8月20日(土)
大分帰省の帰りに瀬戸内海の豊島(てしま)に寄り道。一年前の夏休みは直島を観光したっけ。
→夏バカンス1WEEKツーリング(2015.8.23)
今回も宇野港から島に渡ろうと、夜通し走って朝8時前に到着。駐車場は一日停めても¥500と良心的なので助かります。



芸術祭の案内所で「お得な作品鑑賞パスポート」の文字を見つけて尋ねたら、豊島だけでなく直島など全エリアを合わせた物でした。なので豊島だけ行くのなら元は取れない。しかも人気の展示は追加料金が必要だってさ。
秋会期も来るなら買いだろうけどムリ。
「8時40分のに乗るなら並んで整理券貰わないと。乗れなかったら11時まで待たなきゃいけないよ」
まじぇ?急いで乗船場に行きました。

定員が少ない小型船なので整理券を出して管理しているらしい。

以前、豊島で観光ボランティアをしていたそうで、島の巡り方や見所を教えてくれて参考になりました。



各エリアに着いたら徒歩で巡れるはずだし、電動スクーターは約¥4,000もするので無理。

乗車したら「どちらまで?」と運転手さん。
ノープランだったので頭が真っ白になり、他の人に倣って「豊島美術館」と答えた。最初に訊かれなくて良かった(;'∀')
結構な坂道が連続するので電動アシスト自転車でも苦労しそう。

そこの海に向かう下り坂が絶景でした!穏やかな瀬戸内の海と島々、青い空と白い雲。
ただそれだけ。それで十分。

昨年の直島の時と同じで若い女性の観光客が多い印象。一人だったりグループだったりとまちまちだけれど「意識高い系」って感じがして華やいで見えました。
さて、予備知識ナシで人気の「豊島美術館」へ。






コンクリート造りのドーム状の建物。天井には大きな丸い開口部。ヒンヤリしてて音が響く落ち着いた広い空間。
一体何を見せたい?分からなかった。
やたらと床に水がこぼれているし、丸いプレートやピンポン玉みたいな物体(水風船?)も落ちていた。ふと、そのこぼれた水が流れていることに気付いた。
いや、流れると言うより「動いている?」
水はコンクリートに染みこまずに弾かれている?
床に傾斜がある?水が次第に集まっている?
水風船みたいな球状の物体から水が?
不思議な光景。
とても緩やかに時が流れていた。
観光マップによると、唐櫃(からと)まで電動アシスト自転車で7分、徒歩でも15分らしい。豊島美術館からの道は下り坂なので徒歩移動してみるか。
海を望む絶景を愛でながら。
強烈な日差しが余計だけれど。

下りは順調で、程なく海までやって来た。






白い文字が書かれているけれど「食べられます」だってさ。

地場産業の変遷など知ることが出来て、見終えると冷たいお茶が振舞われるお接待が嬉しかった。




頭を撫でたら擦り寄って来るし、可愛いなぁ。


まずはお目当ての「豊島八百万ラボ」に向かいます。



こちらに絵馬を掛ける場所があった。

白衣と巫女のコラボ?科学と宗教がコラボ?

左側の白木の引戸の方では映像作品を上映。
右側のガラスの引戸の方には作品をイメージした研究室があった。

作品に登場する研究室をリアルに再現していて、細部までこだわっているのが窺えます。
会社で見慣れた「キムワイパー」にクスっとしたw
映像はYouTubeに公開されているので何度でも見れます。

使わなくなった集会所を丸々使って表現。
受付の方が申し訳なさそうにしていたけれど、鑑賞料は喜んでお出ししますってば。

集会所は人が集って一緒に時間を共有する場所。その時間が万華鏡の様なこの空間に漂っている気がする。
ここを通れば過去に戻れる?SF的な雰囲気が漂う作品に思えて凄く気に入った。


うーん、うーん、うーん・・難解。

もうね、ノープランなので行ったり来たりと効率悪いったらない。


まるで「ねぷた」?歩いていると、何かの「匂い」がする。

「ノリ・・じゃないですかね?」
へぇー、障子紙を貼った「糊」の匂いなんだ?
作品のテーマは地元の食材だそうで、奥のテレビには調理の様子が映されていた。そこでやっと正しく理解。
「糊」じゃなくて「海苔」の方か!w

大勢の聴衆が集まって会場は熱気に溢れています。

30分後にスプ子!さんが登場してトーク開始。
・福武さんのしまじろうヘリ
・オキシトシン
・日本の宗教は多様性を許容
・科学で作っても神様が宿る
・長野県のおっきい岩(取り敢えず祀れ)
・神田明神のIT情報安全祈願お守り
・古事記と日本書紀
・豊島の神子ヶ浜
・海幸彦と山幸彦
・豊玉姫命
・神武天皇は人間とサメのクォーター
・映像作品エキストラ(おかださん)秘話
・カヨコ的な口調が似合うw
・エゴサー鬼速。息を吸うようにw
・MIT話(ナパーム弾自作学生、動物実験、盛り義足)
・周囲に赤い糸の縁結び効果
・蚕の掛け軸
・ヤフオク文字認証が「もててみせよ」(←大受けw)
などなど。
フランクな雰囲気で質疑応答もあって濃密な一時間半。終始柔らかい口調で聴衆の体調を気に掛けてくれた。
個人的に今熱い「シン・ゴジラ」のヤシオリ作戦が古事記に由来。最先端と日本神話のコラボが流行ってる?
庵野さんとスプ子!さんが組んだら化学反応起きる予感w
トークイベント後に歩いて30秒(ウソ)の八百万ラボに移動。

サインも頂きました。




この絵馬はオープンした頃に書いたのかな?

朝のフェリーで声を掛けてくれた女性の方、「トークイベントに行く」と言っていたけれど居ませんでした。アドバイスがとても参考になったのでお礼を言いたかったな。
バスで家浦港に移動。
17時30分のフェリーまで50分あるので見たかった「豊島横尾館」に向かいます。私ら世代なら横尾さんのサイケなアートを良く目にしていました。





「豊島産女峰いちごジェラート」を食べたら美味しかった!苺のツブツブ感がハッキリしていて香りも酸味も程良く果実感が際立っていた。



わっ!この便も「要整理券」だったのね。

スプ子!さんのトークイベントがお目当てなので、他のエリアの作品までは見て回れなかった。まぁ、それは仕方ないと納得していて「次回の楽しみ」だと思っています。
そして、「下調べは大事」だと痛感。
唐櫃岡のエリアは素通りしちゃっているし。
帰省の長距離移動のついでというハードワークだったけれど、よく体力持ったなぁ(;'∀')