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明治の新政府は、天皇を中心とした近代国家の建設をめざし、神武即位の「2月11日」を紀元節と定めた。紀元節は先の大戦後に廃止させられたが昭和42年、「建国記念の日」として復活した。今年で44回目を迎える。
というのが産経新聞の解説。
大日本帝国憲法も、紀元節の2月11日に施行されたんじゃなかったかな。
解説されて改めて思う、このアナクロニズム。
絶対的天皇制のもと先の世界大戦を引き起こした反省もなく、神さまが日本列島を作ったという日を建国記念日にしているこの国の不思議さと危険さはたまらないものがあります。
「建国当初の国家がそのまま現在につながり、神武天皇以来125代の長きにわたって皇統も継承されてきた」
集会人数で圧倒する建国記念日奉祝派や産経新聞は、神武天皇から今の天皇まで125代天皇が続いていると本気で信じているのでしょうか。ちゅうか、まず、神倭伊波礼琵古命(古事記)こと神日本磐余彦尊(日本書紀)こと神武天皇は実在したと思っているのか。
西暦で紀元前700年前ということになりますが。縄文時代??
120年以上生きたことにしないと計算あわないんですが。
建国記念、両派が集会 外国人選挙権や憲法めぐり
建国記念の日の11日、東京都内では祝賀行事が行われる一方、市民団体などが反対集会を開催。永住外国人への地方参政権付与や憲法について、それぞれの立場から発言が相次いだ。
神社本庁などがつくる「日本の建国を祝う会」が明治神宮会館(渋谷区)で開催した「奉祝中央式典」には約1300人が参加。自民党の谷垣禎一総裁も出席した。
小田村四郎会長は「民主党政権は憲法違反の外国人参政権法案や、家族を崩壊させる夫婦別姓法案を通常国会に提出しようとしている」と批判。「日本解体政策は断固として阻止しないといけない」と訴えた。
一方、歴史学研究会など6団体が中央区で開いた反対集会には約350人が集まった。
龍谷大の森英樹教授(憲法学)は講演で、大日本帝国憲法の制定が2月11日だったことなどに触れ、「戦争と侵略の歴史を伴う『血塗られた日』だ。今は国民主権の時代であり、廃止すべきだ」と語り、「憲法9条の心を世界に広げていこう」と呼び掛けた。
2010/02/11 18:15 【共同通信】
【主張】建国記念の日 神話が生きる国誇りたい (1/2ページ)
2010.2.11 02:54
このニュースのトピックス:主張
新しい国づくりの地を東方に求め日向国を出た神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)は、瀬戸内海を進んで難波、熊野へと至る。
そして大和を平定すると橿原(奈良県)を都に定め、「天地四方に住むすべての者が、一つ屋根の下の大家族のように仲良く暮らそう」という理念に従って天下を治めることとなった。これが「日本書紀」に描かれた初代神武天皇の即位の物語である。
明治の新政府は、天皇を中心とした近代国家の建設をめざし、神武即位の「2月11日」を紀元節と定めた。紀元節は先の大戦後に廃止させられたが昭和42年、「建国記念の日」として復活した。今年で44回目を迎える。
世界を見渡してみても、大半の国々は植民地から独立した記念日や、革命の記念日をもって「建国の日」としている。血なまぐさい戦いと引き換えに国家が造りあげられ、王朝の興亡によって歴史は断絶している。日本のように連綿と歴史が続き、神話的な物語に基づいて国の誕生を祝うという例は、むしろ例外なのである。
神話というのは、そっくり史実ではあり得ない。戦前のような、神格化された天皇に対する反省ももちろんある。しかし、記紀につづられた神話は、民族の生活や信仰、世界観が凝縮されたもので、単なる作り話ではない。
そういった意味で、日本の「建国」からは、古代日本人のものの見方や国づくりに関する考え方を読み取ることができる。神話は民族の貴重な遺産なのである。
戦後、多くの国民が建国を記念する日の復活を望み、政府も奉祝の記念式典を後援するなどしてきた。それも、日本の国づくりの歴史を通して、日本や日本人の生き方を考えようとしたからだ。
ただ残念なことに、平成17年以降は、政府の主催や後援による記念式典が開かれていない。このままでは、国民の「建国」や「国の始まり」に対する意識は希薄化してしまうだろう。今後は、政府が率先して記念式典などを開催することを望みたい。
建国当初の国家がそのまま現在につながり、神武天皇以来125代の長きにわたって皇統も継承されてきた。この歴史に、国民はもっと誇りを持ってよいのではないか。その誇りがひいては、日本の国を愛し、日本の伝統文化や国語を大切にする心を養うことにもつながるだろう。
というのが産経新聞の解説。
大日本帝国憲法も、紀元節の2月11日に施行されたんじゃなかったかな。
解説されて改めて思う、このアナクロニズム。
絶対的天皇制のもと先の世界大戦を引き起こした反省もなく、神さまが日本列島を作ったという日を建国記念日にしているこの国の不思議さと危険さはたまらないものがあります。
「建国当初の国家がそのまま現在につながり、神武天皇以来125代の長きにわたって皇統も継承されてきた」
集会人数で圧倒する建国記念日奉祝派や産経新聞は、神武天皇から今の天皇まで125代天皇が続いていると本気で信じているのでしょうか。ちゅうか、まず、神倭伊波礼琵古命(古事記)こと神日本磐余彦尊(日本書紀)こと神武天皇は実在したと思っているのか。
西暦で紀元前700年前ということになりますが。縄文時代??
