家族の行動パターンを、わんこは知り尽くす

家族が電話をかけている間は
おとなしくねそべっているけれど、
切り際の挨拶は、もうすっかり覚えてしまっている様子。

「それじゃあねー」という言葉が聞こえると、
眠くてたまらないくせに、無理やり起きてくる。

眠気を強引に振り払って、


「遊ぶ？」

いや、遊びません。
寝ててください。

「なあんだ」とのろのろ元の位置に戻って


再び寝るけれど、


机の上から聞こえてくるいろいろな音に、
敏感に反応する。


なんらかの仕事が終わるときに、
家族が立てる音には、
どうやら一定のパターンがあるらしい。

「終わったんでしょ。起きたよ。ほんとに起きたってば」


あくびが出たからって、眠いわけじゃ・・・ふぁ～あ


「・・・・遊ぶ？」

いやいや、無理せず寝ててくださいってば・・・。


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わんこには、わんこなりのルール

交通ルールはきっちり守ります。
曲がり角ではカーブーミラーを見て、往来を確認。


「止まれ」の道路標示の前では、確実に止まります。



車や人の邪魔にならないように、道のはじっこを歩くし、



工事現場は迂回。



「わんこ禁止」の公園には、もちろん入りません。


人間世界のルールをちゃんと守って暮らしています。



世の中には「駅長わんこ」や
ＩT企業に勤める「社員わんこ」もいるらしいので、
交通安全を呼びかける「婦人警官わんこ」がいてもいいと思う。



さらに、電柱や



木の根元はかかさずチェック。

これは、わんこ世界で広く知られたルール。

そしてよそのわんこと出会った時は、隠れてやり過ごす。

これは、勝手に決めた自分だけのルール。



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口の周りのもしゃもしゃに

水をこぼしてしまった床をティッシュでふいていたら
案の定、わんこが参加してきた。

ティッシュを横取りして食いちぎり、
狩猟本能を満足させるわんこ。



しかしそのおかげで、口の横にティッシュの切れ端がついてしまいました。



もともと口の周りにはごみがつきやすいたちで、



わんこ用おやつ「さつまいもスティック」のかけらをくっつけていたり、



散歩の途中で、通りすがりの人に指摘されたりして、

恥をかいています。


行儀よく「ふせ」をしてみせても、



かわいい目つきで見上げてみせても、


まぬけな顔ですよ。


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食べ方に品がない・・・

食べ物をもらうと、凶悪な顔をして挑みかかる。

口をあいた状態で、奥歯でにっちゃくっちゃと噛む。
行儀の悪い音が、聞こえてきそう。



両手で押さえて気取っているのはほんのつかの間。


カーペットに落ちたおやつのかけらが気になって、



本体そっちのけで、かけらを収集

粘着シートのついたカーペットコロコロのようなわんこ
ついでに部屋中、掃除してください。


食べ終わったあとも、念入りにぺろぺろ。
ちょっとでも味が残っていたら、損だからね。



朝晩の食事も、大慌てで食べる。
これはご先祖から受け継いだ習性らしい。


誰もあなたのフードを、横取りはしません。
もっとゆっくり食べたらいいのに・・・


・・・・・やれやれ。



そこまでのマナーは、要求してないけどね・・・。

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芸人「しずる」みたいな青春物語

親友でありライバルでもある「ぞうさん」と
真剣に戦わなくてはならない日がやってきました。



「手加減はしないぞ」



「ええい。負けるもんか」



「おかしいな。ぞうさんの力は、こんなものじゃないはずだ・・・」



「ようし。ここはひとつ、わざとおなかを出してすきを見せてやろう」



「今だっ」ぞうさんの必殺技が炸裂します。


「わああ。やられた。きみは本当に強いねえ」
「・・・まさか、わざとすきを見せたのか・・・」
「きみの必殺技は本物だよ。自信を持っていい」




真剣な戦いの後は、友情が深まるものと相場が決まっています。



めでたしめでたし。


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