上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。
前にもお話ししましたが、今年に入って弁護士ドットコムと有料契約を初めて結び、「朝の勤行」と銘打って社会貢献として毎朝2~3個の法律相談に応じているんです。
結構評判が良くて、法律相談をした方に選んでいただくベストアンサー率はずっと全国5位以内なんですよ、わたくし(笑)。
それにしても気になるのは、共同親権制度ができるということを前提に恐れおののいておられるシングルマザーの方々の悲鳴のようなご相談。
衆議院で審議されている間は、大丈夫ですよ、まだ法案が成立したわけじゃありませんから、我々弁護士会もこぞって反対していますから、とお答えすることもあったのですが、これだけ合理性のない法案がまさかの衆院本会議で成立。
しかも、頼みの綱の立憲民主党も法案を修正したうえで賛成してしまったので、ご相談者の方々にもう責任をもって廃案にしますから、とは言えなくなりました。
【#共同親権に反対します】法制審議会の部会が離婚当事者の「共同親権」を導入する民法改正の要綱案。岸田政権が法案を今国会に提出予定。妻の権利を侵害し子どもの成長を阻害する共同親権制度は百害あって一利なし
衆議院で法案に反対票を入れた野田聖子元郵政相とともに勉強会を作った、立民の福山哲郎議員がご自身のお父さんからDVをお母さんともども受けていた経験を語りました。
「最も幼い時の私の記憶は父の母への暴力を止めている自分の姿です。
何度も母の背中に背負われ逃げました。
割れた茶碗やコップ、散らばった料理の残骸を片付けながら、いかに母と情けない惨めな思いをしたか今、思い出してもゾッとします。
商売を失敗し、債権者から逃れるために父は行方不明になりました。母と私と小学校1年の弟は生活のため住み込みで働くことになりまして、なんと父とは思いがけなく別居状態になりました。
金もなく貧乏で将来も不安でしたけど、あの父から離れて生きることがこんなにも心穏やかで前向きになれるんだと母と話し合っていたことを思い出します。
法務大臣、今回の民法改正で、せっかく離婚が成立して子どもと再出発しているDV被害者の皆さんがもし共同親権が認められたらと不安に思っている気持ちはご理解いただけますか」
共同親権制度に異を唱えている姿は感動的なのですが、京都市長選挙では自民党と協力して反共シフトを敷きつづけている福山氏は、ちゃんと最後まで反対しきってくれるのでしょうか。
彼が幹事長をやっていた立民執行部の枝野幸男元代表も、衆議院の法務委員会であれだけ反対の論陣を張っていたのに本会議での議決では賛成してしまったみたいだし。
【#共同親権を廃案に】離婚する女性と子どもの権利を蹂躙する天下の悪法、「共同親権」制度の民法改悪案が4月12日にスピード採決の予定。DV被害者らが「怖い法案」 と国会前で反対集会【#共同親権は危険】
福山議員はお母さんと命からがらお父さんから逃げた経験を国会で切々と訴え、小泉法務大臣も
「先生ご自身の苦しいご体験を語っていただきました。本当に迫ってくるものがあります。
大変、貴重なお話であり、真っすぐに受け止めたいと思いました。
我々、法改正に携わる一員として心にそれを重く置いて取り組まなければならない。」
と答えてはいましたが、共同親権制度が導入されるということで恐怖に震えている母子が全国に多数いることを、実感を持って本当にわかっているのでしょうか(わかっていたらこんな法案をそもそも国会に出してくるわけがない)。
