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ダメだダメだと思い、そう言い続けてきましたが、先週の安倍首相を見て本当に情けない気持ちでいっぱいになりました。
その前に。
自分の政党支部へ献金問題が浮上していた西川公也農相が2015年2月23日、辞任しました。
安倍首相は同農相をかばい続投させる考えを示し、形ばかりの慰留をしましたが、さっそく後任に林芳正前農相を起用して「スピード決着」をしました。
これについては、昨年2014年秋に、小渕優子前経済産業相と松島みどり前法相が「政治とカネ」の問題でそろって辞任したときと同様、首相官邸が危機管理を急いだとされています。
しかし実際には、西川農相の辞任に衆目を集めることで、今国会が紛糾している安倍首相の「ヤジ問題」をうやむやにしようという物でしょう。
そう、安倍首相は同月19日の予算委で民主党議員が西川前農相の脱法献金を追及中、突然「日教組はどうするの」とヤジり出したのです。
翌20日も「日教組は補助金をもらっていて、教育会館から献金をもらっている議員が民主党にいる」と答弁したが、日教組は国から補助金を受け取っていなければ、教育会館から献金をもらっていた民主党議員もゼロ。安倍首相は国会でデマをまき散らしたようなものである。
安倍総理は19日、西川農林水産大臣の献金問題に関して追及した民主党の玉木雄一郎議員の質問の際、「日教組はどうするんだよ」などとヤジを飛ばし、玉木議員が「日教組のことなんか話していない」と反論する場面があったのです。
こんな感じです。
安倍首相のヤジがあったのは、民主党の玉木雄一郎衆院議員の質問中でした。砂糖の業界団体の関連企業から、西川の政党支部に献金があった問題を巡り、西川農水相が答弁していました。
すると、開始20分過ぎごろ、座って聞いていた安倍首相がいきなり「日教組!」と口にします。
そこから玉木議員、自民党の大島理森委員長らとヤジを巡って応酬があり、30秒ほど質疑が中断しました。
以下、安倍首相ら3人の発言内容です。
.
安倍首相「日教組!」
玉木議員「総理、ヤジを飛ばさないでください」
玉木議員「いま私、話してますから総理」
玉木議員「ヤジを飛ばさないでください、総理」
玉木議員「これマジメな話ですよ。政治に対する信頼をどう確保するかの話をしてるんですよ」
安倍首相「日教組どうすんだ!日教組!」
大島委員長「いやいや、総理、総理……ちょっと静かに」
安倍首相「日教組どうすんだ!」
大島委員長「いや、総理、ちょ…」
玉木議員「日教組のことなんか私話してないじゃないですか!?」
大島委員長「あのー野次同士のやり取りしないで。総理もちょっと…」
玉木議員「いやとにかく私が、申し上げたいのは…」
玉木議員「もう総理、興奮しないでください」
玉木議員をやじりまくって、とうとう自民党の大島委員長から注意を受ける安倍首相
また、安倍首相は同月20日の同委員会でこの問題をただした前原誠司議員に対し
「日教組は補助金をもらっている」
「(日本)教育会館から献金をもらっている議員が民主党にいる」
などと答弁しました。
しかし、衆院予算委員会で23日に行われた2015年度予算に関する3日目の基本的質疑で民主党の山井和則、後藤祐一両議員が安倍総理の衆院予算委員会でのやじをめぐる問題について厳しく追及。安倍総理は「正確性を欠く発言だった」などと事実に基づかないやじや答弁だったことを認め、陳謝に追い込まれたのです。
山井議員は、安倍総理に対し
「内閣総理大臣のやじが歴史ある議事録に残っている。これは恥ずべきことだ」
として反省を求め、日教組が国から補助金をもらっているかを山井議員がただすと
「補助金は私の誤解だった」
と述べ、日本教育会館から献金を受け取っている民主党議員がいるとした答弁についても確認を求めると
