7月12日(木)
試写会に応募したことすら忘れていました。
岡崎のウイングタウンちょっとしょぼいかも、、、
大きなツタヤがあったので時間調整。

開場後に入場。
200席のスクリーンなので席は前めをチョイス。
予備知識なしの鑑賞なのでワクワクです!
ネタバレしない範囲でレビュー的な感想を。
内容自体は悪くないです。
家族の暮らしが丁寧に描かれていました。
表情豊かで笑いの場面もそれなりに多め。
でも、何とも小さな世界の物語りです。
エンターテインメントを期待すると裏切られます。
予告からある程度内容を予想。
未来から成長した妹がやって来るらしい。
きっとそれには「理由」があるはず。
主人公の幼児「くんちゃん」の行動が未来に何か影響を及ぼすに違いない。
妹・未来の存在を脅かす?
それとも未来の世界に災厄が訪れる?
彗星でも落ちてくるとか?
くんちゃんと未来が力を合わせてそれを解決、そんなストーリーを予想しがち。
でもそれは見事に裏切られた。
ちょっと微妙な内容でした。
はっきり言えば「面白くない」。
今存在する全ての人にはご先祖様が居る。
父の、母の、それぞれに父が、母が居る。
偶然や必然で出会い、結ばれた結果です。
つまり、誰にでも通じるテーマを作品にした。
着眼点は良いのだろうけど盛り上がりに欠ける。
驚いたのは妹・未来の出番が少ないこと。
未来以外の血族が続々と出てくるから。
お陰でそれぞれの描写が薄い印象。
声優さんもいまいち。
くんちゃんは上白石妹ですね。
子供らしくない。
ちょっと成長した声って感じで合わない。
まぁそれは「幼児返り」の演出がしつこ過ぎ、
観てて癇に障るからなんですけどね。
怒りが湧いて殴りたくなります。
その怒りが声優に向いた結果の評価かな。
自転車の少年たちの声も違和感です。
あれってホントの子供らの声?
大人が演じるより自然だろうって意図?
いやいやいや、それ以前に「棒読み」ですよ。
現在・過去・未来にまたがるストーリー。
結局のところ、くんちゃんの体験は現実?
本当に時空を超えたのか、それとも空想なのか、
答えは観る者任せ。
この手法は「パンズ・ラビリンス」などギレルモ作品を連想させますね。
妄想がちの子供が口走る夢物語?
ギレルモは「どっちだったんだろう?」と曖昧。
取り方次第でガラリと結末が変わる。
それが彼の作品の醍醐味なんですよね。
今作品はそんな仕掛けが感じられず中途半端。
時空を超える「理由」と能力の「根源」を明確にしてないからだと思います。
実際にはくんちゃんの空想ですね。
アヌ○に尻尾をぶっ刺して犬になるシーン、
あれをお父さんの前でやってしまう。
お陰で「全てはくんちゃんの空想」だと種明かししてしまった。
犬や妹への虐待は罪悪感を伴い心を傷つける。
だから空想の世界を造って逃避したと読み解けます。
現実かどうか曖昧にするなら要らないシーン。
「おおかみこども」へのオマージュなのだろうけど余計としか思えない。
宮﨑監督なら、
どこかでくんちゃんが妹・未来を殺してしまう。
それを正当化する為に精神世界に逃避する。
でもはっきりと描かず隅っこに「暗示」。
気付いた観客は「えっ、あそこからは夢?」
背筋が冷たくなる作品にすると思います。
って、ワタシ宮﨑監督を誤解してる?w
ダークでもない、リアルファンタジーでもない、
小さいけれど身近で大切なことをテーマにした。
そう素直に受け取れば良いのでしょうが、、、
アニメで描く必要性を感じません。
感情移入できず、知らない家庭のホームビデオを見せられてる感が強い。
相変わらずキャラには影がない。
観る者に与える情報量を少なくするため。
それによりストーリーに没頭してもらえるから。
そう監督は主張する。
でもそれは観る者の理解力を過小評価してない?
いや、バカにしてないか?
影のない絵はのっぺりして平面的です。
よくないことを恒例にしてるとしか思えない。
キャラデザは誰?
前作「バケモノの子」でもどのキャラは誰がデザインしたと明確にされていません。
それでもキャラデザとして三名が公表されていた。
今回はそれすら無し。
おそらくは細田監督がデザインしたのかな?
貞本さんは関わっていない?
なのにキャラの端々に貞本臭がする。
公表しない理由は何なんだ?
貞本キャラの猿真似するくらいなら素直に貞本さんを起用すればいいのに。
細田監督が自分でやるとつまらなくなる。
それはキャラデザだけでなく脚本にも言える。
失速の原因がそこにあるのは明らかです。
新海監督は次第に人に任せるようになり「君の名は。」でブレイクを果たします。
今のところ明暗が分かれていますね。
過去の世界で「少女」と食べたお菓子。
白い棒状のあれ、アレだよね?
最近食べてないなー、まだあるのかな?
探したらありましたホワイトロリータw

細田監督の力量はこんなものじゃない。
期待が大きかったが故の失望感。
これから公開だというのに、言いたくないけど、
「次回作に期待します」
※7月20日(金)追記
公開初日、ネットの声や評価が悲惨。
「エヴァ特報のオマケ」
皆、感想は同じみたいですな。