どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

葵という者

2022-11-25 07:21:00 | 日記


早川葵。彼は普通の人間。
人間を召し上げ「在る者」に変える力のある高天原の王族のみしか彼を人間から違うものに変えることはできません。

その力を行使する可能性があるのは、陽(あかり)と光(ヒカル)のみ。

物語の前半の最後、陽は葵を召し上がることのないまま高天原に帰ります。
不実な人間など必要ないと言いながら。泣きながら。


葵の正体は、全ての力を封じられた在る者。その事実を陽が知るのは帰ってから24年後。

18歳の葵の中には既に成熟した本体が眠っています。
両親のセキとエリも、あまりにも人間臭く育ってしまった息子のことは、只の人として年老いて死んでも仕方ないと思っています。ひとり息子でさえ、その器の持ち主でなければ切り捨てるつもりでした。

葵は、医師でありながら、陽と翔は「人間」とは違うものだと時の流れと共に気がついていきます。

召し上げのシーンは、何度も出てきますが、かなり乱暴です。引きずり出す感じ。

陽は、気が強い冷酷な女。。。それは、女王に生まれついた運命のため教育され、作り上げられた外面。
本当は、人間の田中陽の性格で、BL腐女子で勉強嫌いの普通の女の子。

共通するのは、信念を曲げない。決めた事はやり切る。自分の身も心も壊れても構わないと思っているところ。

葵の方が、計算高く冷酷な面が高天原に行ってから前面に出てきます。
両親ゆずりの性格です。

人間から高天原の者になった者を「召し上げ者」と呼びますが、殆どの召し上げものは時と共に自分の出自を忘れます。ウリはそうなります。出自を忘れるまで数100年かかります。その間に永遠の生に耐えられず人間に戻る者も沢山います。






女王の女官

2022-11-24 07:59:00 | 日記


高天原の女王、アマテラスのお気に入りの女官。ウリ。孤独な女王の友とも言える存在。

縄文時代の村娘であった頃は、ナノハという名前だった。
村の掟に忠実で、真面目で素直で村のみんなに愛されていた。可愛らしい容姿、いつも微笑んでいた。

乱婚の時代にあって、自分の身体を求める男を選り好みせず優しく相手をしていた。
人気No.1の女郎のようなものである。
男達が持ってくる贈り物をたくさん持っていた。

それが、妹のヌチの嫉妬を買う。妹の策略に嵌められ、死に追いやられる。姉妹とは言っても父親違い。ヌチは真逆の怠け者で平凡な容姿。人をバカにして、姉さんは顔がいいだけで、ものが貰えると筋違いな恨みを抱く。
ナノハが亡くなった後は、ナノハの持ち物を全部奪う。

高天原からも見えた強い美しい人間の気にアマテラスは驚く。そして、ナノハを召し上げ、自分のそばに置くのである。

無学な少女は、僅か15年で礼儀作法、読み書き、高天原の八百万の神達の世界と人間界の違いを学び、女王の下っ端小間使いになる。

そして、彼女は「私は私というものの大切さを知りました。あのまま、召し上げて頂かなかったら、私というものの存在は正に無意味でありました。」と女王に言います。彼女は、村の掟に疑問を持つことなく、自らの意思を持つことを考えることなく生きたから。

高天原でも休みなく、自分のお役目を果たし、女官長の右腕になります。
カイトという法務官と結婚します。

カイトは王命を賜り、急遽「思し構い」に加わることになり、下界に降りて人間として人間の妻を娶り、子を成すことになります。ウリは45年間、夫の心変わりに怯えながら、約束の場所で夫の帰りを待ち続けます。

このカイトが、「命の花」の田中海斗。陽の次男です。全ての記憶を奪われ、人間の男となり、文絵という女と一緒になり3人の子の父親になります。

「信じて待つ。」
心の強さを試されるような日々を同じように耐え抜いたアオイが、ウリを励まします。

ウリというキャラクターは、善良なだけではダメなのだということ。
自尊心がいかに大切なものかと言うことを描くために生まれてきたキャラクターです。



話は変わって認知症の母の話。

弟はフィギュアオタです。いい歳をして貯金がありません。全部、フィギュアになりましたわ。
母は、もう1人で家に置いておくのは危険。施設を探すのに、介護認定の更新期限が切れていたので、認定からやり直し。
介護度が確定したら施設探し。母の年金だけでは、グループホームの使用料しか払えず、食費や医療費、雑費は弟負担。
そもそも、入居にあたっての初期費用も数十万かかる。

貯金がないんです。50万の現金がない。
給料から、母に10万渡して後は全部お小遣い。使い切りましたよ。
お小遣いは、手取りの1割が適切と言ったら逆ギレしてきたので、「もう、シラネ」になりました。

