小池百合子都知事がペット殺処分ゼロの公約について、殺処分の定義を他の自治体より緩やかにして達成率アップ。これは新型コロナの重症者の定義で東京だけ集中治療室に入っても重症ではないとしたやり口と全く同じだ
上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。
2024年7月7日に投開票が行われる東京都知事選。
小池百合子都知事が8年前の2016年に初当選した小池氏の公約は「七つのゼロ」がむしろ全く達成ゼロじゃないか、ということが問題になりました。
ちなみに小池氏が掲げた七つとは、待機児童▽満員電車▽残業▽ペットの殺処分▽介護離職▽都道沿いの電柱▽多摩格差――です。
もちろん、満員電車・残業・介護離職・電柱がゼロにできていないことは火を見るより明らか。
多摩地区と23区にも歴然とした格差があるのは紛れもない事実。
そこで、小池氏が選挙戦序盤で強調したのが今話題のペットの殺処分ゼロの達成でした。
なんと、東京都では統計上犬や猫の殺処分は、小池氏の都知事就任前の203匹(2015年度)が、2018年度に0匹ということになっています。
そして、これは目標より1年早い達成で、それ以降も続いている、というのです。
東京都では、ボランティア団体と協力し、保護犬や保護猫の譲渡会を増やすなどしたというのですが、本当ならすごい話じゃないですか?
ところが、これが東京都だけ他の地方自治体と「殺処分」の定義が違うというトンデモない事実を、候補者討論会で蓮舫氏が指摘しました。
蓮舫氏は、小池氏が初当選時に掲げた公約の一つである「ペット殺処分ゼロ」について東京都独自の基準を設け「達成した」と主張していることについて追及し
「なぜ東京だけ障害などがある動物を殺処分してもカウントしないのか」
と指摘したのですが、小池氏は
「東京のルールにのっとり命を守ってきた」
と全く説明にならない説明をしました。
だから!国基準でペットの命を守れよ!!てか、守れたって話じゃなかったんかい!!!
ペット殺処分ゼロ。
— 蓮舫🗼RENHO🇯🇵 (@renho_sha) June 24, 2024
とても素晴らしいです。
でも。
東京都だけ、国や他の自治体と違う基準を採用。
その理由を問いましたが全く的外れなお返事の小池さんです。
とても、残念です。
私はダブルスタンダードは改め、アニマルウェルフェアに向き合います。 https://t.co/EGEXr5JpAD
大事な点なのでもう一度言いますが、東京都だけは他の自治体と違って、殺処分ゼロに含む対象は譲渡ができる状態にある動物だけで、衰弱や病気、かみ癖があって譲渡できないと獣医師らが判断した場合は「動物福祉などの観点からの処分」として扱い、これを「殺処分」には入れていないんですよ。
つまり、小池氏は殺処分の定義を変えて自分のところだけ枠を狭くして、殺処分ゼロを達成したことにしてるんです!
なんと小池氏がペット殺処分ゼロを達成したという2018年度に、実際には150匹もの犬猫が殺されています。
前年度より50匹減っただけやん!
これで私が思い出したのが、新型コロナによる「重症者」について小池都知事の東京都だけが他の全国の自治体と違う定義にして狭めてしまったので、全国の状況が厚労省にも良くつかめくなってしまったことでした。
なんと、東京都ではコロナ患者が集中治療室(ICU)に入っても「重症者」にならないんです。
個人的に、わたくし、第一次緊急事態宣言のときに食道がんの全摘手術をしてICUに2泊3日入ったんですが、それはそれは凄いところでしたよ。
もう文字通りの阿鼻叫喚で、気管に人工呼吸の管を挿管されて苦しいおじいちゃんが胸をかきむしって叫んでいて、それを看護師さんがなんとかなだめている、という状況で、まさに生きた心地がしませんでした。
コロナであそこに入っても重症じゃないんだったら、どこの世の中に重症者がいるんですか。
2021年7月、新型コロナウイルスの感染の急拡大に伴って治療態勢がひっ迫しているとして、東京大学医学部附属病院では新型コロナ以外の患者についてのICU=集中治療室での受け入れを制限し始めた。
まさにその時に行なわれたのが東京オリパラだ。
東京都のコロナ重症者は7月31日の時点で801人(全国基準)←集中治療室(ICU)に入っていても重症と扱わない東京基準だと95人と8分の1以下に。東京都もマスコミも誤魔化さずにしっかり公開せよ!
