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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

菊池桃子さんご紹介の「ソーシャル・インクルージョン=社会的包摂」の包み込むようなイメージ、いいね!

2015年11月01日 | 人権保障と平和

 

「ソーシャルインクルージョンは、「全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」という理念である。

EUやその加盟国では、近年の社会福祉の再編にあたって、社会的排除(失業、技術および所得の低さ、粗末な住宅、犯罪率の高さ、健康状態の悪さおよび家庭崩壊などの、互いに関連する複数の問題を抱えた個人、あるいは地域)に対処する戦略として、その中心的政策課題のひとつとされている。

ソーシャルインクルージョンは、近年の日本の福祉や労働施策の改革とその連携にもかかわりの深いテーマである。

2000年12月に厚生省(当時)でまとめられた「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」には、社会的に弱い立場にある人々を社会の一員として包み支え合う、ソーシャルインクルージョンの理念を進めることを提言している。

一方、教育界を中心にここ数年間で広がってきた概念としてのインクルージョンは、「本来的に、すべての子どもは特別な教育的ニーズを有するのであるから、さまざまな状態の子どもたちが学習集団に存在していることを前提としながら、学習計画や教育体制を最初から組み立て直そう」、「すべての子どもたちを包み込んでいこう」とする理念であり、これは特別支援教育へとつながっている。」

障害保健福祉研究情報システムHPより

 

 

 安倍首相が掲げる「1億総活躍社会」の実現に向けた施策を議論する「1億総活躍国民会議」(議長・首相)の初会合が2015年10月29日、首相官邸で開かれました。

 会議後、この会議の民間議員に選ばれていた元アイドルの菊池桃子さんが、1億総活躍という言葉にダメを出し、

『上記の定義を説明する際に 「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」 という言葉で説明できるのではないか? と申し上げました。

「ソーシャル・インクルージョン」というのは、社会の中から排除する者をつくらない、全ての人々に活躍の機会があるという言葉です。』

とおっしゃったことが話題になっています。

 すみません、ソーシャル・インクルージョンという言葉、社会福祉関係のことがからきし不勉強で初めて知ったんですが、「社会的包摂」という言葉の持つ包み込むようなイメージ、良いですね。


 この言葉で私の頭に浮かんだのが、冒頭の画像。

 超名作アニメ、機動戦士ガンダムの最終話「脱出」のラストシーンです。

 上下左右どこからでも攻撃される宇宙空間での戦闘の中で育まれた、人を感知する能力に秀でた「ニュー・タイプ」である地球連邦軍の兵士アムロ・レイ。

 敵軍ジオン皇国のライバル、シャア・アズナブルとの戦闘の中で、魂から分かり合える相手だったはずの、同じくニュー・タイプのララァ・スンがシャアをかばって命を落とします。

 

 失意の中、ジオン皇国最後の砦を陥落させ、生きる気力も絶えようとしているアムロに、仲間たちが帰って来いと待っているのが感じ取れます。

 

 

『ごめんよ...まだ僕には帰れるところがあるんだ...

こんなに嬉しいことはない.­..

分かってくれるよね。

ララァには..いつでも会いにいけるから...』

 

 ニュー・タイプも戦争では重宝がられてヒーローみたいに扱われますが、やはり特異な存在なので、次回作の機動戦士Ζガンダムではアムロが危険人物視されて監視されていたりします。

 「異物」を見つけて排除しがちな今の世の中で、

「全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」という理念

は常に意識すべきことだと思います。

 

 

関連記事

kojitakenの日記より

菊池桃子と「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」と「一億総活躍(国家総動員)」と

「社会的包摂」と「新しい公共」と民主党と


Matimulogより

politique:菊池桃子さんの提唱するソーシャル・インクルージョンに望むこと

 

 