「献金をもらっていたかどうかについては詳細に調べてみないと分からない」
などと述べて、安倍首相の答弁が全く根拠のない答弁だったことが明らかになりました。
さらに、同日午後に質問に立った後藤議員は、安倍総理の発言に対し
「なぜ『謝罪申し上げます』と一言、言っていただけないのか。あの(安倍総理のやじ発言の)ときはテレビ放送されていた。それをもって日本教育会館の方々、わが党もある意味で名誉を傷つけられた面がある。その名誉を取り戻す意味でも『遺憾』という言葉だけでは不足だ」
「『遺憾』という言葉は、思い通りにならない、心残りである、残念だ、気の毒だという意味であり、謝罪とは明らかに違う」
などと指摘しました。これに対して安倍首相は、
「謝罪と遺憾は別の言葉だが、今回のできごとについてはこのように私の気持ちとして申し上げた」
「事実と異なる答弁をしたことについて総理大臣として遺憾であった、誤解を与えたことも含めて遺憾であったと申し上げているところ」
などと「遺憾」を繰り返しました。
このようにいっこうに謝罪しない安倍総理に対して、同議員が
「謝罪はしないということか」
と再三にわたって迫ると、安倍総理はついに
「教育会館に対して、私の申し上げたことで不快な念を持たれた方がいたとすればこれは申し訳ないという気持ち。教育会館、関係者に対して申し訳なかった」
とようやく謝罪したのです。ただし、
「不快な念をもたれた方がいたとすれば」
と、とにかく往生際が悪いことこの上ないわけですが。
民主党議員から追及されてヤジ問題を謝罪する安倍首相
輩(やから)のようにしつこく絡み続ける我が国の内閣総理大臣を見て、私は心底がっかりし、また恥ずかしくなりました。
安倍首相のデマ発言、粘着体質の爆発は今回のことだけではありません。
2014年秋の国会質疑中には民主党の枝野幹事長について、突然何の脈絡もなく「JR総連」や「JR東労組」から献金をもらっていると指摘しました。
さらに、両労組に革マル派の活動家が浸透していることを背景に、両労組と過激派を一緒くたにして論理を飛躍させ、枝野氏が
「殺人を行っている団体」から「献金を受け取った」
と一方的に断罪したのです。
その前には、朝日新聞についても、まるで根拠を示さずに、
「安倍政権打倒が社是」
と繰り返し答弁しました。
また、北朝鮮に拉致された方々の交渉にあたった元外務省審議官の田中均氏が2013年に毎日新聞紙上で
「外国での国際会議などで、日本が極端な右傾化をしているという声が聞こえる」
と指摘すると、安倍首相は
「田中均局長を通し伝えられた北朝鮮の主張の多くがデタラメ」
「彼に外交を語る資格はない」
と自らのFacebookページで断言しました。
戦前戦後を通じて、こんなことを注意される宰相がいましたか?
さらにさかのぼると、自民党が野党時代の2011年5月には自身のメルマガで、福島原発事故の対応をめぐり、
「海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです」と断言し、これが後にデマだと判明しても、今なお問題のメルマガを削除せず、菅元首相から名誉毀損で訴えられていて、敗訴確実です。
安倍首相はかつて上述のFacebookページで
「民主党は息を吐く様に嘘をつく」
とネトウヨおきまりのフレーズを書き込みました。
今、この言葉がそっくり我が身に巨大ブーメランとなってハネ返っていた矢先、安倍首相は本来自らの政権に打撃になるはずの西川農相のスキャンダルを逆手にとって、同農相辞任でマスコミの注意を見事にそらせました。
民主党政権に移る直前の相次ぐスキャンダルで自滅した自民党の教訓に学んだ巧みな世論操作だと思います。
しかし、国民の方も賢くなっているはずです。安倍首相の政治家として、いや、人間としても大いに問題のある性格上の欠点について、見逃すはずはないと期待しています。
見え透いた手に騙されないようにしましょう!
