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もう5月になってしまいましたが、入院中になにに一番癒されたかというと「ゲゲゲの女房」か、マスターズでした。
ゴルフにご興味のない方も多いと思いますし、なにしろ早朝の放送でしたからご覧になっていない人が多いと思いますが、ほんと、今年も素晴らしかったのです。
告白しますと病院の差額ベット代が一日9500円!だったんですが、14型テレビに映るのは地上波アナログだったりして、草くん、怒っちゃうよ。もう個室じゃなくて6人部屋にいらっしゃるお年寄りの状況って、ほんと私の能力では想像しきれなかったです。病院ってやりすぎ。年金とか、年取っても安心できる国ならこんなに消費マインドは冷え込まないのに。
気を取り直して、そう、ミケルソン!!が優勝したマスターズなんですが、なんか人生を語ってくれるわけです。
もちろん、石川遼は、ビッグ・チャレンジと若さを。
ウッズは、あれはなんといえばいいんだろう。もうスーパースターすぎでよくわかりませんが、プレッシャーを。
見てほしかったなあ。
カプルスってゴルファーがいてですね、ものすごい歓声なんですよ。齢(よわい)50歳です。ちょっとわたしより先輩なんですが髪の毛がもう真っ白になっていまして、でも、めっちゃドライバー飛ばすんですよ。信じられんことに350ヤードとか。腰が悪いのに。
そう、もう一人、驚きといれば、まだ、トム・ワトソンが出てて、60歳でした。いいとこまでいってたなあ! いやん、もう、めっちゃすごい。
4日間、もちろん、カプルスとミケルソンを応援していたんですが、惜しくもカプルスはちょっと落ちて行って、ウッズも届かず、ビッグ・レフティー(左利きのゴルファーなんです)ミケルソンが辛うじて首位を保つんです、ほんと危うい感じのショットの連続だったんですが。
毎年のことなんですがオーガスタというゴルフ場の設定がもうひどいんですよ。全英も見てほしいんですがあっちはラフがひどくてですね、ところが、オーガスタはラフらしいラフがないんです。
兵庫県と千葉県はゴルフ場がとても多いんですがわたしがかつて行っていたゴルフ場を例にとりましょう。
最初にドライバーで一発打ったろうという二十メートル先のやや左手に池が!あるんです。
いくらなんでも私でも200ヤード近くはドライバー飛ぶので、そんな池なんて!入れないわ!なんのためにあるの!!???ってめっちゃ入れてしまうのです。
ボールだって安くない、のに、のに、延々。と思うのですが、ああ、何発入れたんだっけ。全くストレス発散にならんぞ、ゴルフって。だいたい、ずっと隣のホールとの境の林を歩き続ける(実際はみなさんに迷惑をかけないために走り続け)、ということでは。
そりゃ、やめるわ。ゴルフ。
すごく自然で景色よかったんだけどね。
ところが、オーガスタは、なんか、300ヤード飛ばす連中がちょうど球を落とすところが変なアンジュレーションになっていたり、だいたいグリーンが異様にもう。。。。あれは素人が行くべきところではないわな。
さあ、結論を急ぎますが、その優勝したミケルソンのご家族が難病で、彼、一年くらい、ツアーを休んでいたとアナウンサーが言い始めて(ウッズだって大変な問題を抱えてプレーしていたのですが)、え、誰?なんのご病気?とかびっくりして、お嬢さんとかお父さんとか?って思ったら奥さんだったんです。
感動しました。
その奥さんが、オーガスタに来ていらしたんですよ!
