると思いますね。アホなデマをすぐ信じたりはしませんしね。
この嗚咽と言う単語、そこそこ高学歴の方で、例えば「とんでもございません」という誤用を「とんでもないことでございます」に直せるような人でも平気で誤用していることが多い。
まずは読み。嗚咽は「おえつ」と読みます。そして、これを咽頭反射、または吐き気がするの意味で誤用している人が非常に多い。
誤用に至るメカニズムは明らかに、嗚咽(おえつ)=「オエッ」=吐き気、という、頭悪いことこの上ないプロセス(笑)。
中にはこれは誤用しても仕方ないな時代とともに変わっていくのかなという単語はたしかにあるけど、この嗚咽の誤用に至ってはアホ丸出しなのである。
だって、「オエッ」という吐き気の擬態語と、嗚咽(おえつ)を間違えてるんですよ(笑)。
それをこの岩田剛典さんは正しく用いていたし、彼の話の仕方を聞いていると全体的にどこか品のようなものも感じるのですね。
きっと彼のファンは若い女性たちでしょうから、キャーキャー言うだけではなくて、彼のそういうところも学んだ方がいいと思いますね。
ということで、昨日の格付けチェックで彼が全問正解したのも特に不思議じゃないなと僕は思いながら番組を観ていました。
因みに、この嗚咽と言う単語、別に難しい単語ではありません。僕は中学一年生の国語の教科書で学びました。辞書的には「むせび泣く」という意味。わんわん大声をあげて泣くのではなく、こみ上げる悲しみを胸に抑制的に声を殺して泣く様子です。彼はそういう文脈で正しく使っていました。その時初めて見ましたね、嗚咽という単語を正しく使ってる人。