この顔!性格の悪さがあからさまに出ています。
参考ブログ
Afternoon Cafeより
安倍首相は「日教組」野次について何の反省もしていない
村野瀬玲奈の秘書課広報室
国会審議の最中の安倍首相が野党に向けた「ニッキョーソ」野次 #IAmNotShinzoAbe
正直言って、この人の健康状態が心配になるほどです。
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●「日教組!」安倍首相が突然ヤジ 衆院予算委、自民委員長も困惑
withnews 2月19日(木)22時45分配信
安倍首相が19日の衆院予算委員会で、民主党議員の質問の最中、唐突に「日教組!」などとヤジを飛ばし、委員長からたしなめられる一幕がありました。玉木雄一郎議員の質問は、西川農水相側が砂糖業界から受けた寄付金を巡る内容。玉木議員は日教組の出身ではありませんが、過去の日教組による民主党議員への献金事件を指したとみられます。
ツイッターでは「どうしたの?」疑問視する声.
いきなり「日教組!」
安倍首相のヤジがあったのは、19日午後にあった民主党の玉木雄一郎衆院議員の質問中。砂糖の業界団体の関連企業から、西川公也農林水産相の政党支部に献金があった問題を巡り、西川農水相が答弁していました。
すると、開始20分過ぎごろ、座って聞いていた安倍首相がいきなり「日教組!」と口にします。
そこから玉木議員、自民党の大島理森委員長らとヤジを巡って応酬があり、30秒ほど質疑が中断しました。
以下、安倍首相ら3人の発言内容です。
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安倍首相「日教組!」
玉木議員「総理、ヤジを飛ばさないでください」
玉木議員「いま私、話してますから総理」
玉木議員「ヤジを飛ばさないでください、総理」
玉木議員「これマジメな話ですよ。政治に対する信頼をどう確保するかの話をしてるんですよ」
安倍首相「日教組どうすんだ!日教組!」
大島委員長「いやいや、総理、総理……ちょっと静かに」
安倍首相「日教組どうすんだ!」
大島委員長「いや、総理、ちょ…」
玉木議員「日教組のことなんか私話してないじゃないですか!?」
大島委員長「あのー野次同士のやり取りしないで。総理もちょっと…」
玉木議員「いやとにかく私が、申し上げたいのは…」
玉木議員「もう総理、興奮しないでください」
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議場は騒然
この応酬に、議場からは「関係ないヤジじゃないか」などのヤジが聞かれ、一時騒然となりました。
玉木議員は、東大卒業後に旧大蔵省に入省。財務省主計局主査などを経て、2009年に香川2区から立候補して初当選しています。本人の経歴は、日教組とは直接の関係はなさそうです。
一方で、日教組による民主党議員への献金を巡っては、過去に政治資金規正法違反で有罪判決が下るなどの事件がありました。
ツイッターでは、「なんていうかハチャメチャ」「見ているほうが恥ずかしくなる」といった声が上がっています。
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日教組批判が持論
安倍首相はこれまで、選挙演説などで「日教組が日本の教育をゆがめてきた」との持論を繰り返し展開。今国会での施政方針演説では、教育再生を課題の一つに挙げています。
一方、13年4月には、参院予算委員会の集中審議で、安倍首相が年金問題について説明している最中に民主党議員がヤジを飛ばすと、「国民のみなさん、私が答弁をしているのにヤジって良いんですか。テレビをご覧のみなさん、この状況を見てくださいよ」と話していました。
毎日新聞 2015年02月24日 東京朝刊
