他人のパソコンをウィルスに感染させて、そこから遠隔操作で自由自在に脅迫メールを送ることができる。被害者を恐怖に陥れ、さらに他人を犯罪の「犯人」に仕立て上げる最低の犯罪です。
このPC遠隔操作ウイルス事件に絡み、TBSと東京都内の弁護士に送り付けられた「犯行声明」メールの中に、「真犯人」だけが知りうる情報が含まれていたそうです。
TBSなどに「犯行声明」が送られたのは2012年10月9日と10日で送信者は
「私が本物の犯人であることの証明になるはずです」
と記述し、13件の犯罪予告が、すべて記載された内容通りに行われていたことが確認されました。さらに、このメールの中には犯罪予告の手口などを詳細に明らかにされていました。また、このメールには秋篠宮ご夫妻のご長男が通う 幼稚園に送られた脅迫文が、公開されていない部分まで掲載されていたことなどが判明し、犯行声明であるとわかったことで、メールの送信者が真犯人であることは間違いないとわかりました
さて、これによって、この幼稚園に襲撃予告メールを送り付けたとして威力業務妨害罪で、9月1日に逮捕された福岡市の男性は、この事件と無関係であることがはっきりしたのですが。
このはっきりと無実の男性は逮捕直前は当然、容疑を否認していましたが、自宅のパソコンに脅迫メールが残っていることを指摘されて、なんと
「私がやりました」
と自白させられています。その後、この男性は
「同居の女性がやったと思い、かばっただけ」
と否認に転じましたが、取り調べが進むと再び自白させられています。その後、都内の芸能プロダクションへの脅迫事件で再逮捕された際も、警視庁の調べにまた自白させられたというのです。
その後、男性のパソコンが遠隔操作のウイルスに感染した疑いが浮上し、9月27日にやっと処分保留で釈放されました。その身柄拘束期間、4週間。。。
(犯行声明で明らかにされた13件の犯行)
刑事司法では推定無罪が大原則ですが、今の日本は逮捕時点から実名報道され、世間的には「犯人」扱いです。まして、一般人にとっては無実の人が自分がやりましたと自白するとは思いませんから、自白すれば犯人確定でしょう。
しかし、現実には、警察にとって見れば、全く身に覚えのない人でも自白させることが自由自在ということがわかります。
上の表のように、今回の事件で送られ犯罪予告メール13件のうち、
(1)神奈川県警が少年を逮捕した横浜市の小学校襲撃予告事件
(2)大阪府警がアニメ演出家男性を逮捕した大量殺人予告事件
(3)警視庁が福岡県の無職男性を逮捕した幼稚園襲撃予告事件
(4)警視庁が同じ男性を 再逮捕した有名子役タレント事務所への脅迫メール送付事件
(5)三重県警が無職男性を逮捕した伊勢神宮爆破予告事件
の計5件で、計4人が逮捕されています。まず、警察の無能は全国共通だということがわかります。
そして、これらの4人の方々のうち、少年は保護観察中で、演出家の男性は起訴後に、他の2人は処分保留でそれぞれ釈放されているとのことですが、身柄拘束の苦痛と精神的な打撃・社会的な負担ははかりしれないほどでしょう。
上の表のように横浜市のホームページに小学校を襲撃すると書き込んだとして逮捕された少年の場合
「何もやっていない。不当逮捕だ」
と否認していたのに信じてもらえず、その後に自白を強要され
「楽しそうな小学生を見て、困らせてやろうと思った」
などと、やっていないのに動機まででっち上げられて自白を取られています。この少年の場合には、家庭裁判所も無実であることに気づかず、すでに審判が終わり、決定が言い渡され、保護観察処分になってしまっていますから、完全な冤罪完成です。だめですね、裁判所も。
そう、一般市民だけでなくプロの調査官や裁判官でさえ、やってもいない人が自白するわけないと思っているのです。本当は、でっちあげられた「自白調書」に署名指印させられているだけで、本当の意味で自白したわけではないのですが、そこまで想像力が働かないのです。
他方、大阪市のホームページに無差別殺人予告したとされ逮捕されたアニメ演出家の方の場合は、なんとか自白しないで踏みこたえることができましたが、密室である取調室の中で屈強な警察官に囲まれ、毎日毎日長時間行われる取り調べに、誰もが耐えられるわけではありません。
