お姫様はベッドに寝っ転がって、ロラが自分の子猫と遊んでいるのを見ていました。
「もう! ケイトはわたくしの! わたくしの!」
「もうニーナ! 足バタバタしないの」
と、扉を叩かれ、ジルとケイトが一緒に部屋に入ってきました。いつになくボォーとしているジルを、お姫様はしげしげと見つめました。
「どうしたの?」
ケイトがくしゅんとくしゃみをして、
「失礼しました、おひい様」
と言いました。
「ジル? 顔真っ赤よ」
「ジルの昔の恋人がみつかったんです、おひい様」
「ケ、ケイト!」
「え……?」
「ま、まだ分からないわよ! あれがアーサーだなんて。……だなんて」
最後は消えいりそうな声でジルは言いました。
子猫はロラのもとを離れ、ジルに寄り添いました。ジルに懐いているのです。
それから数日。平穏に時は流れていきました。
――と、門に誰か訪れたようです。呼び鈴が鳴りました。
執事のロバートが案内して応接間に通しました。
と、ローザが駆け上がってきて、二階のメイドたちに何か言っている声が聞こえました。メイドたち曰く、クリスが先日のくせ者がまたやってきたと言っている、ということです。
ジルは口を手でおさえました。
アーサーという王室直属の騎士がまたやってきたのです。
「もう! ケイトはわたくしの! わたくしの!」
「もうニーナ! 足バタバタしないの」
と、扉を叩かれ、ジルとケイトが一緒に部屋に入ってきました。いつになくボォーとしているジルを、お姫様はしげしげと見つめました。
「どうしたの?」
ケイトがくしゅんとくしゃみをして、
「失礼しました、おひい様」
と言いました。
「ジル? 顔真っ赤よ」
「ジルの昔の恋人がみつかったんです、おひい様」
「ケ、ケイト!」
「え……?」
「ま、まだ分からないわよ! あれがアーサーだなんて。……だなんて」
最後は消えいりそうな声でジルは言いました。
子猫はロラのもとを離れ、ジルに寄り添いました。ジルに懐いているのです。
それから数日。平穏に時は流れていきました。
――と、門に誰か訪れたようです。呼び鈴が鳴りました。
執事のロバートが案内して応接間に通しました。
と、ローザが駆け上がってきて、二階のメイドたちに何か言っている声が聞こえました。メイドたち曰く、クリスが先日のくせ者がまたやってきたと言っている、ということです。
ジルは口を手でおさえました。
アーサーという王室直属の騎士がまたやってきたのです。
おひい様がますますいじけちゃうのでは?(笑)
きゅんきゅんがたくさんできますように…
コメントありがとうございます。
もう4月ですね!
次はショーンとおひい様の親御さんが会う話にしよっかなと思っています!