安倍晋三首相は23日の衆院予算委員会で、日本教職員組合(日教組)の関連団体から民主党議員に政治献金があったと指摘した自身の国会答弁について「私の記憶違いによって正確性を欠く発言をしたことは遺憾で訂正する」と述べ、発言を撤回した。その上で「不快な念を持った方がいるとすれば申し訳ない」と陳謝した。民主党の後藤祐一氏への答弁。
首相は20日の同委で、日教組の関連団体「日本教育会館」が民主党議員に献金していると指摘。民主党は事実でないと訂正と謝罪を求めていた。
首相は日教組が国から補助金を受けていると主張していたことについても「そうではなかった」と誤りを認めた。
一方、首相は沖縄県の翁長雄志知事との面会が実現していないことについて、「今後、国と地元とが連携を深めていく中で、対話の機会が設けられていくものと考えている」と述べ、事態の進展に応じて面会を検討する考えを表明。政府方針の米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設に反対を崩さない翁長氏に対して、軟化を促した。
また企業・団体献金の禁止については「日本は法人社会的なところがあり、個人献金は非常に難しい。そういう社会の成り立ちもあり、今の段階で(禁止は)難しい」と言及。「違法なことがあってはならず、透明性を上げていき、説明責任を果たしていくことだ」と語った。維新の党の松木謙公氏への答弁。
またNHKの籾井勝人会長は、従軍慰安婦問題を番組で取り上げるかどうか政府の方針を見て判断する意向を示したことについて「戦後70年という節目で、いつどのような形で取り上げるかどうか、よく検討しなければならない、というのが真意だ」と理解を求めた。後藤氏への答弁。【福岡静哉】
首相「日教組」めぐる答弁を訂正、やじの根拠「正確性欠いた」
安倍総理は先週の国会で民主党議員にやじを飛ばして注意を受けましたが、23日は、総理がやじの根拠として主張した内容が事実と異なると指摘され、訂正に追い込まれました。
「正確性を欠く発言があったことについて遺憾であり、訂正申し上げる次第であります」(安倍首相)
23日午前、安倍総理が「訂正」したのは・・・
「日教組!」(安倍首相 今月19日)
「総理、やじを飛ばさないでください。今、私話していますから、総理」(民主党 玉木雄一郎衆院議員)
「日教組どうするんだ!」(安倍首相)
このヤジをめぐっての20日の答弁です。
「なぜあの時、日教組と言ったかといえば、日教組は補助金をもらっていて、(日本)教育会館から献金をもらっている議員が民主党にはいて」(安倍首相 今月20日)
民主党は、この答弁が事実に反するとして、23日朝、訂正と謝罪を要求。総理に対し、日教組が補助金をもらっていた事実はないこと、また、民主党議員が日本教育会館から献金をもらっていたとする発言も「誤り」であったことを国会の場で認め、関係者に謝罪するよう求めたのです。
「『教育会館から献金をもらっている議員が民主党にはいる』、この安倍首相の答弁は事実なのか、間違っているのか」(民主党 山井和則衆院議員)
「献金をもらっているかどうかについては、詳細に調べてみないと分からない」(安倍首相)
そして午後・・・
「議員献金という記載はなかったということでありました。訂正し遺憾であるということを申し上げたところ」(安倍首相)
「“遺憾”であるという言葉は、“謝罪”とは言葉の違いがやはりあると思うんです。『謝罪申し上げます』と、なんでひと言言っていただけないんでしょうか」(民主党 後藤祐一衆院議員)
そして、10分ほど経ったところで・・・
「不快の念を持たれた方がおられたとすれば、これは申し訳ないという気持ちでございます」(安倍首相)
「“デマ総理”はいいかげんにしてもらいたい」(民主党 枝野幸男幹事長)
総理がやじを飛ばして批判され、しかも、そのやじの根拠も事実誤認だと指摘され、訂正に追い込まれた今回の事態。官邸関係者からも「あまりないことだ」と戸惑いの声があがっています。(TBS 2015年2月23日 16:37)
毎日新聞 2015年02月24日 東京朝刊