2023年のDV防止法改正にあたって、毎日新聞に自分とお母さんのDV被害を語った福山哲郎氏。
お母さんの名に懸けて、共同親権制度に体を張って反対してもらいたい。
【#共同親権反対】専門家「精神的・経済的なDVや物的証拠がない場合は、裁判所が適切に判断せず、共同親権になるおそれがある」。子どもの権利をも侵害する【#共同親権を廃案に】
青森県県母子寡婦福祉連合会は、2023年1月からの1か月間、県内のひとり親家庭を対象に調査をして、共同親権について105人から得た回答を分析し発表しましたが、面会交流を継続し、養育費を取り決め通りに受け取るなどとした人でも、反対が64.3%にのぼっていました。
弁護士ドットコムの弁護士アンケートでは実に80%の弁護士が共同親権制度に反対です。
【#共同親権反対】専門家「精神的・経済的なDVや物的証拠がない場合は、裁判所が適切に判断せず、共同親権になるおそれがある」。子どもの権利をも侵害する【#共同親権を廃案に】
なぜならまず第一に、離婚する夫婦はうまくいかなかったから離婚するのですから、双方が親権を持つ共同親権制度なんて機能するわけがありません。
第二に、双方が「合意」したら離婚しても共同親権になるのですが、離婚するときに夫が経済力や暴力を背景に共同親権を妻に押し付ける可能性・危険性が非常に高いです。
つまり財産分与・慰謝料・養育費を人質にして裁判所の気づかないところで妻に共同親権を同意させるのです。
第三に、すでに離婚した元夫婦でも親権がない側から共同親権の申し立てができるのですが、もともとDVや虐待で離婚したのだということを親権者の側が後から立証するのは非常に困難で、申し立てを受けた火災がなぜか神のごとき洞察でDV夫か否かがわかる、などというのは非現実的で不可能です。
ほんとにこんなに不合理な制度ができてしまおうとしてることがまだ現実味がないのですが、とにかく廃案、少なくとも継続審議にして何とか今国会で成立するのだけは勘弁してほしいです。
ニュース23、衆参の参考人質疑ちゃんと聞きましたか。岡村晴美弁護士、原田直子弁護士、木村草太さん、熊上崇さん、斉藤幸子さん、山崎菊乃さんの話全部聞いて、さっきみたいなぼんやりしたうやむやな報じ方ですか。非常に落胆しました。どれだけ無責任な報道したか、わからないんでしょうね https://t.co/9GqwzCggkm
— 弁護士 太田啓子 「これからの男の子たちへ」(大月書店) (@katepanda2) May 8, 2024
共同親権についての #news23 @news23_tbs の不甲斐ない中途半端な報道と、説得力ない共同親権推進派学者を出演させた #あさイチ 。 #マスメディアへの不信 マックス。
など村野瀬玲奈の秘書課広報室さん、怒涛の共同親権反対論のごく一部
共同親権は事実上の離婚禁止法、DV・虐待促進法となる。 #ちょっと待って共同親権 #共同親権の正体 #STOP家族法改正 #離婚後共同親権に反対します #共同親権は危険
#共同親権は危険 なのに特集報道番組を法成立前に放送したくない様子のNHKはDV被害者母子のSOSを無視してモラハラ夫のDVに加担するに等しいのでは? #STOP共同親権 #マスメディアへの不信
共同親権の民放改定案で最高裁長官が懸念を表明。 #STOP共同親権 #自民党は女性の敵 #共同親権は危険
私も署名しました。目指せ30万人!!
