TVで陸上自衛隊ヘリによる海水投下の中継を見ました。
ぶっちゃけ「情けない!」と思った。
腰が引けてると言うか、へっぴり腰の姿勢に唖然。
まるで二階から目薬って感じで的外れの投下。
あれじゃ全然効果なんて無いのは明白。

ヘリの床に鉛を敷き詰め、乗員は耐放射線防護服を着用。
万全の準備で実施された放水は上空を「通過しながら」・・
貯蔵プール上空でホバリングして狙って投下すればいいのに。
いくら何でも放射線を怖がり過ぎでは?
結果「乗員の被曝は無かった」ってそりゃ当然。
その放水のお陰で最優先すべき電源の復旧作業が中断。
既に電源の中継線は原発の建屋内まで来ていたのに。
もう後は繋ぎ込むだけだった。
電源が回復すれば冷却機能が戻る可能性が高い。
その作業を放水で中断するとは本末転倒じゃないですか。
ところがニュース番組は「命がけの放水」と賛辞の嵐。
あれのどこを褒めるんですか?
「あんな放水じゃ効果ないよな」
キャスター達だってそう思っていたはず。
でもそれを言える空気じゃないことは伝わって来た。
確かに隊員たちの人命は大事です。
彼らにも家族は居る。
でも、彼らは自衛官。
いざって時には身を挺して国を守ることが仕事。
実際に戦争が起きた時も「隊員の命が大事」と言う気なのかな。
現場の自衛官は真上に留まって放水したかったのでは?
「自分達の装備を考えれば数十秒間のホバリングなら安全」
隊員は分かっていたと思う。
それを指揮官が許さなかった?
今回の指揮官は北澤防衛相。
そして、任命権者の菅直人総理大臣。
万が一、隊員に被曝被害が起きた時の責任追及を恐れた?
軍の指揮官は部下に「死ね」と命令出来なければいけない。
大勢の命を守る為に誰かが犠牲になる必要がある時には。
作戦行動に於いて「決断」しなければならない場面がある。
それが出来ず命を惜しむ者に武器を与えては危険。
今起きている原発災害は「決断」が必要な場面だと思います。
へっぴり腰の放水にそれは見られなかった。
現場が幾ら頑張っても、衆愚政治の民主党じゃ無理か。