自身の政党支部の献金問題が浮上していた西川公也農相が23日、辞任した。続投させる考えを示してきた安倍晋三首相は慰留したが、西川氏の辞意が固いとみると、後任に林芳正前農相を起用して「スピード決着」を図った。昨年秋、小渕優子前経済産業相と松島みどり前法相が「政治とカネ」の問題でそろって辞任したときと同様、首相官邸が危機管理を急いだ形だが、疑惑への説明が尽くされたとは言い難い。民主党など野党側はにわかに勢いづくなど、安倍政権が受けたダメージは小さくない。【影山哲也、村尾哲、高橋克哉】
「西川さんにはもう少しがんばってもらえると思っっていたんだが。すぐ農相をやれるのは、前任の林さんしかいなかった」。首相は西川氏辞任後の23日夜、首相公邸で会食した自民党幹部にこう漏らした。
首相は同日午後の衆院予算委員会で、西川氏について「これからも閣僚として、また国会議員として説明責任を果たすのは当然だ」と続投を示唆した。しかし、西川氏は午後5時過ぎ、首相官邸を訪れて辞表を提出。首相は慰留したが「辞意が固かった」(官邸関係者)ため、林氏を後任に据えた。野党の追及をかわすためにも、問題の早期収拾を図る必要があったとみられる。
その後の動きは速かった。首相は午後5時半ごろ、自民党の谷垣禎一幹事長や公明党の山口那津男代表らに相次いで電話し、農相交代を連絡。林氏は同じころ、首相秘書官の電話で官邸へ向かい、首相から農相就任を要請された。スーツ姿で官邸に入った林氏は、直ちにえんび服姿に着替えて、午後6時過ぎから皇居で認証式に臨んだ。
今国会で野党の追及が集中した西川氏を巡り、政府・自民党が手をこまねいていたわけではない。自民党内では「これ以上問題が増えると、知らなかったでは済まされなくなる」(自民党農水族議員)との声が広がり始めていた。官邸も先週、ひそかに林氏ら2人を後任に想定し、スキャンダルの有無などの身辺調査を実施。認証式に備えて、宮内庁側に天皇陛下の日程を照会していた。
ある政府関係者は23日夜、「その時点では西川さん本人は続投する気だった。念のための調査だった」と振り返った。別の政権幹部も「西川氏の今日の辞任は予期していなかった」と述べ、西川氏の突然の申し出だったと強調。それでも、農相交代に追い込まれる場合のシナリオを、政府が事前に検討していたのは間違いなさそうだ。
この日、首相に辞表を提出した西川氏は記者団に、「予算委の基本的質疑が終わったら(辞任しよう)と思っていた。それまで自分の中に秘めておいた」と発言。審議が一区切りを迎えたのに合わせて身を引いたと説明した。一方、自身の政治資金については「法律に触れる問題は全くないと、首相も分かってくれた」と胸を張った。
ただ、自身の献金問題について、記者会見を開いて疑問に答えることはなかった。首相も任命責任は認めたが、「政策を推進することで責任を果たしたい」などと語るにとどめた。突然の辞任劇には、自民党内でも「訳がわからない。政権へのダメージは少なからずある」(ベテラン議員)との声が漏れる。ある与党幹部は、第1次政権で農相3人が辞任するなどしたことを振り返り、「安倍政権では、やはり農相は鬼門だ」とつぶやいた。
後任の林氏は、2012年末の第2次政権発足から昨年9月の内閣改造まで農相を務め、現政権の農業政策に明るい「即戦力」だ。このため、首相は記者団に「新農相は今日一晩で政府の進捗(しんちょく)状況を理解される」と述べ、今後の農政に影響はないと強調してみせた。
しかし昨秋、内閣改造の看板閣僚だった小渕氏らが政治資金問題などで「ダブル辞任」したのは記憶に新しい。昨年11月の衆院解散には、こうした政権の負のイメージを「リセット」する狙いもあったとみられる。政府・与党は衆院選後、国民から改めて信任を受けたと強調してきたが、閣僚の「政治とカネ」の問題が再燃し、計算は外れた格好だ。
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◇敵失に勢いづく野党