この方も、8月26日の逮捕まで10回前後、大阪府警に任意で事情聴取され、
「第三者がメールしたに違いない」「脅迫文の書き込み自体知らない」
などと無実を訴えたのですが、全く取り合ってもらえず逮捕され、府警 や大阪地検に
「IPアドレスという確証がある」「認めたら罪が軽くなる」
と持ちかけられたというのです。
(人に迷惑かけて愉快がって、こいつ、最低やな。せめて、これを機会に捜査機関の取り調べの実態が社会に明らかになれば。。。)
今回の事件でも最も許せないのは、このような事態を予想しながら犯行に及んだ真犯人であることは間違いありません。
しかし、私たちが教訓として得るべきことは、ウィルス対策は万全に、とか、2ちゃんねる掲示板へのアクセスはほどほどに。。。。。ということではなくて、冤罪事件のほとんどで無実の人が自白していること。逆に言うと、逮捕されたから、自白したからと言って犯人であるとは全く限らないということなのです。
いつ、だれが、警察に濡れ衣を着せられ、自白させられるかわからないということなのです。
だから、私は、無実の人に身に覚えのない事件で社会的制裁を加えることになりかねない以上、社会的影響のあるいわゆる公人の事件はともかく、大多数の刑事事件では有罪判決が確定するまで実名報道はするべきではないと思います。
また、 今回の事件は遠隔操作だから自分は捕まらないと真犯人が思っているという特殊性から自ら名乗り出て、別に真犯人がいるとわかりましたが、普通の事件ならこのまま全員が有罪判決を受けているかもしれません。
ですから、せめて、全部の事件で、強引な取り調べで自白が強要されていないか少なくとも裁判になってから確認できるように、取り調べの全過程を録音・録画する取り調べの全面可視化は捜査の最低の条件だと思います。
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「謝ってください」「非常に深刻に受け止めている」
捜査機関が取り調べ全面可視化をいやがる理由。
そうでもしないと本当にこの方々が救われない。
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PC遠隔操作「12件関与」 真犯人名乗るメール
遠隔操作されたパソコンからインターネット上に犯罪予告が書き込まれた事件で、「真犯人」を名乗る人物から東京の弁護士にメールが届いた。「犯人しか知り得ない事実」がつづられた文面からは、自らの行為が逮捕者を生むまでに発展したことへの戸惑いも浮かぶ。
メールは130行。9日午後11時22分、ネット上のトラブルに詳しい落合洋司弁護士(東京弁護士会)に届いた。
「私が真犯人です」と題したメールは「犯人しか知り得ない事実、つまり『秘密の暴露』が多く含まれている」とし、警察に持ちこめば自分が真犯人であることの証明になるはずだ、と書き出した。
自らが関与したと指摘するのは12件。最初の事件は6月29日、横浜市の小学校への無差別殺人予告。市のサイトに書き込んだ全文という文章を掲げた。
7月29日の予告からは、自ら開発した「トロイ」というウイルスを使ったとしている。大阪府内のアニメ演出家(43)のパソコンを使って大阪市のサイト に書き込み、日本航空へメールを送信。首相官邸のサイトに「桜田門前で皇居ランナーを無差別殺人」という予告も送ったが、これについては報道がなかった、 と書いている。
8月9日には、名古屋市内の自動車部品会社のパソコンを遠隔操作してネット掲示板「2ちゃんねる」に2件を書き込み、同27日にはウイルスを感染させた パソコンを遠隔操作してフリーメールのアカウントを作り、4カ所に送信したとしている。このうち学習院初等科と解放同盟への予告は公表されていない。
お茶の水女子大付属幼稚園へのメールでは、福岡の男性(28)が逮捕されたことを報道で知り、「かわいそうだから早く助けてあげてください」と書いた。
さらに9月10日には、三重県の男性(28)のパソコンを遠隔操作し、2ちゃんねる上に伊勢神宮と任天堂への爆破予告を書き込んだという。書き込み後にあえてウイルスを消さないでおいたといい、「警察がどう出るかを試す意図」があった、と説明している。