結婚できないのも、女がハイスペック男以外相手にしないからと昔から斜め上の恨みを抱いていましたが、弟は顔で選んでるじゃん。

本当にシラネ‼️


ラストシーン

2022-11-23 07:58:00 | 日記


ファーストシーンと同じ葵と翔の会話。最後のセリフは葵の「かもね」その横に葵の心の呟き。「ごめん。神澤。最近、分かった。僕って本当はイヤなやつなんだ」

ファーストシーンは、女にだらしない翔の話を聞いて、混ぜっ返しして2人でわらっています。

ファーストシーンは翔の「早川」で始まり、ラストシーンは葵の「神澤」で始まります。

まだGペンが入っていませんが午前中に終わると思います。明日から背景を入れます。今年中に脱稿が目標。

終わったら、「Crystal Ball 1」の描き直し。これは、ただの描き直し。絵が変わり過ぎて見られない。

その後、陽(18才〜25才)の7年間の話をダイジェストで入れようかと思っています。
その後の「命の花」が長い。これで1が終わります。

2は「アンビバレンツ」
これは翔が主人公。

3は「捕縛隊の結成」
これは陽が主人公。

結局、「Crystal Ball」は7「風は語る」で終わります。
死ぬまでに描き切る❗️

補完のそれぞれの脇役の話は文章でイラストをつけて。文章の方の校正もアテがつきました。140本くらいある。未完成のものもある。

絶対入るのはヒカルと桃花の兄妹の話。

ヌチとカケルの話。

ヌチとナノハとリョウの話。

ナノハの女官見習いの話。。。これは、カイトとの馴れ初め話。

後はミホ妃と呼ばれるヒカルの妻とヒカルのバカップルぶり。




あおいのはな

2022-11-22 07:31:00 | 日記


29P目。ストーリーのラストページ。この後、1Pの30P1枚がエピローグになります。

優しく真面目で自己主張に乏しい18才の男の子が、自分の女を手に入れて大人の男になっていく。。。愛は己との戦いでもある事を彼は、この先の人生で知っていきます。
エピローグは宣戦布告です。

陽(あかり)、翔(かける)、葵(あおい)の愛と憎しみの物語は23年間続きます。

「人を本気で愛したら、それは狂気になる。」
これは葵の2番目の恋人、瑠美のセリフです。

2LDKのマンションの全部の壁を「陽の写真」で隙間もないほど埋める葵を見ていう言葉です。

葵は65才で孤独死をします。瑠美は内科医。人間の死に顔なんて数え切れないほど見てきました。旧友でもあった葵の眠る顔を見て「こんなに幸せそうな死に顔は初めて見た」と思います。

そこに、葵の息子、外科医でもある光がやって来て「父は母が帰ってくると本気で思っていたようでした。やっと会えて嬉しそうです。」と言います。

瑠美は、溢れる涙が止まらなくなります。早く家に帰りたい。家で待つ夫に「愛している」と言いたいという衝動に突き動かされながら。

「Crystal Ball」は、葵の死までが前半部分、後半は高天原に舞台が移ります。

長い物語で、登場人物も何人いるのか私も分からない。数えていない。

「葵の花」も陽と葵が思っている「初恋」ではないんです。偶然の出会いでも無く、巧妙に仕組まれた出会い。ただ、2人が恋に落ちたのは仕組んだ者の想定外。
葵の両親だけは「ここで、高天原に恩を売っておこうぞ。」と狙っていました。

何日が前のブログ絵の母エリは、あんな優しい顔ではありません。あの時はそうでしたが、本当の顔はキッツイ美女で毎日のドレスが興味の中心。ファッションと教養を追求するイジワルな物言いをする女。夫をビンタし襟首掴んで引きずって行くタイプ。





叶う夢、叶わぬ夢

2022-11-21 07:42:00 | 日記


葵と陽(あかり)が付き合い始めるのは、葵が高3の5月。

葵の夢は医者になること。
付き合うとはいっても、受験が終わるまでは、スマホ禁止、デートは短い時間のオウチデートが月1か2。

来年春の合格を目指して、2人は希望を持って走っていきます。そして、不可能と言われた志望校に葵は受かります。
ところが、大学生活は更に厳しいものになります。周りについていけないのです。

更に2人は会えなくなり、スマホ禁止もそのまま。2ヶ月に一度会えるかどうか。
それでも、葵の夢が叶うまで約10年待つと陽は決めています。

結局は別れてしまいますが、葵の夢は叶います。

叶った夢、叶わなかった夢、両方あるけれど、新しい彼女と幸せになって欲しいと陽は思います。

強がりだけど、そう思うことに決めます。

陽は強く我慢強い。妥協を知らない。母子家庭だった陽の母親が突然死したことで、心が壊れてしまいます。
上手くいかない夫との生活。暴言暴力。
体重は40キロを切り、横になってぼんやりしています。

「お前は精神科医になるんだ。」
4人兄弟、全員が医者。父親も。
兄達には自分で専門を決めさせた父親が葵にだけ強く命令したのです。

叶わなかった夢は、葵の父が指し示した道によって、違う形で生き返ります。


2人が別れた原因は「Crystal Ball 1 我の愛おしき妻」で脱稿済み。タイトルが変わっています。こちらは、陽を愛し献身的に命懸けで走り回る翔の物語でミステリーです。
これには、葵は出てきません。

陽の心の病は、母が亡くなって発病したのではなく、ずっと昔から患っていた持病です。再発したのです。