もっと良い例があるかと思うんですが、オタクなんで、すみません。

ソーシャル・インクルージョンというアイデアに光が当たるのはいいのですが、菊池桃子さんに過度に期待するのはお気の毒だと思います。とにかくヒーロー願望はダメです。

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ソーシャル・インクルージョン―格差社会の処方箋
日本ソーシャルインクルージョン推進会議 (編集)
中央法規出版

格差社会においてますます顕著になっている弱者の社会的排除。本書は、縦割りの施策ではもはや対処仕切れないさまざまな問題に対し、ソーシャル・インクルージョンを基軸に、理論と実践の両面から提言を行っていきます。


ソーシャル・インクルージョンの社会福祉-新しい<つながり>を求めて
園田 恭一 (著, 編集), 西村 昌記 (著, 編集)
ミネルヴァ書房

「ソーシャル・インクルージョン(social inclusion)」とは、貧困やホームレス状態に陥った人びと、障害や困難を有する人びと、制度の谷間にあって社会サービスの行き届かない人びとを排除し孤立させるのではなく、地域社会への参加と参画を支援し、社会の構成員として包み込むことである。本書では、社会福祉におけるソーシャル・インクルージョンの取り組みを通して、新しい“つながり”と共に生きる社会を標榜する「これからの社会福祉」のあり方を提案する。

 

ソーシャルインクルージョンのための障害児保育
堀 智晴 (著), 直島 正樹  (著), 橋本 好市  (著)
ミネルヴァ書房

インクルーシブ保育を鍵概念として、障害児が排除されない保育の実践のために求められる知識と実践スキルを分かりやすく解説

 

 


菊池桃子氏が名前に「ダメ出し」 1億総活躍国民会議初会合 「ソーシャル・インクルージョンと言い換えては?」 記者団とのやり取り詳報

 第3次安倍晋三改造内閣の目玉政策「1億総活躍社会の実現」に向けた具体策を話し合う「1億総活躍国民会議」の初会合が29日、官邸で開かれた。民間議員に選ばれたタレントの菊池桃子氏は、会合終了後、記者団の取材に応じ、「1億総活躍」のネーミングが分かりづらいとして、「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」という新名称を提案したことを明らかにした。記者団とのやり取りの詳細は以下のとおり。

 --国民会議の初会合ではどういう発言をしたのか

 「私は、働く女性の在り方、また、その中でも『M字カーブ』について、お話をさせていただきました」

 --具体的にM字カーブというと

 「そうですね。女性の就業曲線を表すM字カーブなのですけれども、結婚、また出産を機に離職してしまう女性が子育てを一段落した段階でもう一度仕事を始めるというときに、何が壁になっていて、何が課題になっているのかということと、そして、何か有効な手立てはないかということを、いくつかお話しさせていただきました」

 --1億総活躍とは何かということを説明されたとのことだが

 「今、排除されているであろうと思われる方々を全て見渡して救っていくことを、あらゆる視点から、今日各大臣がご参加いただきましたので、考えていただきたいと、そのように申し上げました」

 --お子さんの話がきっかけで、子供たちのキャリア形成についていろいろ問題意識を持ち始めたとのことだが、その辺をもう少し分かりやすく教えてもらえないか

 「はい。2人の子供がおります。長男は健常で、就学の際も何も問題がなく、平等に開かれた義務教育というサービスの中で勉強させていただいていたんですが、ハンディキャップを持った2番目の子供につきましては、就学も難しく、また学習機会というのも、義務教育であるにもかかわらず、なかなかその場所がなくて、探すのに苦労したことがございました。その辺りの社会的構造に関しても、それはまさにソーシャル・エクスクルージョンになるかという思いがございました」

 「そんな観点から、最初はわが家の悩みとして勉強してたんですけれども、いつしか、この私たちの家族の経験というのが、同じように悩む方々の先輩として、社会のお役に立つかもしれないなあという気持ちに変わってまいりまして、今は教育の場でも学生にキャリア教育をさせていただいておりますから、若いみんなにも、昭和の感覚とまた違い、現在の人口減少下、その点も踏まえて、キャリア形成論というのを、広く伝えていきたいなと思って、教育活動をしています」