#STOP共同親権 〜両親のハンコなしでは進学も治療も引越しもできない!実質的な離婚禁止制度〜
外国人排斥の国粋主義者が多い共同親権推進派が諸外国では共同親権の国が多いと主張しているのがまず笑止。
そもそも、離婚に関する社会の意識が日本とは違い、法制度としても破綻主義を取っていない日本では離婚することだけでも大変。
そのうえ、共同親権制度が導入されたら村野瀬さんが言うように実質的な離婚禁止制度になってしまう。
そして、DV夫が現に存在することを直視した議論がどの国でも起きている。
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【共同親権】立憲議員が子ども時代のDV被害語り「子連れ別居」の正当性を問いただす
5/9(木) 17:04配信 テレビ朝日系(ANN)
"【共同親権】立憲議員が子ども時代のDV被害語り「子連れ別居」の正当性を問いただす"
離婚後の「共同親権」を新たに認める民法などの改正案が参議院の法務委員会で審議されています。立憲民主党の福山参院議員は父親からのDV被害者だった自らの体験を述べたうえで、DVから逃れた親子を守れる法案となっているのか問いただしました。
立憲民主党 福山参院議員 「最も幼い時の私の記憶は父の母への暴力を止めている自分の姿です。何度も母の背中に背負われ逃げました。割れた茶碗やコップ、散らばった料理の残骸を片付けながら、いかに母と情けない惨めな思いをしたか今、思い出してもゾッとします。商売を失敗し、債権者から逃れるために父は行方不明になりました。母と私と小学校1年の弟は生活のため住み込みで働くことになりまして、なんと父とは思いがけなく別居状態になりました。金もなく貧乏で将来も不安でしたけど、あの父から離れて生きることがこんなにも心穏やかで前向きになれるんだと母と話し合っていたことを思い出します。法務大臣、今回の民法改正で、せっかく離婚が成立して子どもと再出発しているDV被害者の皆さんがもし共同親権が認められたらと不安に思っている気持ちはご理解いただけますか」
小泉法務大臣 「先生ご自身の苦しいご体験を語っていただきました。本当に迫ってくるものがあります。大変、貴重なお話であり、真っすぐに受け止めたいと思いました。我々、法改正に携わる一員として心にそれを重く置いて取り組まなければならない。しかし、全体としては夫婦関係が破綻したら自動的に親子の縁が切れてしまうことも問題があると考えておりまして、両方を立てられる道筋を探してきているわけであります。そのこともご理解いただきたいと思います」
さらに、福山参院議員はDV被害者の居住変更について取り上げました。
DV防止法ができたことでDV被害者は「逃げることを前提」としているため、婚姻中で共同親権の時も居住を変えることは違法とならなかったものの、今回の改正案では居住変更が「急迫の事情」にあたらなければ違法になる恐れがあるのではないかという指摘です。
立憲民主党 福山参院議員 「今までは逃げることは違法じゃないんです。子連れ別居は違法とは評価されないんです。しかし今回、改めてこの『急迫(の事情)』の要件が入ったことによって、本当にこれで自分たちの子連れ別居=逃げることが違法だと言われないのか、ちゃんと正当化を今まで通りしてもらえるのか、これは自治体も相談センターも支援者も弁護士も皆このことの運用について不安に思っています」 法務省 竹内民事局長 「子の利益のため急迫の事情がある時は親権を単独で行使することができることとしております。さらに、この『急迫の事情』に該当する場合としてはDVや虐待からの避難が必要であるような場合があると考えておりますので、DVからの避難には支障がないと考えております」 立憲民主党 福山参院議員 「DVだけじゃないんですよ。色々な課題があるんですよ。全く運用は変わらないで良いですね?」
法務省 竹内民事局長 「各府省庁が取られている措置が、この改正でどのような影響を受けるかについては、一時的には各府省庁の解釈と運用になると思いますが、基本的には現行法の運用と変わらないと考えています」
