零下の朝、庭のシモバシラ(シソ科)の植物の根元から
今年になって2度目の氷柱が立ち上がりました。
シモバシラの氷柱が出現すると冬将軍のお出ましの合図と心得ている私です。
シモバシラの氷柱は茎が吸い上げた水分が、気温の低下で凍てついて、
茎に氷柱となって纏わりついているシモバシラ特有の不思議な現象です。
昨年は11月30日に零下4度の気象条件で、少し大掛かりなシモバシラが見られました。
対比してご覧ください。 令和21年11月30日のシモバシラ
シモバシラは初秋にひっそりと花をかせますが、
園芸品種では無く野草だと思います。
私は、花が目的ではなく、零下の朝に現れる氷柱見たさに育てている植物です。
シモバシラの氷柱は気温が零下になると現れますが、あまり低温すぎても出現しません。
一昨日は午前6時頃の気温が零下4℃でした。
正確なデーターを取ったことは在りませんが
風の強い日や雪が降った日も出現しません。
どの氷柱を見ても同じ姿形のものは無く、
自然が作り出すガラス細工の様に繊細です。
朝陽が当たり始めると見る見るうちに半透明から透明に変わり消えてしまいます。
何度か氷柱を立てながら茎の水分が少しずつ蒸発し乾燥して行くので
出現期間が限られており、充分観察出来ないのも魅力の一つでもあります。
昨年に比べるとスケールは小さいですが、
シモバシラの氷柱は何度目にしても厭きないミステリアスな現象です。