3月14日(木)
関ケ原歴史文化講座に参加して来た。
その前に、大垣の朝日屋でお昼ご飯。
席にお品書きは無くて壁にドーン!こういうお店は旨いに決まっている。当然の様に相席スタイルなのも大衆食堂って感じがして風情がある。
中華そば(¥530)
スープはまさにうどんスープでじんわり身体に染み渡る美味しさ。麺はしっかりした歯応えで、ここまで凄いのは今まで食べたことないかも。さすがうどん屋、中華麺なのに腰がある。
カツ丼(¥720)
上に全卵のエスプーマが掛かっているが、その下のカツはちゃんと卵とじになっていた。カツも肉厚でとても食べ応えがある。
次から次にお客が入って来る人気店なのも頷ける。
奥の細道むすびの地記念館を訪問。
大垣にゆかりのキャラたちが渋滞中。
いい感じに都会と歴史がミックスしている街だが、それに満足せずに魅力アップを企画し続けている。
腹ごなしに歩くか。
綺麗な水の都だな~
大垣城に到着。美しいお城だ。
おあむの松。植え直したみたい。
昔から水害の多い地域で宝暦の治水工事によって完全に被害が無くなった訳ではない。その中でも特に大きな被害となった明治29年に刻まれた爪痕を大事に留めていた。
石垣の色が違う所まで水位が上がった?
破風も屋根の反りも全てが完璧。美しい。
水面に気持ち良さそうに泳ぐのは、鴨?
居ちゃいけないモノが混じっている・・
関ケ原古戦場記念館に到着。
お土産物売り場で眼の保養~
いざレキミン。
入場したら満席の盛況だった。さすがクリス グレン!
前半はお城の話しをメインにしつつ自分のヒストリー語りを。甲冑が好きで甲冑師に弟子入りしてマイ甲冑を作った思い出など、知っていたエピソードもありとても楽しかった。
BS熱中夜話「関ヶ原ナイト」ではそのマイ甲冑姿で出ていたりと、歴史に興味を持った時からあちこちでクリスと遭遇して来たが、いつも彼のトークに感心させられている。
中盤には関ケ原の戦いについて、大谷吉継の首級の胸熱エピソードを目をキラキラさせて話すなど、見どころ・聴きどころが多かった。
玉城は色んな説があるとチラっと千田先生を暗示した箇所は聞き逃さなかったよ。
後半の関ケ原、と言うか日本の海外向け発信力の貧弱さを嘆くお話しは心に刺さった。
クリスは関ケ原合戦400年祭(!)にマイ甲冑で参加していた。この年は前夜祭があり、当日は850名(!)の大軍勢が各陣跡から隊ごとにスタートして北小に集結するという壮大な内容だったらしい。でもかなりキツかったらしく「甲冑で長距離を歩くのは大変」と回顧していた。
→ 関ケ原合戦400年祭(参考記事)
合戦祭りの日程の告知タイミングの遅さを指摘。海外の人が参加する為に計画を立てる時に、遅くとも半年前には知りたいってそりゃそうだ。
古戦場記念館の海外向け公式ページにも言及。
とにかく分かり難いし「関ケ原とは」ってことも書かれていない。しかもネイティブが見ると「おかしな英語」で書かれていて興ざめしてしまうと指摘。ページ作成の際にはネイティブスピーカーが関わる事の重要性は盲点だったなぁ。
英語ページなのにリンクを押すと日本語のページに飛んでしまうので外国人はそこで諦めて関ケ原への興味を失ってしまいがち。
「世界クオリティで発信していないのは日本だけ」
この言葉は重い。
課題を克服する提言もあった。
外国人に対応する史跡ガイドに英語ネイティブを連れて来るか子供を育成した方がいい。「日本語が通じないとバカにして上から目線で子供に話すようになる。私は子供じゃない。同じ目線で話して欲しい」と外国人を不愉快にしている現状を憂いたが、子供の英会話への適応力の高さを大いに評価していた。
外国人だって大谷主従や生駒親子のエピソードに感動するのだから日本人と同じ接し方をすれば良い。但しコミュニケーション能力を備えることは当たり前の大前提。それが出来ていないとの苦言じみたアドバイスも関ケ原を愛するクリスだからこそ。その熱量がしっかり伝わる良い講演だった。満足!
帰りは恒例のグルマン。
バゲットなど幾つか買い込んだ。大満足!