 「はい。1億総活躍のその定義につきましては、ちょっとなかなかご理解いただいていない部分があると思いますので、私の方からは、1つの見方として、言い方として『ソーシャル・インクルージョン』という言葉を使うのはどうでしょうかと申し上げました。ご存じのとおり、ソーシャル・インクルージョンというのは、社会の中から排除する者をつくらない、全ての人々に活躍の機会があるという言葉でございまして、反対の言葉は、対義語は「ソーシャル・エクスクルージョン」になります」

 --今回民間議員に選ばれたときの感想は

 「女性のM字カーブ、もう一度働くことに向いていくときにですね、学習機会を持つことがとても有効だといわれていまして、それを言葉を換えるなら、Uターンシップとか、リターンシップと言いますが、私が大学院に行きましたことで、教育機関にもう一度戻るという1つの実例としても注目をいただいたのではないかなあというふうに、声をかけていただいたときは思いました」

 --会議の中ではどのような役割を果たしていきたいか

 「そうですね。まず、自分の経験に近いところから、女性という視点、また母親という視座から、そして、ハンディキャップを持った人たち。キャリアという言葉は、とても広い意味を持っております。職業生活に使われがちなんですけれども、キャリアという言葉の語源は、中世ラテン語の『わだち』であります。わだちのスタート地点が生まれた日と考えるならば、人生設計というのがキャリアという言葉として使えると思うんですけれども、そうやって考えますと、自分の学習したキャリア論は、生まれたときから、また亡くなるまで、性差の議論も越えて、あらゆるところに問題があると思いますので、今後も勉強して何か皆さまのお役に立つような人間になりたいと思っています」

 --今は緊張しているか、それとも意欲満々という感じか

 「いえ、緊張と言いますか、日ごろから芸能活動と教育活動と2つの仕事を両立しているんですけれども、どちらからというと、教育者としての今気持ちでここにおりまして、チャンネルを切り替えると言いますか、自分の中で調節をしながらやっておりますので、緊張というのはございません」

 --1回目の会議を終えて、印象や感想は

 「そうですね。何か新しいアイデアが出てくることを期待しているんだなあと、国は期待しているんだなあと。今までいろいろやってきたけれども、でも、かなわなかったことに、新しいアイデアを求めているんだなあという印象がございました。ですから、私一人の思いではなくて、このお役を務めている間は、より多くの方とお会いする機会を持って、また、次の会議のときに生かしたいと思っています」

 --改めて加藤勝信1億総活躍担当相から言葉をかけられたりしたか

 「皆さんと同じように、新しいアイデアをぜひ探してきてくださいと、ございました」

(産経ニュース 2015.10.30 09:45)

 

 

民間議員抜擢の菊池桃子 子育て・介護・仕事の「総活躍」

2015.10.30 07:00

 

 国民一人ひとり、子供や高齢者も含めた誰もが、家庭で、職場で、地域で、活躍する場所があり、将来の夢や希望に向けて取り組むことができる社会──。安倍晋三首相(61才)が新たに掲げたこの一億総活躍社会の実現に向けて設置される、「一億総活躍国民会議」の民間議員に菊池桃子(47才)が選ばれた。「子育て」「介護」「仕事」。その全てにおいて彼女はリアルに“総活躍”していた。

 1984年4月、『青春のいじわる』で歌手デビューを果たした菊池。当時はアイドル全盛の時代、同期には荻野目洋子(46才)、長山洋子(47才)、安田成美(48才)など多くのライバルがいたが、15才の彼女は学業を最優先させた。

「あの頃のアイドルは仕事の合間に学校に行くという感じだったのに、菊池さんは大学進学を視野に入れて、地方でのキャンペーン活動も土日に限定していたんです」(芸能関係者)