立憲民主党 福山参院議員 「各府省庁の解釈とか裁判所の判断とか全然調整できていないじゃないか。法務省は法律作って各省庁に判断任せるのか。そんな無責任な答弁しているから皆、不安になるんじゃないですか」
小泉法務大臣 「子どもを連れて居所を変える、DVの被害から逃げる。それはDVの恐れがまさにあるから、現実にあるからそういう行動が起こるわけでありまして、その場合にはこれはもうDVがある、恐れがあるという風にこの法体系の中では認定されます。今の取り扱いが変わることはありません」 単独での親権行使が可能となる「急迫の事情」を巡っては具体例が分かりづらいとの指摘が相次ぎ、衆議院での与野党の修正協議の結果、具体的に示すガイドラインを制定することが付帯決議に盛り込まれています。
また、そもそもどのような場合に共同親権となるのかも議論されました。
小泉法務大臣は父母の合意が前提であるとの見方を示したうえで、「多くの場合は単独親権の道をいく」と述べました。
立憲民主党 福山参院議員 「今回、まさに親権に関して天地をひっくり返すような大きな改正をしようとしています。その子の利益のため、互いに人格を尊重し、協力しなければならないとして、共同親権を指定することが本人同士の同意がなくても裁判所が指定することになっている。そもそもこの前提が私は間違っていると思っていますよ」 小泉法務大臣 「合意ができないということは大きな大きな共同親権の共同行使の障害になり得る。そういう判断は当然、結果的に出てくると私は思います。従って多くの場合は共同親権ではなくて、単独親権の道をいくという形になります」
改正案は参議院での審議を経て5月中にも成立する見通しです。
2024年5月8日(水)しんぶん赤旗
DV逃げられない
「共同親権」 参考人から懸念相次ぐ
参院法務委 仁比氏質問
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参院法務委員会は7日、離婚後「共同親権」を導入する民法改定案について参考人質疑を行いました。DV(配偶者などからの暴力)被害者や家庭裁判所元調査官などが、被害者がDVから逃れられなくなる恐れや、両親の争いが長期化して子どもの不利益につながることなどへの懸念を相次いで表明しました。
DV被害者を支援するNPO法人「女のスペース・おん」の山崎菊乃代表理事は、夫の暴力から3人の子どもと避難した体験を陳述。「DV被害に対する認識が薄く、暴力から逃れることも難しい状況を改善せずに『共同親権』を導入すれば、被害者がさらに逃げられなくなる」と訴えました。
日本共産党の仁比聡平議員が「子連れ別居はなかなか決断できないのではないか」と質問すると、山崎氏は「『修学旅行が終わってから』『私が我慢すればいい』などずっと逡巡(しゅんじゅん)していた。それでも逃げざるを得なかった」「弁護士をつけずに調停を申し立てた人から、(DV被害を)信じてもらえなかったというケースはたくさん聞く」と述べました。
仁比氏は、日本乳幼児精神保健学会が声明で、「(子どもにとって養育者と)幸せなやり取りができることは、生存と発達の重要な要素」と指摘したことへの見解を質問。家裁元調査官の熊上崇和光大教授は「特に乳幼児は、安心して甘えられるなどの環境が絶対に必要だ。『共同親権』が非合意ケースで決定すれば、常に親が争いに巻き込まれ、安心して育てることは難しい」と懸念を表明。「安定した養育者と子どもの関係を第一に考えるべきだ」と主張しました。
仁比氏は、衆院での審議を通じて多くの問題点が明らかになったとし、参院に求められる審議を質問。木村草太東京都立大教授は「(共同親権は)合意のある場合に限定することを真剣に考えてほしい」と主張。裁判所によって非合意の「共同親権」が強制された場合、「子どもの医療や教育の決定が停滞する。子どもから適時の決定を受ける権利を奪う」と批判しました。
ぽつりぽつりと子ども時代を振り返る姿は、鋭い舌鋒(ぜっぽう)で政権批判を繰り広げる政治家のイメージとはかけ離れていた。ひっくり返ったちゃぶ台に割れた茶わん。最も幼いころの記憶は、暴力を振るおうとする父親を止めようと、大きな膝にしがみついた自身の姿だ。開会中の通常国会で、政府はドメスティックバイオレンス(DV)防止法改正案を提出する。自らの経験を重ねた法案への思いとは――。【菅野蘭】