その前でよくも優勝しますかね。
最後にカップにボールを沈めて、奥さんと、抱き合って、静かに涙を流しあう。
ほんとにビッグ・レフティでした。
あの、ミケルソンの目から、つつう~~って涙が流れて。。。。。
いやあ、病気が治りました。
大きな腕で包み込もう。
朝日新聞
無言の涙 愛のメッセージ2010年4月16日
筆者 舩越園子
. 今年のマスターズのフィナーレは「涙」だった。サンデーアフタヌーンの大混戦を制したフィル・ミケルソン(39)は18番グリーンの奥にたたずんでいた愛妻エイミーに歩み寄り、大きな腕で病身の彼女を包み込んだ。「何も言葉は交わさなかった」。無言の抱擁。静かに流した涙が、互いの胸の内を伝え合った。
マスターズ3勝目。しかし今回の勝利にはメジャータイトル以上の意味があった。昨年5月、妻エイミーと実母メアリーが続けざまに乳がんと診断された。7月に手術を受け、2人は現在も治療中だ。
かつてミケルソンがメジャーに勝てそうで勝てなかったころ、悲願を追い求める夫を支え続けたのはエイミーだった。2004年にマスターズで初優勝。05年には全米プロも制覇し、06年にはマスターズ2勝目を挙げた。3人の子供にも恵まれ、ミケルソン夫妻は幸せな日々を送っていた。
妻と母の乳がんは順風満帆だった生活を襲った嵐だった。その嵐を自分の背で遮り、腕の中で妻や母、子供たちを守ってみせる――。そんな決意を胸に秘め、ミケルソンは今年の大会に臨んでいた。
化学療法の副作用でエイミーは立っているのもつらいほど体力が低下していた。夫を待つエイミーは弱々しかったが、夫の腕に包まれた彼女は幸せそうだった。2人の涙にもらい泣きした人は、どれほどいただろう。私の目からも涙がぼろぼろこぼれた。
実を言うと、私の涙には別の意味があった。3年前、私自身が子宮頸(けい)がんを患った。手術を受け、今ではすっかり元気になっている。その話を「フィルとエイミーに伝えて励ましてほしい」と、いつだったかミケルソンのマネジャーに頼んだことがあった。がんに負けるな。そんな共通のスローガンが、ミケルソンと私の間に存在していた。
エイミーは18番グリーンで夫を待っていたけれど、私はメディアらしく、優勝会見を終えて外に出てくるミケルソンを裏口で待った。
生涯3枚目のグリーンジャケットに身を包んだ彼が専用扉から出てきた。「おめでとう」の一言以外は言葉を交わさず、無言の抱擁ならぬ、無言の握手。ミケルソンが私の肩を大きな手でポンポンと2度たたいた。涙ではなく見つめ合った視線で互いの胸の内を伝え合えた。
がんに負けず、がんばって生きよう。愛情を大切にして一生懸命生きていれば、いつかきっと幸せが訪れる。そんなミケルソンからのメッセージは、エイミーやメアリー、世界中の人々に伝わった。そして、私にも――。(在米ゴルフジャーナリスト)
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ゴルフにご興味のない方も多いと思いますし、なにしろ早朝の放送でしたからご覧になっていない人が多いと思いますが、ほんと、今年も素晴らしかったのです。
告白しますと病院の差額ベット代が一日9500円!だったんですが、14型テレビに映るのは地上波アナログだったりして、草くん、怒っちゃうよ。もう個室じゃなくて6人部屋にいらっしゃるお年寄りの状況って、ほんと私の能力では想像しきれなかったです。病院ってやりすぎ。年金とか、年取っても安心できる国ならこんなに消費マインドは冷え込まないのに。
気を取り直して、そう、ミケルソン!!が優勝したマスターズなんですが、なんか人生を語ってくれるわけです。
もちろん、石川遼は、ビッグ・チャレンジと若さを。
ウッズは、あれはなんといえばいいんだろう。もうスーパースターすぎでよくわかりませんが、プレッシャーを。
見てほしかったなあ。
カプルスってゴルファーがいてですね、ものすごい歓声なんですよ。齢(よわい)50歳です。ちょっとわたしより先輩なんですが髪の毛がもう真っ白になっていまして、でも、めっちゃドライバー飛ばすんですよ。信じられんことに350ヤードとか。腰が悪いのに。
そう、もう一人、驚きといれば、まだ、トム・ワトソンが出てて、60歳でした。いいとこまでいってたなあ! いやん、もう、めっちゃすごい。
4日間、もちろん、カプルスとミケルソンを応援していたんですが、惜しくもカプルスはちょっと落ちて行って、ウッズも届かず、ビッグ・レフティー(左利きのゴルファーなんです)ミケルソンが辛うじて首位を保つんです、ほんと危うい感じのショットの連続だったんですが。
毎年のことなんですがオーガスタというゴルフ場の設定がもうひどいんですよ。全英も見てほしいんですがあっちはラフがひどくてですね、ところが、オーガスタはラフらしいラフがないんです。
兵庫県と千葉県はゴルフ場がとても多いんですがわたしがかつて行っていたゴルフ場を例にとりましょう。
最初にドライバーで一発打ったろうという二十メートル先のやや左手に池が!あるんです。
いくらなんでも私でも200ヤード近くはドライバー飛ぶので、そんな池なんて!入れないわ!なんのためにあるの!!???ってめっちゃ入れてしまうのです。
ボールだって安くない、のに、のに、延々。と思うのですが、ああ、何発入れたんだっけ。全くストレス発散にならんぞ、ゴルフって。だいたい、ずっと隣のホールとの境の林を歩き続ける(実際はみなさんに迷惑をかけないために走り続け)、ということでは。
そりゃ、やめるわ。ゴルフ。
すごく自然で景色よかったんだけどね。
ところが、オーガスタは、なんか、300ヤード飛ばす連中がちょうど球を落とすところが変なアンジュレーションになっていたり、だいたいグリーンが異様にもう。。。。あれは素人が行くべきところではないわな。
さあ、結論を急ぎますが、その優勝したミケルソンのご家族が難病で、彼、一年くらい、ツアーを休んでいたとアナウンサーが言い始めて(ウッズだって大変な問題を抱えてプレーしていたのですが)、え、誰?なんのご病気?とかびっくりして、お嬢さんとかお父さんとか?って思ったら奥さんだったんです。
感動しました。
その奥さんが、オーガスタに来ていらしたんですよ!