 4枚目のシングル『卒業―GRADUATION』から7曲連続でオリコン1位を記録。一躍トップアイドルの座へと駆け上ると、1995年にプロゴルファーの西川哲(47才)と結婚、長男(19才)と長女(14才)と2人の子供にも恵まれた。

 しかし、そこからが試練の連続だった。結婚18年目の2012年1月に離婚。その直後、涙腺や唾液腺に障害が起きる難病「シェーグレン症候群」を患った。さらに、シングルマザーとなった彼女は大きな問題を抱えていた。

「菊池さんの長女は乳児期に脳梗塞になり、左手足に麻痺が残っていたんです」(前出・芸能関係者)

 そして、子育てとともに彼女の肩にのしかかったのが、高齢の母の介護だった。脚の具合が悪く、リハビリや身の回りの世話をする必要があったのだ。

 介護が必要な母と2人の子供との4人生活が始まった。しかし、彼女はいつも前向きだった。

 子育てや介護に追われながらも、同年8月から母校である戸板女子短期大学の客員教授を務め、キャリア教育に関する講義を行い、さらに、翌年4月にはNPO法人「キャリア権推進ネットワーク」の理事に就任した。

「彼女が労働問題に強い関心を抱くようになったのは、長女の障害が大きな理由でした。進学を希望した学校に受け入れてもらえず就学が難しかったことから、国の政策や社会構造に疑問を持ったというのです」(菊池の知人)

 菊池の奮闘、そして、母の背中に勇気づけられた長女は、昨年4月、希望していた都内の有名私立女子中学へと進学した。清純派アイドルから30年、母はこんなにも強くなっていた。

※女性セブン2015年11月12日号

 

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5 コメント

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ずうずうしいけど (僭越ながら バードストライク)
2015-11-01 03:48:41
自分の投稿を再びコピーして投稿する、こんなずうずうしいことをやっていいのか!?ーーでもやっているww
「10月30日のつぶやき」のところに送ったコメントから、一部分をもう一度投稿します。↓

◯なお、安倍の主張する「一億総活躍」について、kojitakenの日記の中で、下記の引用があり、(爆)でございました。

> toshi20 ネタじゃなく英語圏記者の間では「一億総活躍」=「国家総動員(national mobilization)」と英訳してるのですよね。◯
(引用終わり)


「一億総活躍」の訳語は、「国家総動員」!!

ともあれ。
法政大学大学院で、あの湯浅誠氏に師事した桃子さん、あっぱれ。
そして湯浅氏を教授に招聘した法政大学、いいぞ!
返信する
湯浅さん同様 (raymiyatake)
2015-11-01 04:06:43
いずれは政府に取り込まれていく可能性があると思います。

個人をもてはやすのではなく、アイデアを推奨しましょう。
返信する
管理人様のご指摘 (僭越ながら バードストライク)
2015-11-01 08:45:17
> いずれは政府に取り込まれていく可能性が...

菊池桃子氏の言動はこれから追い追いチェックするにしても、湯浅誠氏に関してはどういうことなのでしょうか?

ネットで調べてみましたが、ネトウヨの嫌がらせ以外、特に見つかりません。発言や信条に変化はないように見える。

民主党時代、内閣府参与を引き受けたのがいけないのか?

「もやい」の代表を稲葉剛氏に譲ったあたりに、何か事情があるのか?

さきの参院選選挙で、鈴木寛を応援したのは違和感を覚えるが、その点か?

援助の活動より、著作を出したり、講演したり、大学で教えたりするほうに力がはいっているように見えることか?

管理人氏が、東大人脈、弁護士人脈から入る皆の知らない情報をお持ちなのか?

