全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

身の丈

2021年01月11日 | 山歩記
1月10日は龍良山

膝の治療を始めた後で城山以外に登る初めての山

標高559m

矢立山に次ぐ対馬第二の高峰だけど、登山口が124mと高い所にあるから実際登る高さは435mほど

しかも歩き始めの原生林は緩やかにその高度を上げて行くため、リハビリ登山には申し分のないお山さん


いつもの駐車場にプリウスを停め
(といってもここに来たのは久しぶり)

 

 


膝をサポートしてくれるアシスタントを携えて
 


今日もここから登ります
 


またここに来れた、またここを歩ける

いや

ひとりで歩けるのか

もし途中で…


様々な思いが胸の内で交錯し

時に前に進もうとするその肢を止めようとするけれど

私は自身の心の命ずるまま

一歩一歩ゆっくりと

そして 

懐かしいこの山の暖かさをソール越しに感じながら

未斧の杜を歩きます
 

 

 

 

 


スタジイ
    


おかげでまた来れましたよ…

立ち止まり、大きなその幹に両の手を当て、杜の主にご挨拶


おう、ゆっくり歩け 無理せん様にな


ぬしの言葉を背中に聞いて

私は一人

また太古の杜を

歩き始めます
 

 

 

 

 


龍良、木槲鞍部着
 

 


ここから先は

硬い露出岩群と急登の連続
 


治療に専念してきた自分の膝を信じ

少しでも段差のないコースを選び

山頂を目指します
 

 

 

 


傾斜が緩くなると
 


やがて

見晴らしの大岩
 

 


そして 

最後の大岩をよじ登ったその先が
 

 


龍良山山頂
 

 

 


また

ここに来れました

シルエットの神崎
 


ここから見る浅藻集落が大好きです
 


装備はフル

全盛期の頃と同じ重さ
 



私の膝
 


違和感はまだあるけど、確実に快方に向かっていると思います


懐かしい岩場に腰を下ろし

温かいコーヒーで冷えた身体を温めます
 




硬いロードを15キロ走る事はもう出来そうにないけど

ただそれ以外は

膝の壊れる前の日常にやがてもうすぐ戻れそう



最終目標は白嶽さん


膝のリハビリやトレーニングをする時 ずっとそう思っていたけれど


山も

 


そして

人も



 




自分の身の丈に合った方が良いと悟りました



高望みはしない…



そっちの方が


絶対楽に生きて行けるはずですから