120年以上生きたことにしないと計算あわないんですが。
建国記念、両派が集会 外国人選挙権や憲法めぐり
建国記念の日の11日、東京都内では祝賀行事が行われる一方、市民団体などが反対集会を開催。永住外国人への地方参政権付与や憲法について、それぞれの立場から発言が相次いだ。
神社本庁などがつくる「日本の建国を祝う会」が明治神宮会館(渋谷区)で開催した「奉祝中央式典」には約1300人が参加。自民党の谷垣禎一総裁も出席した。
小田村四郎会長は「民主党政権は憲法違反の外国人参政権法案や、家族を崩壊させる夫婦別姓法案を通常国会に提出しようとしている」と批判。「日本解体政策は断固として阻止しないといけない」と訴えた。
一方、歴史学研究会など6団体が中央区で開いた反対集会には約350人が集まった。
龍谷大の森英樹教授(憲法学)は講演で、大日本帝国憲法の制定が2月11日だったことなどに触れ、「戦争と侵略の歴史を伴う『血塗られた日』だ。今は国民主権の時代であり、廃止すべきだ」と語り、「憲法9条の心を世界に広げていこう」と呼び掛けた。
2010/02/11 18:15 【共同通信】
【主張】建国記念の日 神話が生きる国誇りたい (1/2ページ)
2010.2.11 02:54
このニュースのトピックス:主張
新しい国づくりの地を東方に求め日向国を出た神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)は、瀬戸内海を進んで難波、熊野へと至る。
そして大和を平定すると橿原(奈良県)を都に定め、「天地四方に住むすべての者が、一つ屋根の下の大家族のように仲良く暮らそう」という理念に従って天下を治めることとなった。これが「日本書紀」に描かれた初代神武天皇の即位の物語である。
明治の新政府は、天皇を中心とした近代国家の建設をめざし、神武即位の「2月11日」を紀元節と定めた。紀元節は先の大戦後に廃止させられたが昭和42年、「建国記念の日」として復活した。今年で44回目を迎える。
世界を見渡してみても、大半の国々は植民地から独立した記念日や、革命の記念日をもって「建国の日」としている。血なまぐさい戦いと引き換えに国家が造りあげられ、王朝の興亡によって歴史は断絶している。日本のように連綿と歴史が続き、神話的な物語に基づいて国の誕生を祝うという例は、むしろ例外なのである。
神話というのは、そっくり史実ではあり得ない。戦前のような、神格化された天皇に対する反省ももちろんある。しかし、記紀につづられた神話は、民族の生活や信仰、世界観が凝縮されたもので、単なる作り話ではない。
そういった意味で、日本の「建国」からは、古代日本人のものの見方や国づくりに関する考え方を読み取ることができる。神話は民族の貴重な遺産なのである。
戦後、多くの国民が建国を記念する日の復活を望み、政府も奉祝の記念式典を後援するなどしてきた。それも、日本の国づくりの歴史を通して、日本や日本人の生き方を考えようとしたからだ。
ただ残念なことに、平成17年以降は、政府の主催や後援による記念式典が開かれていない。このままでは、国民の「建国」や「国の始まり」に対する意識は希薄化してしまうだろう。今後は、政府が率先して記念式典などを開催することを望みたい。
建国当初の国家がそのまま現在につながり、神武天皇以来125代の長きにわたって皇統も継承されてきた。この歴史に、国民はもっと誇りを持ってよいのではないか。その誇りがひいては、日本の国を愛し、日本の伝統文化や国語を大切にする心を養うことにもつながるだろう。
それを天照大神→現人神天皇に一本化したのが皇室神道であり神社神道なんです。明治の政治の産物です。富国強兵のための人工宗教なんですね。だから必ず戦争に結びつきます。
と思う。
もし,マッカーサー(というか勝戦国アメリカ)が,日本をおとなしくさせるために,天皇制度を利用しなかったとしたら,今はどんな風になっていたのだろうか?
でも,文化は大事にしたい。
神社や神道を攻撃するようなことはしたくない。
神話は面白い部分もある。
でも,現実と物語は切り離そうよ。