野党は、西川氏の一連の献金問題は重大な「政治とカネ」問題にあたるとして、真相究明を求め、安倍首相の任命責任を追及する方針だ。通常国会で安倍政権を攻めあぐねていたところに降ってわいた「敵失」に、今国会で関係が微妙だった民主党と維新の党は、予定されていた24日の国会審議に応じないことで一致。野党は「安倍政権にとっては小さくない打撃だ」(民主党関係者)と見て反転攻勢を狙う構えで、与党が目指す15年度予算案の年度内成立はさらに困難となりそうだ。
「とても審議できるような状況ではない」
民主の枝野幸男、維新の松野頼久両幹事長は西川氏の辞表提出後、国会内で会談し、自民党が民主党に要望してきた24日の予算委員会一般質疑には応じず、23日に終了した基本的質疑を改めて実施するよう求めることで一致。民主、維新、共産3党の国対委員長が会談し、西川氏の辞任に関連した審議など、審議の補充を求める意見が出た。民主の高木義明国対委員長はその後記者団に、安倍首相に対し、西川氏が辞任に至った経緯の説明を求める考えを示した。
枝野氏は、記者団に「首相が施政方針で最初に挙げた農協改革を所管する閣僚が指摘に耐えられずに職を投げ出した。首相に大きな責任がある」と指摘。松野氏は、西川氏が辞任後も「しっかり説明すべきだ」と述べ、西川氏に説明を求める考えを示した。共産党の山下芳生書記局長は「辞めて済む問題ではなく、首相の任命責任も重大だ。徹底的に真相解明を求める」と述べた。次世代の党は西川氏の辞任は当然と指摘、社民党は首相の任命責任を追及するとする談話をそれぞれ出した。
民主、維新両党は、昨秋の臨時国会では、閣僚の政治とカネ問題で国会での質問を役割分担するなど連携して小渕前経産相らを辞任に追い込んだが、今国会では、維新の「身を切る改革」アピールなど独自路線強化に伴って関係が冷え込み、23日の両党幹事長会談は今国会初めて。西川氏の辞任で両党の共闘関係が久しぶりに復活した形だ。今後どこまで政権との本格対決を展開できるかが焦点となる。
政府・与党は15年度予算案の3月末までの成立を目指す方針だが、自民党の佐藤勉国対委員長は「予算審議への影響がないとは言いません」と記者団に述べ、予算審議が遅れることへの懸念を示した。
西川農水相が辞任 政治資金問題、相次ぎ 4カ月で3閣僚辞任 後任に林前農水相
2015年2月24日05時00分 朝日新聞
西川公也(こうや)農林水産相は23日夕、自らが代表を務める自民党支部の政治資金問題の責任を取り、安倍晋三首相に辞表を提出した。首相は辞任を了承し、後任に林芳正・前農水相を充てた。首相は「任命責任は私にある。国民の皆様におわびを申し上げたい」と官邸で記者団に述べ、陳謝した。野党は首相の任命責任を問う姿勢を強めている。▼2面=先週から後任選び、14面=社説、39面=ぼやきの退場
西川氏は先週、菅義偉官房長官に辞意を伝えていた。閣僚交代は昨年12月の衆院選を受けて発足した第3次安倍政権で初めて。ただ、昨年10月に政治資金の問題などで小渕優子経済産業相と松島みどり法相が同じ日に辞任しており、この4カ月で3人目となる。同様に政治資金問題を抱えた江渡聡徳防衛相も、第3次政権で再任されなかった。
首相は23日夕、官邸で記者団に対し、西川氏の辞任について「自らの問題で国会や内閣に大変迷惑をかけているので辞任したいと申し出があった」と説明。西川氏は辞表提出後、記者団に対し、辞任理由について「いくら説明しても分からん人は分からない」とし、「これから農政改革をやるときに内閣に迷惑をかけてはいけない」とも語った。
西川氏をめぐっては、代表を務める「自民党栃木県第2選挙区支部」が2012年9月、国の補助金交付が決まった県内の木材加工会社から300万円の寄付を受けていたことが発覚。23日の衆院予算委員会で、同社の顧問を務めていたことを認めた。
さらに、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する直前の13年7月、砂糖の業界団体「精糖工業会」の関連企業から100万円の寄付を受けたことも判明していた。西川氏は当時、自民党のTPP対策委員長で、砂糖は政府が関税撤廃の除外を目指す「重要5項目」の一つだった。