【制御不能】コロナ感染者全国過去最多の1万8882人、東京都の重症者は国基準で1000人、自宅療養者2万人。菅総理は即座に臨時国会を開会してワクチン接種報奨金などデルタ株対策を作り上げるべきだ。
小池都知事はちょっとでも重症者が少ないことにして、デルタ株全盛の中でも東京オリンピックを強行開催しようとしたわけで、これってデータの改ざんの最たるものですよ。
定義を変えて、コロナ蔓延の実態が有権者にも行政自身にも分らなくなってしまうのですから。
ペット殺処分も動物たちを殺してしまった事情によって殺処分に入れたり入れなかったりしてきたという実態を動物愛護の方々が知ったら激怒するでしょう。
一事が万事でズルばかり。有権者を馬鹿にするにもほどがある。
全くデータ改ざんの安倍派出身ならではの政治家だと思いますよ、小池百合子というお人は。
これが重症者を少なく見せたかった理由。
感染者急増地域で入院できるのはコロナ重症者と重症化リスクの高い人だけ。菅総理と小池都知事が医療崩壊を自白、軽・中等症患者は入院も宿泊療養もさせず、自宅療養で「自助」しろと言い出した。
東京も日本も過去最多ののコロナ感染者数に。毎日コロナ感染者数の発表直前に都庁から帰る小池都知事。関係大臣の協議をしても「お答えする内容がないよう」といって取材拒否する菅総理。責任者は逃げるな!
参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
橋下維新の会による医療破壊とイソジン吉村府知事のコロナ無策があまりにもひどく、大阪府が全国最悪のコロナ死者を出したので小池都知事の無能ぶりがあまり目立ちませんでしたが、彼女の人命軽視と隠ぺい工作も本当にひどいものでした。
ペット殺処分問題はペットだけの問題ではなく、いずれはまた東京に暮らす人間の命を脅かすかもしれません。
と上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。
2024年6月26日(水) しんぶん赤旗
都知事選 7月7日投票
外苑再開発事業者のパー券購入 蓮舫氏質問に小池知事答えず
候補者討論会
東京都知事選(7月7日投開票)に向け、東京青年会議所は24日、オンラインで立候補者討論会を開催しました。蓮舫前参院議員(56)、小池百合子都知事(71)、石丸伸二前安芸高田市長(41)、田母神俊雄元航空幕僚長(75)が参加しました。
大量の樹木を伐採し、超高層ビルを建設する神宮外苑再開発について、蓮舫氏が「再開発の事業者から、パーティーのチケットの購入を受けていないか」と質問。小池氏は「法律にのっとった形で公表をしている」と明言を避けました。
石丸氏が、「イエスかノー」で答えるよう求めましたが、これにも小池氏は答えず、「(パーティー開催は)さまざまな方々からご意見を伺うと同時にご協力もいただいている」と発言。さらに司会者が「イエスと言うことか」と聞いても同様の発言を繰り返すだけでした。
蓮舫氏は、小池氏が初当選時に掲げた公約の一つ、「ペット殺処分ゼロ」を、都独自の基準を設け「達成した」と主張していることについて追及。「なぜ東京だけ障害などがある動物を殺処分してもカウントしないのか」と指摘すると、小池氏は「東京のルールにのっとり命を守ってきた」と述べました。蓮舫氏は、国基準で実態を見て政策を打っていくべきだと批判しました。
司会者から、都民の可処分所得が低い問題を、どう対応するかと問われると、小池氏は「国策だ」と強調し、「都民の命と暮らしを守るために、もっと野党が頑張れば良かったじゃないか」と責任を転嫁。蓮舫氏は「野党は頑張っているが、与党が聞かない。なぜなら裏金に集中しているから」と答えました。
重症者はなぜ1日で半減したのか 「塩対応」の国に大阪が放った奇策
厚生労働省が集計している新型コロナウイルスの国内の重症者数がある日、半減した。全国でも突出して多かった大阪府の人数が前日から大きく減ったためだ。府は「今までの人数が実態と違った」と説明する。これまでも国に対応を求めていたが受け入れてもらえず、「ある奇策」を放ったところ、府が「正しい」と考える人数に変わったそうだ。どういうことなのか。
