2024年4月1日から相続登記が義務化されるとの事
長野県に共有名義の土地と相続する建物があるので登記事項証明書の入手を試みた。
登記ネットの「かんたん証明書請求」へ接続
2012年8月に入手した「法務省オンライン申請ID」アカウントで接続してみたが接続できなかった。
「法務省オンラインアカウント」を新規入手し申請した。申請費用をeGovからオンラインで支払い可能とあった。分かり難かったが「PayEasy」支払いの事だった。「納付」可能となると「PayEasy」番号が発行されるのでオンラインバンキングで「PayEasy」支払いをした。
取り寄せた「登記事項証明書」を確認すると「権利者」苗字の「漢字」が間違っている!
「登記済み権利書」を確認すると苗字漢字に訂正線と弐字修正の印(1966年)。
名義人表示変更(住所変更)時の苗字漢字に訂正線と弍字修正の印(1971年)。
郡から市、管轄の統合、コンピュータ化などが有って転記時の錯誤による誤登録が推定される。管轄局へ連絡し「登記済み権利書」提示で更正された。
土地の登記事項証明書が入手出来、住所変更が必要な事が判った。
相続する建物は、「未登記」!だった。しかし、自治体から固定資産税通知書が通知され固定資産税を支払っている。固定資産税通知書の家屋番号記載が無いので「未登記」確定。確認済みの建築確認書があるので未登記でも固定資産税の算定が出来るようだ。
土地の権利者住所変更と相続による建物の新規登記が必要となった。
「かんたん登記申請」では出来そうも無いので「申請用総合ソフト」を使う事にする。
まず手始めに、「申請用総合ソフト」で住所変更を申請してみた。
一度補正手続きが発生したが登録料¥1,000円で完了した
「公文書」ボタンをクリックすると「取得公文書一覧」が表示される
xmlファイルを指定して「電子公文書検証」ボタンをクリック
署名した登記官のデジタル証明証と検証結果が表示される
pdfファイルを指定して「表示」ボタンをクリック
取得した「公文書」は、「%UserProfile%¥Documents¥ShinseiyoSogoSoft¥申請案件¥###¥取得公文書¥complete_0001」フォルダに保存される(####=番号:取得時に付番される)
「complete_0001.xml」が署名データ(XML署名)、「FH99999999999999999.pdf」(番号は伏せ字にしてある)が登記完了書のPDFファイル。
XMLの構造をxmlノートパッドで確認してみる(データ仕様)
xml署名データは、detouched型。DOCルートに署名データとxmlドキュメントで構成されている。BODY項目と外部の登記完了書PDFドキュメントの二つのReferenceがSignedInfoに含まれている。
電子署名を確認
XML電子署名を確認してみる
(1)署名ファイルに内在する「XMLドキュメント(DOCBODY)」と外部ファイル「FH99999999999999999.pdf」のハッシュ値を確認する
XML電子署名ファイルのSignature-SignedInfo-Reference-DigestValue値とそれぞれ一致する。
SignedInfo ... /SignedInfo内のデータが正しいか電子署名されたSignatureValueと比較してみる
先ず、xmlファイル(complete_0001.xml)をxmllintで正規化する。
SignedInfo ... /SignedInfo部を取り出し、Signature項の名前空間設定をSigedInfo項に設定しハッシュ値(sha256)を計算する
XML署名ファイル内の署名者の公開鍵をSignature - KeyInfo - X509Data - X509Certificateから取り出す。
取り出したX509証明書(赤字は伏字)X509証明書から公開鍵を取り出す署名者の公開鍵(tmppub.pem)を使い、SignatureValueを確認するSignedInfoブロックのハッシュ値(SHA256)と同じである事が確認でき、改竄されていない事が判る。
申請総合ソフトには、申請に必要な書類に署名するための「PDFファイルの署名」「図面情報ファイルの署名」、登記済み権利書に代わる「登記識別情報ファイル」(暗号化と署名)がある。これらの署名、暗号化も確認する予定。
「法務省 不動産登記の電子署名を確認してみた」
「法務省 不動産登記の電子署名をValidate.javaで検証してみた」
「法務省 不動産登記の複数人電子署名をValidate.javaで検証してみた」
「法務省 不動産登記の電子署名用証明書をValidate.javaで検証してみた」
長野県に共有名義の土地と相続する建物があるので登記事項証明書の入手を試みた。
登記ネットの「かんたん証明書請求」へ接続
2012年8月に入手した「法務省オンライン申請ID」アカウントで接続してみたが接続できなかった。
「法務省オンラインアカウント」を新規入手し申請した。申請費用をeGovからオンラインで支払い可能とあった。分かり難かったが「PayEasy」支払いの事だった。「納付」可能となると「PayEasy」番号が発行されるのでオンラインバンキングで「PayEasy」支払いをした。
取り寄せた「登記事項証明書」を確認すると「権利者」苗字の「漢字」が間違っている!