うーん、分からない。
気になります...。
返信する
確かに言ってることは素晴らしいが…。 (リベラ・メ)
2015-11-01 16:05:52
title通り、言ってることは素晴らしいけどねぇ…。ご苦労のあった菊池さんの言葉は説得力を持つけど、相手が安倍首相と大臣'sには通じないかも。
返信する
[菊池桃子、経産官僚と再婚だってさ 呆] (バードストライク)
2019-11-06 00:02:51


菊池桃子の相手。
新原浩郎。
事務次官をめぐる出世レースでトップを走るそうだ。
ニュースは朝ネットで読んだ。
映像は今、ニュース23で見たところなんだが・・・
・・・
人の容姿をどうこう言うのは、品の良いものではないことは十二分に承知の介で敢えて言う。
「このオッサン、キモ〜〜〜〜イ!!!!!!」

「妻も一緒に住みたいと言うので・・・デヘヘヘヘ」
と照れ笑い(こいつにそんな可愛い表現を使ってやることが適当かどうか、悩むが)した顔を見て、ゾワゾワゾワーーーッ!!!!!!

60という歳にしては、随分老けているな。
アベの威光を笠に着て、非道なことをしまくった 祟りじゃなかんべか?
「働き方改革」の名の、日本国民奴隷化計画はこいつが中心になって進めたものだそうだ。

そして、「インクルーシブな世の中を」とか主張していた菊池桃子も、やはり次の事務次官の妻という地位と権勢、そして多分「次の選挙で自民党から出馬させてあげるよ」という口説きに負けて、〇〇を開いたんだろう。
バードちゃんはこんなオサーンと夜、絶対無理だから!!

なお、管理人様 およびこのブログの “ コメ欄 ” 愛読者某氏の「菊池桃子は自民党から出馬するかも」という予測は、この記事から4年も経っているので、有効期限切れとさせていただきます w


以下、参考ツイート。

新原浩朗内閣府官房審議官、経済産業省出身。よく覚えておきたい名前である
https://mobile.twitter.com/gaitifuji/status/1128604238945218560
ー 2015年12月8日、ザ・キャピトルホテル東急3階のレストラン「ORIGAMI」における、加藤厚労相、新原内閣府官房審議官、水町東大教授との会合。
実現会議を取り仕切ったのが、内閣官房の働き方改革実現推進室の事実上のトップとなった新原

【参考記事】安倍首相の威を借りた内閣府の新原浩朗政策統括官に霞が関からの不満が噴出
> 自分の思い描く政策への拘りは人一倍強く、意に沿わない報告をする部下には怒鳴り散らすことで有名だ。それ故、霞が関では“パワハラ”や“セクハラ”に次ぐ新たなハラスメントとして、“ニイハラ”が問題になっているという

【アーカイブ】「官邸官僚」が出した紙に驚く各省 首相も了承なのか…
> 安倍が政権に復帰して以降目立つのは、新原のように安倍に近い官僚らが主導して政策の方向性を決めていくスタイルだ。首相秘書官の今井や佐伯(さいき)耕三(経産省、98年入省)、内閣情報官の北村滋(警察庁、80年入庁)、官僚OBの首相補佐官である長谷川栄一(経産省、76年入省)、和泉洋人(旧建設省、76年入省)はこの5年半、変わらず安倍の周辺にいる
> 安倍が掲げた「人づくり革命」を具体化するため、昨年9月に立ち上げた「人生100年時代構想会議」は、その典型だ。内閣官房に置かれた「推進室」には各省庁から約30人が集められた。
 政策の骨格は内閣府政策統括官だった新原浩朗や首相秘書官の今井尚哉らが検討。財政悪化につながる3~5歳児の教育・保育の無償化や、消費税の使途拡大による財源確保を財務省にのませ、安倍の衆院解散表明にあわせて打ち出した。
 結論を急ぐあまり、担当省庁による十分な政策検証は置き去りにされた。無償化で待機児童が逆に増えるなどの批判が噴出しても、官邸は公約実現に向けて突き進んだ
(引用終わり)
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