「大切なことはすべて君が教えてくれた」
最終話はテレビの前でリアルタイムで見れました!
それに先立ちレコーダーに残してた後輩に1~6話を焼かせたw
本日ゲットして全話補完の上で、万全を期して放送に臨めました!
1~4話辺りの感想は「見ててツライな、これ」
三浦春馬は弱気で低姿勢だし、メチャ意気地なしのクソ野郎。
彼にシンクロしちゃうと戸田エリカが怖いのなんの。
確かにこれを好んで見ようって人は少ないな。
低視聴率も納得です。
序盤の脚本と演出なら、武井エミちゃん悪女だと思うわな。
それが狙いなんだろうけど。
5話で真実が明らかになって次の回から三浦春馬がイケてくる。
それに比例して「ツン」だった武井エミが次第に弱さを見せる。
狂おしい程の「デレ」が到来。
これに萌えない殿方は居ないでしょう!(爆
痛くて重苦しい前半を耐え、至福の展開を迎えた後半。
これっていわゆるツンデレ?
それとも一種のSMプレイ?
ツンツンした前半があったからこそ後半のデレに酔えます。
寝台列車で三浦春馬と武井エミが旅するシーン。
彼女がしみじみつぶやく。
「アタシ今日の思い出だけで一生独りでも生きていけそう」
それを即座に否定した三浦春馬。
その理由を熱く語って諭す。
その台詞が凄く納得出来るから格好いい!
普通ならこうでしょ?って「答え」ではない。
別の切り口で導き出した「別の答え」なのですよ!
格好いい「答え」(考え方)とは何か?
優しいだけじゃダメ。
痛みも強いるけど、それが一番だと信念を持って言うこと。
「答え」を出した方も痛い。
だから「答え」に重みと説得力が生まれる。
そんな台詞に仕立てられた実に見事な脚本でした。
彼女がつぶやく。
「ワタシは先生のこと忘れちゃうんだね。ちょっと悲しいね」
三浦春馬が答える。
「違う。それは悲しいことじゃない。喜んでいいんだよ」
自分から卒業するよう諭してる?
一人で旅を続ける決意をする少女。
三浦春馬がメーテルに、武井エミが鉄郎に見えた。
性別こそ反対だけど。
少年期(少女期)の終わりを告げる列車の旅に思えました。

ドラマ後半は大団円に向けて一気に伏線を回収。
各キャラのエピソードに明るい未来が示された。
これぞご都合主義の王道。
実にテレビドラマ的で見事に予定調和だった最終話。
最近のトレンディドラマ(死語)は消化不良の駄作が多い。
ご都合主義を嫌い、奇抜で突拍子もない結末に走りがち。
でもそれって作り手側の自己満足に過ぎないのでは?
それに対して「すべ君」は素晴らしきご都合主義のドラマだった。
トレンディドラマの代名詞といえる月9枠なのに、
こんな傑作が出て来るとは驚き。
やっぱテレビドラマはこうでなくっちゃね。