セリカ魂

「初代セリカに乗りたい!」
ゆっくり旧車ライフの備忘録

竜とそばかすの姫

2021年07月21日 23時03分33秒 | つぶやき

大きめのスクリーンなのに10人も居ない閑散とした中での鑑賞となりました。前作「未来のミライ」は生理的に受け付けない内容で、今作を劇場で観るか躊躇したけど娘の感想「自分的には良かった」に背中を押されて行って来ました。


説明不足が目立ってて「これってストーリー的に大事だよね?」と思っていたことが伏線回収されずモヤモヤします。母親が助けようとした子は?なぜそこまで父を拒絶?知って知的障害?ペギースーやジャスティンたちの現実世界の姿は?など、観てて感じる疑問への答えはなかった。

もしかすると細部にヒントが描かれていて、注意深く探せば分かるのかも。それって宮崎監督が得意な手法だけどそれを真似た?宮崎監督の場合は「それに気付かなくても大まかなストーリーは理解出来る。でも、それに気付けばもっと深く作品を理解出来るよ」って感じに作者の意図をそっと作中に置く。だからちゃんと見れば見つけられます。細田監督はメインストーリーに関わる隠してはいけない部分を隠してしまったのでは?

良く言えば観る者に想像してもらう。それを狙って敢えて明快な伏線回収をしていないのでしょうね。でも、そこに辿り着く為のヒントの描き方が下手でセンスを感じられない。宮崎演出を猿真似しているように思えてならない。

作品のメインテーマもよく分からない。幼い頃に大きな心の傷と喪失感を持ってしまった主人公。でもその程度の境遇なら世の中にゴロゴロ居るし、親友や優しく見守ってくれる人が周りに大勢居るなど恵まれた環境なのでただの自虐キャラの中二病に思えてしまう。

脚本がいまいち?
・時をかける少女(脚本:奥寺佐渡子)
・サマーウォーズ(脚本:奥寺佐渡子)
・おおかみこどもの雨と雪(脚本:奥寺佐渡子・細田守)
・バケモノの子(脚本:細田守)
・未来のミライ(脚本:細田守)
・竜とそばかすの姫(脚本:細田守)
一目瞭然で、良かった頃の脚本は奥寺さんで細田脚本になると途端につまらなくなっていますね。

パンフレットを読んでびっくり。エンドロールのクレジットが収録されていない!声優さんやスタッフさんの名前をチェックしようにも記載されていないから分からない。こんなパンフレットってありか?



最新の画像もっと見る