後任の林氏は12年12月の第2次安倍政権発足時から昨年9月まで農水相を務めた。首相は林氏について「政策、現状に精通し、一晩でいまの政府の進捗(しんちょく)具合などについて理解される。全く遅滞はない」と記者団に語った。林氏は23日夜、農水省内で会見し、「切れ目が生じないよう全力で取り組みたい」と述べた。
農水相は大詰めのTPP交渉や、今国会の目玉と位置づける農協改革を担う主要ポスト。国会では15年度予算案の年度内成立が微妙な情勢となっており、首相は早期の幕引きが望ましいと判断したとみられる。
◇農林水産相 林芳正(はやしよしまさ) 54
党農林水産戦略調査会長[元]農水相・防衛相▽米ハーバード大=参(4)山口選挙区
(敬称略、名前の後の数字は年齢、カッコ内数字は当選回数)
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暴力団に金を贈ったこと人さえいたんだぞ、
もらったんじゃないぞ、おくったんだぞ、
それで、自民党の総裁になった人さえいたんだぞ、
右翼じゃなくいぞ、暴力団だぞ」
くらい言えば良かったのに。
世界でも珍しい国旗侮辱新聞が、委員長を大岡裁きって書いたってホントでしょうか?
「ヤジ 大岡裁き」で検索すればすぐ出て来ます。
http://www.sankei.com/politics/news/150220/plt1502200004-n1.html
話の流れから言って「補助金」とは「公的機関からの補助金」になると思うのだが、
組合で「公的機関からの補助金」をもらっている組合があるわけがないと思うのだが・・・・・・・どうだろう ??
安倍総理はたしか法学部を卒業している。。。
宮武さんがかつて安倍総理の出身大学に言及していたことがありましたが、「そもありなん」ですね・・・・・
出身大学の先生もさもお嘆きのことだろう。。。。
出身大学の先生もさもお嘆きのことだろう。。。。
何が言いたいのかな?出身大学は良い大学だが安倍は馬鹿といいたいのか?それとも安倍も馬鹿だが出身大学も良い大学ではないと言いたいのかな?
勿論、安倍総理の出身大学そのもをバカにするつもりは毛頭ありません。
「法学部を卒業した」と言うにはあまりに基礎知識・基礎学力が不足しているのだろう、と言うことです。
例
「侵略の定義は定まっていない」→ 、1974年12月14日に国際連合総会の第29回総会で「侵略の定義に関する決議」が採択されている。
小学校から大学まで通った学校に使われている漢字も書き間違える。→「安倍 誤字」で検索を・・・・・・・
いやあ、書くに事欠いて「血相変えて」とは。とすると、後日のアベシの発言は「逆上して」でしょうか?
しかし、あの新聞、責任逃れ、事なかれ主義を、大岡裁きとは。入社試験に、国語を課さないんでしょう。
被害者「やめてくれ」
警官「どっちもそれくらいで」
国旗の地の部分に落書きしたような旗、外国人が見たらどう思うんでしょうか?反日デモに使われた時の、あの新聞社の報道、見てみたいものです。
鳩山さんも変な人だったけどここまでひどくはなかったし
(鳩山さんの方が有能だったという意味ではないけどね)
余計なことしないだけマシだったということで
第一次安倍政権時に朝日新聞に「KY(空気が読めない)」と馬鹿にされるだけのことはあるね
その朝日新聞も今じゃ見る影もないけどね
(朝日だけではなく読売や毎日もひどいけど)
東大出ても鳩ポッポのようなトンデモ政治家がいますし、学歴は大したことなくても野中広務のような立派な政治家はいます。
誰も安倍さんの学歴を問題にしているのではなくて、安倍さんの知性のあり方が問題にされているのでしょうけどね。
まあネトウヨ層にもてはやされて満足しているようでは心もとなさすぎです。
いきなりの質問ですみません。
旧日本帝国海軍の旗はどう思われますか?
私にはカッコイイデザインと感じられますが。