DV防止法は2001年4月に成立した。それまで、家庭内で起きるDV行為は「夫婦げんか」として扱われることが多く、警察の介入が難しかった。4度目となる今回の改正案では、被害者への接近などを禁じる裁判所の「保護命令」の対象を、身体的DVだけでなく「精神的DV」にも拡大する。
「夫婦げんか」の時代に、DV家庭で育ったのは、立憲民主党参院議員の福山哲郎さん(61)だ。還暦を過ぎた現在も、当時の記憶は鮮明に残る。<picture></picture>
「何も悪いことをしていないのに、家から母親と逃げる時のあのなんとも言えない情けない気持ち。先の見通しがなくて……」
ゆっくりと当時の心境を思い出しては言葉を詰まらせた。
何度も逃げようとしたが……
父親は、東京都内で鉄鋼関係の会社を経営していた。母親は家業を手伝った。幼少のころの記憶が、今も残る。父親は酒を飲むと、性格がひょう変した。気に障ることがあると、夕飯を囲んでいたちゃぶ台をめちゃくちゃにする。
そして時には、母親に殴りかかる。福山さんは、父親の片方の膝に必死にしがみつき、泣いていた。
「『お母さんを守るのは僕しかいない』。そう思って、殴ろうとする父親を止めようと必死だったんだと思います。そんな力はないのですが……」
酔いが回り父親が寝てしまった後、母親は床に落ちた食事や割れた食器を泣きながら片付ける。少しでも寄り添いたかったのだろう。福山さんは、その手伝いをすることが幾度となくあった。
父親から逃れようとしたこともある。幼いころ、母親の実家のある京都に、背中におぶわれて向かった記憶が残る。だが、2週間ぐらいたつと、落ち着いた様子の父親が迎えに来た。飲酒していない時の父は礼儀正しい。そして「もう酒は飲みません」「家族を大切にする」と約束するのだ。
だが、その時もその後も「約束」は守られたことはない。
母親は何回も逃げ出し、説得されて自宅に戻った。だが、父親は再度、酒を飲んで暴力を振るい、母親は涙を流す。今でいう「面前DV」を受けた子ども時代だった。
「なんでこんな思いをしなきゃいけないんだろう」と子ども心に情けない思いが募った。迎えに来た父親を見ると「また同じことが繰り返されるのでは」と信用できない気持ちが大きかった。
行方をくらました父親
福山さんも、父親に暴力を振るわれたことがある。
帰宅時は玄関に出迎えることがルールだった。小学校3、4年生だったと思う。飲酒した父親が夜11時ごろに帰宅した。すると寝ていたところを母親に起こされ、「迎えに行きなさい」と言われた。愛息にはさすがに手は上げないと思ったのだろう。
「おかえりなさい」。眠い目をこすりながら玄関まで行って声を掛けたのに、返ってきたのは父の拳だった。
ほおをなぜ殴られるのか、泣いて抗議したが、父の暴力には、いつも明確な理由はない。酒の勢いにまかせ、虫の居所が悪かっただけなのだ。そんな理由を納得も、理解もできるわけはなかった。
そして、高校1年生の時、父親は事業に失敗した。家と工場を失い、父親は行方をくらました。母親と8歳下の弟の3人で母親の実家のある京都へ向かった。所持金は6000円ほど。友人に別れも告げられず、夜逃げ同然だった。
住み込みで働ける場所を探し、たどり着いたのは小さな町工場。工場の2階の6畳一間で3人で住めることになった。母親と福山さんは1階の工場で朝から晩まで働いた。
しかし、数カ月後、住み込み先を知り合いから聞き出した父親が突然現れた。相変わらず酒を飲むと荒れたが、成長した福山さんに矛先が向かうことは少なくなり、暴力の場面から逃れる方法を学んだ。
「自分は親には頼れない」
ただ、生活は苦しい。高校生活の傍ら、スーパーのパック詰めや新聞配達、ゴルフ場のキャディーなどアルバイトで学費をまかない、家計を助けながら勉強に励んだ。
母親はいつも疲れた顔をしていた。精神的にも、肉体的にも追い詰められていたと、今ではよく分かる。
「何でこんな家に生まれたのか」。そう思うこともあった。友人たちとは違い、自分は親には頼れないと分かっていたからだ。
そう考えていたさなかに、北野天満宮(京都市上京区)の高校生向けの奨学金に応募し、受け取ることができた。諦めていた大学進学を考えるようになった。同志社大法学部に進学し、自ら道を切り開いていった。
