鍵穴ラビュリントス

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かくばかり恋ひつつあらずは高山の

2016-02-16 17:40:58 | 和歌
かくばかり恋ひつつあらずは高山の
  磐根(いはね)し枕(ま)きて死なましものを

[作者]磐姫/石之日売(いわのひめ)

磐姫(いわのひめ)は、仁徳天皇の皇后。
また、大豪族の葛城(かずらき)家の愛娘でもある。
『古事記』にも『日本書紀』も『万葉集』にも出てくる。

この歌は、『万葉集』巻二の巻頭を飾る、相聞歌四首のうちの二つ目。


※注意※
ニニギノミコト(邇邇芸命)の妻コノハナサクヤヒメ(木花之佐久夜毘売/木花咲耶姫)の姉イワナガヒメ(石長比売/磐長姫)と混同しないように。ニニギは、天皇の始祖である。


[現代語訳]
ああ、この胸をかきむしられるような苦しさ。こんな思いをするよりも、いっそ、死んだほうがまし。山深い墓の中に葬られ、岩を枕に眠ったほうが、ずっと楽になるでしょうに……。(『乙女の古典』から引用)



また、磐姫は、家出皇后として知られる。
つまり、とても嫉妬深かったのだ。
しかし、仁徳天皇も心の奥では磐姫を一番愛されており、当時珍しい蚕(かいこ)を見に、という理由で磐姫の家出先にやってきた。
『乙女の古典』 作者 清川 妙
――に、椿の長い歌も載っているので、是非読んでみてください。
絵も綺麗ですよ♪


同じ作者の
『枕草子』 作者 清川 妙
――も、私の小学六年生から好きな本で、絵も綺麗です。
是非ご覧あれ♪






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