「登記済み権利書」を確認すると苗字漢字に訂正線と弐字修正の印(1966年)。
名義人表示変更(住所変更)時の苗字漢字に訂正線と弍字修正の印(1971年)。
郡から市、管轄の統合、コンピュータ化などが有って転記時の錯誤による誤登録が推定される。管轄局へ連絡し「登記済み権利書」提示で更正された。
土地の登記事項証明書が入手出来、住所変更が必要な事が判った。
相続する建物は、「未登記」!だった。しかし、自治体から固定資産税通知書が通知され固定資産税を支払っている。固定資産税通知書の家屋番号記載が無いので「未登記」確定。確認済みの建築確認書があるので未登記でも固定資産税の算定が出来るようだ。
土地の権利者住所変更と相続による建物の新規登記が必要となった。
「かんたん登記申請」では出来そうも無いので「申請用総合ソフト」を使う事にする。
まず手始めに、「申請用総合ソフト」で住所変更を申請してみた。
一度補正手続きが発生したが登録料¥1,000円で完了した
「公文書」ボタンをクリックすると「取得公文書一覧」が表示される
xmlファイルを指定して「電子公文書検証」ボタンをクリック
署名した登記官のデジタル証明証と検証結果が表示される
pdfファイルを指定して「表示」ボタンをクリック
取得した「公文書」は、「%UserProfile%¥Documents¥ShinseiyoSogoSoft¥申請案件¥###¥取得公文書¥complete_0001」フォルダに保存される(####=番号:取得時に付番される)
「complete_0001.xml」が署名データ(XML署名)、「FH99999999999999999.pdf」(番号は伏せ字にしてある)が登記完了書のPDFファイル。
XMLの構造をxmlノートパッドで確認してみる(データ仕様)
xml署名データは、detouched型。DOCルートに署名データとxmlドキュメントで構成されている。BODY項目と外部の登記完了書PDFドキュメントの二つのReferenceがSignedInfoに含まれている。
complete_0001.xml
<DOC>
<FRONT>
<SECRECY/>
<STAMP/>
</FRONT>
<BODY ID="DOCBODY"/>
<APPENDIX ID="moj.go.jp">
<DOCLINK REF="FH99999999999999999.pdf"/>
</APPENDIX>
<Signature xmlns="http://www.w3.org/2000/09/xmldsig#" Id="moj.go.jp9999999999999">
<SignedInfo>
<CanonicalizationMethod Algorithm="http://www.w3.org/TR/2001/REC-xml-c14n-20010315"/>
<SignatureMethod Algorithm="http://www.w3.org/2001/04/xmldsig-more#rsa-sha256"/>
<Reference URI="#DOCBODY">
<Transforms>
<Transform Algorithm="http://www.w3.org/TR/2001/REC-xml-c14n-20010315"/>
</Transforms>
<DigestMethod Algorithm="http://www.w3.org/2001/04/xmlenc#sha256"/>
<DigestValue>saHmngQNqMio4nIoyfMgptK7X+3RNkAi0AYSI5SfJxc=</DigestValue>
</Reference>
<Reference URI="FH99999999999999999.pdf">
<DigestMethod Algorithm="http://www.w3.org/2001/04/xmlenc#sha256"/>
<DigestValue>95Sy9fTQcqQUlv9pswC5LgPOTO8BFU7PHmmo7EDQ6qA=</DigestValue>
</Reference>
</SignedInfo>
<SignatureValue>NZ82/loKx96h8YyiE0ZNrx0OlsQRNxsxUnzLRw5vqi7/yk5D9j7VNp0PMes3AktvGtxVahfGG1RQ
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<KeyInfo>
<X509Data>
登記官の官職証明書
<X509Certificate>MIIFej..................................9mXSBE=</X509Certificate>
官職証明書のルート証明書
<X509Certificate>MIIEBDCCAuygAwIBAgIPNzI4MDQyMzYwNDg2MzczMA0GCSqGSIb3DQEBCwUAMEYxCzAJBgNVBAYT
AkpQMRwwGgYDVQQKDBNKYXBhbmVzZSBHb3Zlcm5tZW50MRkwFwYDVQQLDBBPZmZpY2lhbFN0YXR1
c0NBMB4XDTE5MDgyMzE1MDAwMFoXDTI5MDgyMzE0NTk1OVowRjELMAkGA1UEBhMCSlAxHDAaBgNV
