たいへんお待たせしました…………、万梨羅さん、本当にごめんなさい。
続きができました。
皆さま、ケイトの番外編を読んでから、ケイトの14(これ)をお読みください。
ロラがやってきた翌朝、またもや馬車がジオライ家の前に止まり、門の鐘を鳴らしました。
「ジル。こんどはなあに?」
ジルは苦虫を食い潰したような顔をして、
「分かりかねます」
と答えました。お姫様のお遊び相手としては一番偉いジルとしては、2日連続でハプニングが起きているのは、舌うちしたいところだったでしょう。
「ケイト、私、下を見てくるわ。お姫様のこと、よろしくね」
「へい、わかりました」
寝起きで機嫌が悪いお姫様をふかふかのソファに座らせて、ケイトはにっこり笑いました。自分の妹と弟たちのことを考えたのです。お姫様は、顔を紅く染めて、ぷいと横を向きました。
客室のドアが開く音が聞こえ、ロラがそっとお姫様の部屋に顔をのぞかせました。
「ねえねえ、ニーナ。あれ、古ぼけた馬車に見えるけど、どっかの貴族のお忍びに違いないわ。だって、馬の毛並みが相当いいんですもの」
お姫様はムッとした表情をしました。馬の知識にかけては、お姫様はロラに負けている様子です。
ジルが戻ってきて、ロラに目くばせをすると、ロラは客室に帰りました。
お姫様は上目遣いでジルに何が起きたのかと尋ねました。
ジルは真剣な表情をしていて、ケイトは怖くなりました。
「貴女に用みたいよ、ケイト」
「ほえ?!」
窓から下を急ぎ見てみると、ヨウツベ夫人がお客様を応接間へ案内しているところでした。ロラの言っていたとおり、相当の貴族らしいです。
古ぼけたマントを羽織りながらちょうどお屋敷に目を向けたその人物と、ケイトはまっすぐに瞳をとらえられてしまいました。
「ショーン……??」
ケイトは心臓が跳ねっかえりました。――それほどショーンの眼には、恋慕が映っていたのです。
続きができました。
皆さま、ケイトの番外編を読んでから、ケイトの14(これ)をお読みください。
ロラがやってきた翌朝、またもや馬車がジオライ家の前に止まり、門の鐘を鳴らしました。
「ジル。こんどはなあに?」
ジルは苦虫を食い潰したような顔をして、
「分かりかねます」
と答えました。お姫様のお遊び相手としては一番偉いジルとしては、2日連続でハプニングが起きているのは、舌うちしたいところだったでしょう。
「ケイト、私、下を見てくるわ。お姫様のこと、よろしくね」
「へい、わかりました」
寝起きで機嫌が悪いお姫様をふかふかのソファに座らせて、ケイトはにっこり笑いました。自分の妹と弟たちのことを考えたのです。お姫様は、顔を紅く染めて、ぷいと横を向きました。
客室のドアが開く音が聞こえ、ロラがそっとお姫様の部屋に顔をのぞかせました。
「ねえねえ、ニーナ。あれ、古ぼけた馬車に見えるけど、どっかの貴族のお忍びに違いないわ。だって、馬の毛並みが相当いいんですもの」
お姫様はムッとした表情をしました。馬の知識にかけては、お姫様はロラに負けている様子です。
ジルが戻ってきて、ロラに目くばせをすると、ロラは客室に帰りました。
お姫様は上目遣いでジルに何が起きたのかと尋ねました。
ジルは真剣な表情をしていて、ケイトは怖くなりました。
「貴女に用みたいよ、ケイト」
「ほえ?!」
窓から下を急ぎ見てみると、ヨウツベ夫人がお客様を応接間へ案内しているところでした。ロラの言っていたとおり、相当の貴族らしいです。
古ぼけたマントを羽織りながらちょうどお屋敷に目を向けたその人物と、ケイトはまっすぐに瞳をとらえられてしまいました。
「ショーン……??」
ケイトは心臓が跳ねっかえりました。――それほどショーンの眼には、恋慕が映っていたのです。
お母様とのイギリス旅行、素敵ですね。行ったことないです。イギリス行ってみたいです。
私も海外はイギリスしか行ったことありません。この3月に母が仕事を退職したので、退職祝いということで、行ってきました。
もう万梨羅さんには会えないと思っていました。ありがとうございます!(*´ `*)わー嬉しい……。
約1か月に1度のペースで、ケイトの話書いていきたいと思っているので、またぜひいらしてください!