最後には警察と検察へ向け、「あそんでくれてありがとう」としたうえで、逮捕された男性の名前を挙げて「犯人が『巻き込んですみませんでした』と言っていたと伝えてください」と結んでいた。
落合弁護士はメールを送ってきた人物について「経済的利益を得られるわけではなく、『警察や検察をはめてやりたい』という動機は本当だと思う」と指摘。 文章からは、ネット文化に親しみ、パソコンの知識が豊富な20~30代の人物像が浮かぶという。無関係の人たちが逮捕される事態に後ろめたさを感じ、「種 明かしをして、これ以上の被害を防ごうという気持ちもあるのでは」と推測した。
横浜市のホームページ(HP)に小学校襲撃予告を書き込んだとして逮捕され、保護観察処分を受けた男子大学生(19)が、神奈川県警の再聴取に対し「やっていない」と事件への関与を否定していることが18日、県警への取材で分かった。
検察当局は大学生が第三者によるパソコン遠隔操作事件に巻き込まれ、誤認逮捕された可能性が高いとして、処分を決めた家裁に対し、処分取り消しを求める検討に入った。捜査の検証作業を進める県警からの報告を受けて最終判断する。
一方、幼稚園に対する襲撃予告などで逮捕され、後に釈放された福岡市の男性(28)について、警視庁は18日にも面会を求めて話を聴き、捜査の経緯を検証する。
県警によると、捜査員は17日夜、大学生の自宅を訪れ、約1時間にわたり話を聴いた。
大学生は7月1日、横浜市のHPに6月29日に「小学生を皆殺しにする」との内容の襲撃予告を書き込んだとして威力業務妨害の疑いで逮捕。当初は 「やっていません。不当逮捕だ」と供述したが、送検後の地検の調べに一転して「楽しそうな小学生を見て脅かしてやろうと思った」と容疑を認めたという。
検察当局と県警は取り調べに誘導などがなかったかどうかも調べる。
「真犯人」を名乗る人物から弁護士などに届いたメールで、掲示板のURLをクリックしただけで襲撃予告を送るよう仕掛けたとの説明があった。県警が検証したところ、大学生のパソコンからもその掲示板の閲覧記録が見つかった。
少年法は、非行事実が存在しなかったことが明らかな場合、家裁は保護観察や少年院送致などの保護処分を取り消す決定をしなければならない、と規定している。
(共同通信)
「警察・検察聞く耳持たず」PC感染で釈放男性
遠隔操作型とみられるウイルスに感染した男性2人のパソコンから犯罪予告のメールが送られるなどした事件で、大阪府警に逮捕されたアニメ演出家の北村真咲(まさき)さん(43)(釈放)が、大阪市のホームページ(HP)に送られた犯罪予告メールについて、「文面にある『ヲタロード』という言葉さえ知らないし、市のHPも見たことがない」と周囲に話していることが、関係者への取材でわかった。
北村さんは「警察、検察の取り調べでも伝えたが、全く聞く耳を持ってくれなかった」とも訴えているという。
関係者によると、北村さんは7月中旬、ノートパソコンに買い替え、無料ソフトを数本ダウンロード。問題のメールは同29日に送られた。8月26日 の逮捕まで10回前後、府警に任意で事情聴取され、「第三者がメールしたに違いない」「脅迫文の書き込み自体知らない」などと無実を訴えたが、逮捕。府警 や大阪地検に「IPアドレスという確証がある」と聞き入れられず、「認めたら罪が軽くなる」と持ちかけられたという。
日本航空の顧客対応窓口に送られたとされる、日航機を爆破するとの内容のメールについても、北村さんは関与を否定している。北村さんは「精神的につらかった。釈放されてホッとしているが、警察から連絡があるたびに怖くなる」と話しているという。
◇
「PC乗っ取り犯罪予告か」などの記事で、アニメ演出家の北村真咲さんを匿名で報道してきましたが、今後は北村さん側の意向に基づき、実名に切り替えます。
遠隔操作ウイルスでなりすましの犯行予告が行われた事件は、少なくとも4人のえん罪を生み出した疑いが強くなった。しかし、うち2人は、「犯行」を自白してしまっていたというのだ。
「警察・検察をはめてやりたかった」
「醜態をさらさせたかったという動機が100%」
世間を騒がせた数々の犯行予告について、TBSなどに送り付けられたメールには、こんな言葉がつづられていた。
4人のうち2人は、後に犯行予告関与を認める