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SQFi0umtGe904ZbZOwSld8gxXqRJCxLx64ZUtPG25hHgYnCfxhkIA+p3nomgkwGrauSHsdBU9co9
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A1UECwwP5a6Y6IG36KqN6Ki85bGAMFkGA1UdHwRSMFAwTqBMoEqkSDBGMQswCQYDVQQGEwJKUDEc
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BgNVHRMBAf8EBTADAQH/MA0GCSqGSIb3DQEBCwUAA4IBAQCjy1OYTCLtF1mViU3uLdA2BtbOH+qa
RqQkhJTT5Mbqblwhp+I1TaHwO7kT0Tnw74f4e2nkUd5ByMyodojFk3+/Xj1CMG56dYjDkC8GBR8+
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wU0AP+AY</X509Certificate>
</X509Data>
</KeyInfo>
</Signature>
</DOC>
電子署名を確認
XML電子署名を確認してみる
(1)署名ファイルに内在する「XMLドキュメント(DOCBODY)」と外部ファイル「FH99999999999999999.pdf」のハッシュ値を確認する
XMLドキュメント ID=#DOCBODY
$ echo -n '<BODY ID="DOCBODY"/>' | xmllint --c14n - | openssl dgst -sha256 -binary | base64
saHmngQNqMio4nIoyfMgptK7X+3RNkAi0AYSI5SfJxc=
$ openssl dgst -sha256 -binary %userprofile%/Documents/ShinseiyoSogoSoft/申請案件/2/取得公文書/complete_0001/FH99999999999999999.pdf | base64
95Sy9fTQcqQUlv9pswC5LgPOTO8BFU7PHmmo7EDQ6qA=
XML電子署名ファイルのSignature-SignedInfo-Reference-DigestValue値とそれぞれ一致する。
SignedInfo ... /SignedInfo内のデータが正しいか電子署名されたSignatureValueと比較してみる
先ず、xmlファイル(complete_0001.xml)をxmllintで正規化する。
SignedInfo ... /SignedInfo部を取り出し、Signature項の名前空間設定をSigedInfo項に設定しハッシュ値(sha256)を計算する
$ xmllint --c14n complete_0001.xml | sed -e ':L' -e 'N' -e '$!bL' -e 's/^.*\(<SignedInfo>.*<\/SignedInfo>\).*$/\1/' -e 's!<SignedInfo>!<SignedInfo xmlns="http://www.w3.org/2000/09/xmldsig#">!' | openssl dgst -sha256 -binary | hexdump -C
00000000 70 5c 89 89 5d 03 bd fc 81 18 85 5c 8c 72 bc 1d |p\..]......\.r..|
00000010 70 62 31 91 b6 bc 86 fa 43 b2 55 08 93 a4 be e2 |pb1.....C.U.....|
00000020
XML署名ファイル内の署名者の公開鍵をSignature - KeyInfo - X509Data - X509Certificateから取り出す。
取り出したX509証明書(赤字は伏字)
$ echo -n "MIIFejCCBGKgAwIBA..................merJAsVTeICCFn9mXSBE=" | base64 -d | openssl x509 -text -noout -inform der
Certificate:
Data:
Version: 3 (0x2)
Serial Number:
39:39:39:39:39:39:39:39:39:39:39:39:39:39:39
Signature Algorithm: sha256WithRSAEncryption
Issuer: C=JP, O=Japanese Government, OU=OfficialStatusCA
Validity
Not Before: Jan 14 15:00:00 2020 GMT
Not After : Jan 14 14:59:59 2025 GMT
Subject: C=JP, O=Japanese Government, OU=Ministry of Justice, OU=Nagano District Legal Affairs Bureau, OU=XXXX Branch Bureau, CN=Registrar99
