南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2020 2/03 節分 南アジアの季節感?インドNavIC西輪1I準太陽合入りし東輪1Eピークアウトへ お待たせ日本QZS-1太陽合は3月初頭か?

2020年02月03日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 2/03 本日は節分、明日は立春です。この季節の区切りで合わせるように、インド西輪1Iは準太陽合入りし、入れ替わるように相棒のNavIC東輪1Eは太陽合からピークアウトしました。

もう一つのNavICペアである東輪1Dと西輪1Cが、見事な東西同期太陽合を見せるのと対照的に、西輪1Iと東輪1Eのペアは立春にそれぞれ太陽合入りと出を演出するかのように同期を外しているようです。ここには、古代から太陽暦を発展させてきた南アジアの知恵が込められているかのようです。


お待たせしている日本QZS-1の太陽合は3月初頭になるでしょう?QZSS太陽合にもアジアの季節の知恵が盛り込まれていることを期待しましょう。

2月向けに太陽合グラフ図面を切り替えています。このフォームで2月末までQZS/IGSOのドラマを記録してゆく予定です。以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2020 2/03 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2020 2/03 QZS/IGSO軌道の3倍拡大アニメGIFを記録します。


衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています。太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。

前年の同エポックと比較して同期差のズレの変化が、インドペアや中国三姉妹や日本QZSS各機において、どのようになるのかが興味深いところです。まずはしっかりとした2年目のデータを揃えることを目標とします。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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