この差出人不明のメールは、真犯人による犯行声明の可能性が高いらしい。TBSが2012年10月15日に放送したところによると、犯人しか知り得ない情報が含まれていたからだ。
メールでは、4人が威力業務妨害の疑いなどで逮捕された犯行予告6件は、「私が真犯人です」とした。告白したのは、タイミングを見て、逮捕さ れた人たちを助けるつもりだったからだとしている。報道によると、計十数件の犯行予告について、自らの関与をほのめかしているという。
4人については、検察も、なりすましの可能性が分かって釈放するなどしている。しかし、4人とも一度は容疑を否認しているものの、うち2人は、後に関与を認める供述をしていたことが分かった。
悠仁さまが通う幼稚園などをターゲットにした襲撃予告メールで逮捕された福岡市内の男性(28)は、報道によると、当初は「同居の女性がやった」と容疑を否認していた。しかし、その後は、「就職活動で不採用になったのでむしゃくしゃしてやった」などと容疑を認めた。
また、横浜市のホームページに小学校を襲撃すると書き込んだとして逮捕された明治大男子学生(19)は、「何もやっていない。不当逮捕だ」と 否認していたが、その後に供述を一転させた。「楽しそうな小学生を見て、困らせてやろうと思った」などと自供したという。この学生の場合は、すでに保護観 察処分になっている。
「警察や検察の追及がそれだけ厳しかった」
警察や検察は、IPアドレスという「証拠」をちらつかせ、4人に自白を迫っていたようだ。報道によると、最後まで否認して釈放されたアニメ演出家男性(43)は、「認めたら罪が軽くなる」と持ちかけられたという。
「自白」した2人も、こうした持ちかけなどから、気持ちがぐらついてしまったのだろうか。
痴漢えん罪などの著書がある井上薫弁護士は、その心理についてこうみる。
「威力業務妨害罪で正式起訴になれば、重くて懲役3年と、刑は甘くありません。前科がないと執行猶予が付きますが、懲役1年の可 能性もあり、怖いはずです。そう簡単に自白しないと思いますが、警察や検察の追及がそれだけ厳しかったということでしょう。それで、何かよく分からないも のの、パソコンに残っていて逃れようがない、という気持ちになってしまったのだと思います」
2人が具体的に動機を供述したことについては、こう言う。
「取り調べでは、泣いたり騒いだりして、少しずつしか話したりしません。それを、警察などがもっともらしい作文に作り上げるわけです。裁判官に『おかしい』と言われないためにですよ」
今回の事件は、パソコンを使っているだれもが陥る恐れがある点で、かなり深刻だと、井上弁護士は指摘する。
「警察や検察は知識がなく、裁判官も疎いとすれば、あちこちでえん罪被害が出ているのでは。それを防ぐには、警察などが容疑者の 弁解をよく聞くことですよ。客観的な証拠からではなく、はなからウソを言っているとしか見ない傾向がありますからね。最初から犯人と決めつけるのではな く、ネット上の特殊な犯罪ですので、慎重に捜査するしかないと思います」
PC遠隔操作「同居人かばい自供」 幼稚園脅迫で逮捕 福岡の男性
2012年10月17日 東京新聞 朝刊
他人のパソコンを遠隔操作して犯罪予告が送られた事件で、東京都内の幼稚園などに脅迫メールを送ったとして警視庁に逮捕され、その後釈放された福 岡市の男性(28)が「同居の女性がやったと思い、かばうために容疑を認めた」と供述していたことが捜査関係者への取材で分かった。
真犯人を名乗る犯行声明メールには男性のパソコンを遠隔操作したと記載され、男性は事件と無関係だった可能性が浮上。警視庁は男性からあらためて事情を聴き、自供の誘導がなかったかなど捜査の経緯を検証する。
捜査関係者によると、男性は秋篠宮家の長男悠仁(ひさひと)さまが通う都内の幼稚園への脅迫メール事件で、逮捕直前は容疑を否認。だが、自宅のパソコンに脅迫メールが残っていることを指摘され、「私がやりました」と認めた。
男性は「同居の女性がやったと思い、かばっただけ」と否認に転じたが、取り調べが進むと再び認めた。都内の芸能プロダクションへの脅迫事件で再逮捕された際も、警視庁の調べに容疑を認めたが、東京地検の調べには否認したという。
その後、男性のパソコンが遠隔操作のウイルスに感染した疑いが浮上し、処分保留で釈放された。都内の弁護士らに送られた犯行声明メールには、「警察の強引な取り調べで認めてしまったことと予想されます」と書かれていた。