全国の6割を占めていた大阪
237人減――。4月15日、重症者数の前日比を示す厚労省のホームページ(HP)に驚くべき数字が掲載された。4月以降の重症者数は400~500人台で推移していたが、この日で一気に230人へと半減したのだ。前日時点で重症者数281人と全国の6割を占めていた府が前日比84%減の45人に激減したことが要因だった。
厚労省の重症者数は、自治体がHPで公表するなどした人数を集計したものだ。重症者の定義は、人工呼吸器を使用▽人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使用▽集中治療室(ICU)や高度治療室(HCU)に入室――のいずれかに当たる患者。府の人数もこれまでは、この国基準に従ってカウントされてきた。
一方で府は、独自に定義する重症者の人数も公表している。それによれば、人工呼吸器を使用▽エクモを使用▽府が設定した重症病床のICUに入室――の患者が該当する。つまり、国とは違ってHCUや、重症病床でないICUに入る患者は含まれない。HCUの患者は回復途上の人が多いほか、ICUについてはコロナの中等症病床しかない病院でも隔離のため入室するケースがあり、国基準だと実態より重症者数が多くなるためだという。ただし、HPには国基準と府基準の二つの数字を公表し、厚労省が国基準の人数で集計することを容認してきた。
府庁内の空気が変わったのは「第6波」に入って以降だ。1月ごろから全国の重症者数の大半を府の人数が占めるようになった。これには事情がある。累計感染者数が全国で最も多い東京都の重症者数が、国基準で集計されていないのだ。都は「ICUに入っているからといって必ずしも重症とは限らない」としてHCUの患者らを含めない独自基準を定め、厚労省は例外的に都についてはその基準でカウントしている。たとえば4月25日時点の都の重症者数は国基準だと300人になるが、都基準だと14人にしかならない。
どうして東京は特別扱いなのか――。府は3月下旬、都のように府基準で集計するよう国に求めたが、「数字が一気に変わり混乱を招く」と受け入れてもらえなかった。都が2021年6月から「参考値」として国基準の人数を公表するようになっても都分の集計方法を変えないのは、同じ理由とみられる。そこで府が打った手が、HPでの国基準の公表取りやめだ。府基準の人数だけ公表するように切り替えたところ、厚労省はその人数で集計するように変わった。それが府の重症者数が1日で281人から45人へと変わった理由だった。
<picture></picture>
府の独自基準も勝手に決めたものではなく、元々は国が最初に定めた基準だ。国は20年8月に現基準へ変更したが、府は国の旧基準を独自基準とした経緯がある。吉村洋文知事は「大阪の重症者が全国の半分を占めるように見えてしまい、大きく実態と異なっている」と公表内容を変更した理由を語った。国基準の人数は毎週1回、国へ報告しているため問題はないとの考えを示す。
厚労省は、東京や大阪以外に独自基準で集計している道府県があるか明らかにしていない。HPで「一部の都道府県は独自基準を用いて計算している」と記すにとどめている。
筑波大の原田隆之教授(臨床心理学)は「重症者数は重要な指標の一つ。統一基準がなければ混乱を招く」と指摘する。一方で、今回のように数字は恣意(しい)的に見せられるものだとし、「数字に踊らされないことも大事だ。重症者が減ったとしても、今まで通りの感染対策を続けてほしい」と話している。【澤俊太郎】
上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。
小池のやり口を見てると、安倍政権や維新の会など清和会系の連中は「体質」として必ずこういう小細工をやる、という印象が拭えませんね