801的暴走妄想日記

やおい=ボーイズラブにどっぷり浸かった貴腐人・小泉タマラの妄想記録(笑)腐女子脳内にて発酵された事柄です。ご了解下さい。

彼岸過ぎて

2005年09月26日 | ボーイズラブ話
この三連休の始まりはお彼岸でした。
彼岸といえば彼岸花、曼珠沙華とも呼ばれますが、あの真っ赤な花が私は嫌いではありません。
子供の頃摘んで帰って、縁起が悪いと怒られて捨てられた記憶があります。
彼岸頃になると急に伸び、群れて花だけが咲くということとあの真っ赤な色が、不吉で何か淫靡な感じを出しているような気がします。

曼珠沙華のあの赤い色のイメージはどこか女郎さんの赤い長襦袢を連想させます。
赤い長襦袢を羽織った美少年というのもアリですね。
あっという間に咲いて直ぐに萎れてしまうので曼珠沙華には美少年の方が似合っているかもしれません。

江戸時代の陰間茶屋に売られてきた美少年、曼珠。
客には愛想よく「好きだ」と言って見せるけど、本当に好きなのは門番の源さん。でもそれは叶うはず無い。
菊寿楼の花代は門番ごときじゃ払えない。
曼珠は自棄で煙草でもお酒でも...借金が増えることを承知で自分のつけで頼んでしまうのだった。
美少年の旬は短い。
売れっ子だった曼珠も背が伸びてきた。
だが今までの無理がたたっているのか細く華奢なままだ。
馴染みの客が万寿を身請けしようといってくれ、曼珠は初めて門の外に出た。
大好きな源さんに頭を下げ 客とともに浅草へと歩き出す。
しかし、一里も行かないうちに曼珠は倒れてしまった。
長いこと狭い菊寿楼の中だけに閉じこもってくれしていたのと、子供の頃から浴びるほど酒を呑み煙草を吸っていたせいだった。
慌てて客は人を呼び、曼珠を医者に見せようと花街に引き返してきたが、曼珠はこときれた後だった。
花街で死んだのなら投げ込み寺へ遣られるが、曼珠を愛していた客の計らいで道の途中に小さな地蔵が立てられた。
その地蔵の傍には曼珠の死んだ季節になると真っ赤な花が咲いたそうだ。
門番の源造は儚くなくなった少年を哀れに思い、毎年その小さな地蔵に曼珠の好きだった菓子と酒を供えたということです。

やっぱりプログなのであらすじですね。
萌えシーンがなくてすみません。
でも、赤い長襦袢ってエロくて素敵だと思います。ふふふ~