精神的DVとは
法改正で、新たに対象となる「精神的DV」は、怒鳴りつけたり、監視したり、言葉や態度で相手を追い詰める行為を指す。
福山さんは改正案を「一歩前進」と評価する。精神的DVの被害者について、自らの経験と重ねてみる。
「父親の場合、暴力はアルコールが原因でした。態度や言葉といった精神的DVは、きっかけがはっきりしていない場合、被害者から見れば突然、理由なくひょう変するように感じると思います。常にその恐怖心と背中合わせで毎日を生きているんです」
そうおもんぱかり、被害から逃れる意義を強調する。
「自分の子ども時代に、もしシェルターなど公的な支援があったら、母親と僕は物理的に父から離れてすごく安心して毎日が過ごせたんじゃないかなって、すごく感じるんです」
父親と暮らさざるを得なかったのは、居場所がなかったからだ。大人になり、当時の母親の苦しみが分かるような気がした。<picture></picture>
「帰る場所がなく、経済力もないと、子どもを育てるために結果として父親のところに戻るしかなかったんです。だから、同じことを繰り返してしまうんです」
一方で、改正案では不十分と指摘もする。
交際相手からの暴力は対象外で、同性のパートナーについては明記がない。暴力を「愛情」と捉え、被害に気付かないケースも報告されており、支援の在り方には課題が残る。
福山さんは「そもそも何がDVに当たるかの知識も必要で、国は若い世代への啓発や教育をする必要があります」と話す。
政治家になる前に亡くなった父親
福山さんは1998年に京都選挙区から出馬し、参院議員に初当選したが、その少し前、父親は入退院を繰り返した末に亡くなった。
「晩年は父親とも少しは話ができたんです。ずいぶん父には鍛えられました。父の寂しさも理解できるようになって、ようやく親子らしくなったら逝ってしまいました。しかし、子どものころは、僕も母親も身に危険を感じていた。それは確かであり、忘れることはできないですから」
父親のすべてを憎むことはできなかった。でも、心の傷は消えたわけではない。
福山さんは、アルバイトで学費を工面しながら高校に通った「苦学生」だったことは知られているが、その背景にあった「DV」を語ることはほとんどなかった。
「DVはやはり身内の恥という気持ちがなかったと言えばうそになります。とはいえ、顔を出して、被害を語れる人は限られているのではないでしょうか」
法改正の意義とは――。考えるきっかけになれば、と取材に応じてくれた。
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共同親権派としてあさイチに出演した棚村政行という方は、弁護士ではなく学者でした。お詫びして訂正します。私の記事を修正しました。以下のように私の記事タイトルを修正お願いします。
共同親権についての #news23 @news23_tbs の不甲斐ない中途半端な報道と、説得力ない共同親権推進派の学者を出演させた #あさイチ 。 #マスメディアへの不信 マックス。http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9883.html
前にもお話ししましたが、今年に入って弁護士ドットコムと有料契約を初めて結び、「朝の勤行」と銘打って社会貢献として毎朝2~3個の法律相談に応じているんです。
>結構評判が良くて、法律相談をした方に選んでいただくベストアンサー率はずっと全国5位以内なんですよ、わたくし(笑)。
すばらしいです!!
さすがです!!(拍手!)
私のようなロクでもない者でも、コメント欄に参加させてくださっている寛容さと包容力が、ブログ主さんにあるからこそだと思います。
(←なら言動慎め!!(^^;)
村野瀬さんのところでも言われていましたが、「親権」と「面会」を、大手メディアでもごっちゃにされている、とありましたね。
また、この件に限ったことではないですが、拙速な、というより、形だけの「議論」で法案を通すことがアベ以来特に増えましたよね。
大手メディアでも「閣議決定」々々の垂れ流し・連呼…
権威主義者たちから、「国権の最高機関」である国会の本来の権力を取り戻すのも大事かと。