その前でよくも優勝しますかね。
最後にカップにボールを沈めて、奥さんと、抱き合って、静かに涙を流しあう。
ほんとにビッグ・レフティでした。
あの、ミケルソンの目から、つつう~~って涙が流れて。。。。。
いやあ、病気が治りました。
大きな腕で包み込もう。
朝日新聞
無言の涙 愛のメッセージ2010年4月16日
筆者 舩越園子
. 今年のマスターズのフィナーレは「涙」だった。サンデーアフタヌーンの大混戦を制したフィル・ミケルソン(39)は18番グリーンの奥にたたずんでいた愛妻エイミーに歩み寄り、大きな腕で病身の彼女を包み込んだ。「何も言葉は交わさなかった」。無言の抱擁。静かに流した涙が、互いの胸の内を伝え合った。
マスターズ3勝目。しかし今回の勝利にはメジャータイトル以上の意味があった。昨年5月、妻エイミーと実母メアリーが続けざまに乳がんと診断された。7月に手術を受け、2人は現在も治療中だ。
かつてミケルソンがメジャーに勝てそうで勝てなかったころ、悲願を追い求める夫を支え続けたのはエイミーだった。2004年にマスターズで初優勝。05年には全米プロも制覇し、06年にはマスターズ2勝目を挙げた。3人の子供にも恵まれ、ミケルソン夫妻は幸せな日々を送っていた。
妻と母の乳がんは順風満帆だった生活を襲った嵐だった。その嵐を自分の背で遮り、腕の中で妻や母、子供たちを守ってみせる――。そんな決意を胸に秘め、ミケルソンは今年の大会に臨んでいた。
化学療法の副作用でエイミーは立っているのもつらいほど体力が低下していた。夫を待つエイミーは弱々しかったが、夫の腕に包まれた彼女は幸せそうだった。2人の涙にもらい泣きした人は、どれほどいただろう。私の目からも涙がぼろぼろこぼれた。
実を言うと、私の涙には別の意味があった。3年前、私自身が子宮頸(けい)がんを患った。手術を受け、今ではすっかり元気になっている。その話を「フィルとエイミーに伝えて励ましてほしい」と、いつだったかミケルソンのマネジャーに頼んだことがあった。がんに負けるな。そんな共通のスローガンが、ミケルソンと私の間に存在していた。
エイミーは18番グリーンで夫を待っていたけれど、私はメディアらしく、優勝会見を終えて外に出てくるミケルソンを裏口で待った。
生涯3枚目のグリーンジャケットに身を包んだ彼が専用扉から出てきた。「おめでとう」の一言以外は言葉を交わさず、無言の抱擁ならぬ、無言の握手。ミケルソンが私の肩を大きな手でポンポンと2度たたいた。涙ではなく見つめ合った視線で互いの胸の内を伝え合えた。
がんに負けず、がんばって生きよう。愛情を大切にして一生懸命生きていれば、いつかきっと幸せが訪れる。そんなミケルソンからのメッセージは、エイミーやメアリー、世界中の人々に伝わった。そして、私にも――。(在米ゴルフジャーナリスト)
.
自分とやり方が違ったり,考え方が違ったりする相手にはなかなか伝わらないこともあるし,誤解されたり,逆にこちらが傷つくこともたくさんあるのですが。
それでも,最近私の周りは善意にあふれていると出来事が多かった,4月です。
見えていなかったことたくさんあった。
決めつけていたこともたくさんあった。
自分で怖がっていた部分もあった。
でも,実はみんな自分の方法とは違う善意を表現してくれていたことに気がついたら,有難くて有難くて。
rayさんの心の持ち方でもしかしたらまた善意が見えるかもしれませんね。
そうなるまで苦しむのも修業なのかもしれません。私は相当苦しみましたから。
それでもさ、ま、のんびり行こうよ。
人間、みんな、そこそこじゃん?!
ほんんんんんとに、人類、相手を許すってことが大事だと思うの。
それが私がこの世に生まれてきたメッセージっつうか、そう世界中に叫んでるの、許しあうとか、なんちゅうかなあ、抱きしめあおうとk。
そんな人って、全然、世間にいなくて、むっちゃ孤独なんですが、でも、教壇っていう、ちょっと高い場所からは、なんか叫びたくてさ。
ほんと、ありがとね。
択一直前の一息抜くのにお邪魔しました。
先生のこのなんともいえないブログで思うのは、当たり前のことですが、おそらく法律家が直面する問題の多くは、取りに足らない争い、あるい醜悪なもの、汚いものであるのでしょう。
そういうすべての人間的なものをひっくるめて、人とは愛すべき存在だと思えること。
多分、法律家に一番必要なものなのかもしれませんね。(超絶技巧のようなものかもしれませんが・・・)
そういうものも含めて、志ある法律家というべきだと思いますね。