Subject Public Key Info:
Public Key Algorithm: rsaEncryption
Public-Key: (2048 bit)
Modulus:
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Exponent: 65537 (0x10001)
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X509v3 Authority Key Identifier:
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X509v3 Subject Key Identifier:
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X509v3 Key Usage: critical
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X509v3 Subject Alternative Name:
DirName:/C=JP/O=\xE6\x97\xA5\xE6\x9C\xAC\xE5\x9B\xBD\xE6\x94\xBF\xE5\xBA\x9C/OU=\xE6\xB3\x95\xE5\x8B\x99\xE7\x9C\x81/OU=\xE9\x95\xB7\xE9\x87\x8E\xE5\x9C\xB0\xE6\x96\xB9\xE6\xB3\x95\xE5\x8B\x99\xE5\xB1\x80/OU=\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00
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X509v3 CRL Distribution Points:
Full Name:
DirName: C = JP, O = Japanese Government, OU = OfficialStatusCA
Signature Algorithm: sha256WithRSAEncryption
73:df:b3:f2:15:93:df:bb:90:3b:99:ab:8f:3d:44:2d:11:d8:
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d9:97:48:11
$ echo -n "MIIFejCCBGKgAwIBA..................merJAsVTeICCFn9mXSBE=" | base64 -d | openssl x509 -pubkey -noout -inform der
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9QIDAQAB
-----END PUBLIC KEY-----
$ echo -n "MIIFejCCBGKgAwIBA..................merJAsVTeICCFn9mXSBE=" | base64 -d | openssl x509 -pubkey -noout -inform der > tmppub.pem
$ echo -n 'NZ82/loKx96h8YyiE0ZNrx0OlsQRNxsxUnzLRw5vqi7/yk5D9j7VNp0PMes3AktvGtxVahfGG1RQ
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bJSFZXYGCwuynQELUBZAuTZ4EKVGv8mVgmYldw==' | base64 -d | openssl rsautl -verify -asn1parse -inkey tmppub.pem -pubin
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15:d=2 hl=2 l= 0 prim: NULL
17:d=1 hl=2 l= 32 prim: OCTET STRING
0000 - 70 5c 89 89 5d 03 bd fc-81 18 85 5c 8c 72 bc 1d p\..]......\.r..
0010 - 70 62 31 91 b6 bc 86 fa-43 b2 55 08 93 a4 be e2 pb1.....C.U.....
$
macOS(Version11.7.10)コンソールコマンドのecho, xmllint, sed, openssl, base64, hexdumpを使用
申請総合ソフトには、申請に必要な書類に署名するための「PDFファイルの署名」「図面情報ファイルの署名」、登記済み権利書に代わる「登記識別情報ファイル」(暗号化と署名)がある。これらの署名、暗号化も確認する予定。
「法務省 不動産登記の電子署名を確認してみた」
「法務省 不動産登記の電子署名をValidate.javaで検証してみた」
「法務省 不動産登記の複数人電子署名をValidate.javaで検証してみた」
「法務省 不動産登記の電子署名用証明書をValidate.javaで検証してみた」