さらに、犯行声明メールでは、神奈川県警に逮捕された明治大学二年の男子学生(19)についても、「掲示板に貼ったURL(インターネット上の住所)をたまたま踏んだ(クリックした)だけ」と記載されていたことが分かった。
この学生は、横浜市のホームページ(HP)に小学校の襲撃予告を書き込んだとして逮捕され、保護観察処分を受けた。しかし犯行声明メールには、学 生がURLをクリックしたことで「(学生の)パソコンから勝手に脅迫メールが送られるよう、攻撃の信号を送った」との趣旨が記され、パソコンの遠隔操作と は別の手口を明かしていた。
捜査関係者によると学生は当初関与を否認したが、その後は県警や検察の調べに「楽しそうな小学生を見て困らせてやろうと思った」と、泣きながら容 疑を認めた。この小学校を選んだ理由も、「『横浜市 小学校』とインターネットで検索して一番上に出てきたから選んだ」と供述していた。県警も学生から再 度事情を聴き、捜査の経緯を調べる方針。
◆「声明」欧州サーバー経由 捜査かく乱か
他人のパソコンを遠隔操作して犯罪予告が送られた事件でTBSに届いた真犯人を名乗るメールは欧州のサーバーを経由していたことが捜査関係者への取材で分かった。
本人確認が不要で、匿名性の高いフリーメールで送られたことも判明。大阪市のホームページへの大量殺人を予告する書き込みも、海外の複数サーバーを経由して送られたとみられ、警視庁は送信者の特定を難しくするのが狙いとみている。
東京都内の弁護士に届いた真犯人を名乗るメールには、計十三件の犯行予告に関与したとの記載があった。このうち、皇太子ご一家の長女愛子さまが通 う学習院初等科(東京都新宿区)と、解放同盟中央本部(中央区)には、「始業式を狙って襲ってやる」などと記した襲撃予告メールが、八月二十七日に届 いていたことも新たに分かった。
一連の事件を受け、警察庁は十六日、警視庁と三重県警、大阪府警の捜査幹部を集めた緊急会議を都内で開いた。警察庁の舟本馨刑事局長は「捜査の困難が予測されるが、犯人を早期に検挙し、国民不安の払拭(ふっしょく)を」と訓示した。
◆否認事件の可視化 検討を
元東京地検公安部長・若狭勝弁護士の話 犯行声明メールは秘密の暴露が多く、信ぴょう性が高い。取調官はパソコンの発信元アドレスなど客観証拠が あると、強気で調べるのが通常だ。客観証拠があって否認のままだと、能力が低いと烙印(らくいん)を押されてしまう。横浜の事件などは大学生らが容疑を否 認した後に認めており、無理な自供を迫ることがなかったかの検証が大事。逮捕当初に容疑者が否認した事件は、取り調べの可視化などの検討も必要だ。
私は貴方が云うネットウヨクの部類に入るだろう人間ですが、それでも民主主義を信じている人間です。
だから、今回の件も含めて今の日本は警察はちょっとひどすぎると思っています。
冤罪(痴漢冤罪等)や違法職質が日常茶飯事です。
東京じゃ、十徳ツールやペーパーナイフ持ってただけで、職質で即検挙ですからね。
法の下で公正な裁きを受けられない現実がそこにある。
警察を含む公権力とマスコミや経済界の癒着もひどい。
国民の基本的人権なんて、警察やマスコミや企業から簡単に踏みにじられてしまう。
サービス残業、過重労働、不当解雇で自殺者や困窮者が出ても労働基準監督署も厚労省もどこも動きません。
大きな工事現場の所長は重役相当の役職ですが、彼らの仕事で担当地域の労働基準監督署の接待がかかせないくらい、社会の隅々までこの癒着の構造は出来上がっている。
労働組合だって、御用組合がほとんどで違法なリストラだって見て見ぬふり。
マスコミでさえ、この癒着のトライアングルのど真ん中に座っている。
だから、年間3万人も自殺者が出る異常な社会なのに、どうでもいい下らないスキャンダルやブームを追いかけ国民の目を騙している。
不正の隠蔽やでっち上げなんて彼らの十八番ですからね。
法曹界だってそうでしょう?
警察の冤罪事件だって、国賠訴訟起こそうにも引き受ける弁護士なんて滅多にいないじゃないですか。
法テラスだって、弱者救済のお題目とは裏腹に金になる相談以外は門前払い同様ですからね。
それに、今回の件で彼らに付いた弁護士は一体何をやってたのか?
