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姫路独協大の法科大学院、入学者ゼロ確定 再募集せず 2010年2月25日 朝日新聞
2010年度入試で合格者がいなかった姫路独協大法科大学院(兵庫県姫路市)は24日、教授会を開き、再募集しないことを決めた。新入生ゼロで新年度を迎えるのは、全国74の法科大学院では例がない。11年度以降の募集について、同大学院の吉崎暢洋・法務研究科長は「10年度のことを踏まえ、慎重に検討する」とのコメントを発表した。
同大大学院課によると、教授会では、これから志願者を集めるのは難しく、時間的な余裕もない、と再募集をしないことにした。文部科学省専門教育課は「入学者がゼロでも法科大学院開設の認可を取り消すことはない。引き続き学生の質を確保するよう指導していく」としている。
同大学院は04年度に開校。新司法試験の合格者が過去4回で3人で、74校のなかで最少だった。09年度は40人の定員を30人に減らし、入学者は5人。10年度は定員を20人に減らしたが、志願者は3人で、合格者はいなかった。(石川和彦)
兵庫県にいても全く情報が入ってこないロースクールなんです。在校生達のことが心配です。
文科省は「「入学者がゼロでも法科大学院開設の認可を取り消すことはない。引き続き学生の質を確保するよう指導していく」って言ってますが、どういう事態になったら認可を取り消すのでしょうか。
また学生の質を確保するようっていいますが、学生入ってこないんですよ。それ以前の問題だと・・・
関学を含めてたぶん全国74校中60校は定員割れです。関学は、従来の定員の125人を100人に減らすのですが、今年の入学者はすでに多分二桁です。
質を確保しようとしたらそうなってしまう。それだけ受験生マインドが冷えて、ローをめざす人が減っているんですね。
関学でさえそうですから、全国で50校ほどはある意味ロースクールとして成り立っていない感じさえします。
弁護士の就職難や収入減がさかんに報道されていますし、不祥事も相次いでいます。
現在の合格者数2000人を1000人くらいに減らして弁護士のステータスを取り戻したほうが、かえって弁護士を目指す人が増えるんじゃあないでしょうか。
もちろん、ロースクール在校生・卒業生は合格者3000人になるという話で入学したのですから、合格人数は数年にわたって段階的な減少にすべきですし、見返りが必要です。
せめて、5年以内に3回で合格しないといけないという新司法試験の受験回数制限を撤廃すること。司法修習生の給与が今年から貸与になることになっているのですが、給与制を維持すること。ロースクール生にも予備試験を解放すること。ローの学費免除の枠を国家が広げること。
法科大学院は法曹を目指す市民のためにあるのであって大学や法科大学院のためにあるのではないはずです。ですから、法曹養成の議論のなかで、法科大学院制度の存立自体を目的にすべきではありません。廃止論もありえるでしょう。
考えるべきはロー生のことです。3000人といわれたときにはなかった条件を付加してあげないと、ロー生だって納得いかないです。
写真は2008年12月2日の神戸新聞より。関学ローでの私の少年法授業で、神戸児童連続殺傷事件の井垣元判事(右)と野口元弁護団長の夢の共演が実現しました。場所は関学ローの模擬法廷。本物以上の重厚感です。神戸学院大学ローでもご登場願う予定です。
2010年度入試で合格者がいなかった姫路独協大法科大学院(兵庫県姫路市)は24日、教授会を開き、再募集しないことを決めた。新入生ゼロで新年度を迎えるのは、全国74の法科大学院では例がない。11年度以降の募集について、同大学院の吉崎暢洋・法務研究科長は「10年度のことを踏まえ、慎重に検討する」とのコメントを発表した。
同大大学院課によると、教授会では、これから志願者を集めるのは難しく、時間的な余裕もない、と再募集をしないことにした。文部科学省専門教育課は「入学者がゼロでも法科大学院開設の認可を取り消すことはない。引き続き学生の質を確保するよう指導していく」としている。
同大学院は04年度に開校。新司法試験の合格者が過去4回で3人で、74校のなかで最少だった。09年度は40人の定員を30人に減らし、入学者は5人。10年度は定員を20人に減らしたが、志願者は3人で、合格者はいなかった。(石川和彦)
兵庫県にいても全く情報が入ってこないロースクールなんです。在校生達のことが心配です。
文科省は「「入学者がゼロでも法科大学院開設の認可を取り消すことはない。引き続き学生の質を確保するよう指導していく」って言ってますが、どういう事態になったら認可を取り消すのでしょうか。
また学生の質を確保するようっていいますが、学生入ってこないんですよ。それ以前の問題だと・・・
関学を含めてたぶん全国74校中60校は定員割れです。関学は、従来の定員の125人を100人に減らすのですが、今年の入学者はすでに多分二桁です。
質を確保しようとしたらそうなってしまう。それだけ受験生マインドが冷えて、ローをめざす人が減っているんですね。
関学でさえそうですから、全国で50校ほどはある意味ロースクールとして成り立っていない感じさえします。
弁護士の就職難や収入減がさかんに報道されていますし、不祥事も相次いでいます。
現在の合格者数2000人を1000人くらいに減らして弁護士のステータスを取り戻したほうが、かえって弁護士を目指す人が増えるんじゃあないでしょうか。
もちろん、ロースクール在校生・卒業生は合格者3000人になるという話で入学したのですから、合格人数は数年にわたって段階的な減少にすべきですし、見返りが必要です。
せめて、5年以内に3回で合格しないといけないという新司法試験の受験回数制限を撤廃すること。司法修習生の給与が今年から貸与になることになっているのですが、給与制を維持すること。ロースクール生にも予備試験を解放すること。ローの学費免除の枠を国家が広げること。
法科大学院は法曹を目指す市民のためにあるのであって大学や法科大学院のためにあるのではないはずです。ですから、法曹養成の議論のなかで、法科大学院制度の存立自体を目的にすべきではありません。廃止論もありえるでしょう。
考えるべきはロー生のことです。3000人といわれたときにはなかった条件を付加してあげないと、ロー生だって納得いかないです。
写真は2008年12月2日の神戸新聞より。関学ローでの私の少年法授業で、神戸児童連続殺傷事件の井垣元判事(右)と野口元弁護団長の夢の共演が実現しました。場所は関学ローの模擬法廷。本物以上の重厚感です。神戸学院大学ローでもご登場願う予定です。