結局、裁判所も検察も弁護士も警察を怒らせたくないから、言いなりだってことでしょう。
この国に、真に民主的な公正な組織は存在しないんじゃないかと絶望している人も多いはず。
こんな不公正な社会では、民主主義なんて実現できるはずがない。
そうでしょう?
取り調べの可視化についても、民主党政権になったら公約にしてたしやるのかと思えば、結局検察聴取の一部で試行ってだけでやらないのと一緒。
千葉景子氏や江田五月氏は一体何のために法務大臣になったんだろうか?
あなた方のお仲間ですよね?
でも、これもしょうがない。
国民自身が民主主義や基本的人権なんてものは、黙っていて与えられるものではなく、自分で勝ち取るしか無いのだと気づかないのだから。
○それに反して橋下の事になると、あっと言う間に多数のコメントが寄せられて、しかもその多くが感情的で没論理だから困るのです。
○これじゃ民意は完全に煽動政治家の思うがままで、今にも専制支配が実現しそうです。
○ジャーナリストも自分では碌に物事を調べもせず、考えもせず、御用評論家に任せっきりで、見当違いの解説をする有様ですから、もう全然当てになりませんね。
○こういう記事に反応しないで橋下氏の記事に反応するのはおかしい!
う~ん、そう考える人がすでに可笑しいと私には思えますね。
何故なら、この記事は当たり前のことしか書いてないから。
正論だけで目新しいことはなにもなく、私みたいな一般市民でも解る常識しか書いてない。
警察の調書を録画すべきなど以前から言われていることで、今更語る必要もない。
一般市民では考えつかない方法論を言うなら、みんな賛意をしめしたり反対意見を言ったりするが、誰か言ったことの焼き直しを書いたところで反応なんかあるはずがない。
コレが「以前にも言われていたことだが、調書を録画することは不可能だろうか? 皆さんにはなにか意見はありませんか?
専門家だからこそ見逃してることを教えてくださる方がいらっしゃれば、ご意見をお聞かせください」
とでも書けば色々な意見が集まると思う。
意見が集まらないつまらない正論しかいわない記事では書き込むほうも困るのでは?
とおもいますね。
今回のメール脅迫誤認逮捕事件ですが、かなりショックです。
その為、すぐに記事にしたかったのですが、なかなかうまくまとまりそうにありませんでした。そんなときこちらの記事を見て、「そうそうそうなんだ!」と膝を叩きました。
その結果、お断りも御承諾もなく、記事に引用してしまいましたが、遅まきながらここに改めて、お許しを願う次第です。
本来は、メールなど管理者のみにお見せする形にしたかったのですが、こちらの不手際か見付かりませんでした。そこでこのように、コメント欄から失礼する次第です。
なお、該当記事のURLは
http://aonow.blog.so-net.ne.jp/2012-10-19-1
あるいは、ただの
http://aonow.blog.so-net.ne.jp/
から、入れます。
突然、勝手な事を申し上げますが、お許しいただければこれ以上の喜びは、ありません。
くれぐれも、宜しくお願い致します。
「痴漢」も(男性にとっては)さることながら、今回の襲撃予告事件のようなインターネットを使った事件は、本当に誰でも被疑者になる可能性がある、ということは、警察の取り調べを受け、拘束され、動機を含めた自白をさせられ、実際にそうであったように、裁判でも有罪にされる可能性が非常に高い、おっそろしい出来事ですね。 とことん追求せねばならない問題です。 身に迫る恐怖です。
ネット犯罪(は特にそうだろうが)に関わらず、一体どうやって冤罪への取り調べを完全に防御すればいいのかわかりません。 防御の手段がわからなければ、自分にもありえることだとして、警察に連行される場合の「危機管理」の方法を予め考えておかないと、自分を守ることなど、とてもおぼつかないでしょう。
仕事・生活が気になって、早く解放されたいだろうし。 少年院に送るぞ、と脅かされて創作の調書に署名した学生を誰が責められるでしょうか。 周囲への迷惑、周囲の心配を最小限にしたいがため、「落ちる」こともありうる。 遠藤周作著「沈黙」でのパードレ(神父)が民を救うため棄教したように。
エンディングノートが流行っているそうですが、アレステッド(被逮捕)ノートでも作っておくかなー。
Rayさん、ひな形ありません?
警察の問題以上にこっちが問題だわ