ダウンタウン松本人志vs週刊文春の名誉毀損裁判で、原告松本側が女性2人の名前や住所、生年月日、携帯電話、LINE、写真を求めたことで、区別がつかないほどの数の「被害」女性がいることを自白したことになる
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多数の女性に性行為を強要したなどと週刊文春に報じられたお笑いコンビダウンタウンの松本人志が、発行元の文藝春秋などを相手取り5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が2024年3月28日、東京地裁で開かれたそうです。
驚いたのは、原告が訴状・その訂正申し立て・準備書面を陳述し、それに対して、被告側が答弁書と準備書面を出したのだそうですが、裁判所が原告に対して次回被告の答弁書の認否をするように求めたのに対して、原告松本側の代理人弁護士が
「Aさん、Bさんがわからないから反論できない」
と言ったというのです。
それでなくてももう10人以上の被害女性が週刊文春に登場しており、多数回の「飲み会」があったと報道されているのに、AさんBさんが記事からではだれかわからないなどと松本側が言ってしまったら、それだけ多数の同種事案があったのを自白しているようなもので、不利になるに決まっているではないですか。
テレビ出演が本業で、弁護士業はそんなにやっていないであろう八代英輝弁護士でさえ
「僕もビックリしたのが、正直なところ。松本さんサイドが訴えてらっしゃるわけで自分たちが立証責任があるわけです。訴えてから何か月も打ち合わせもしてきたと思うが、第一回口頭弁論になって初めて、A子さんB子さんは誰ですか?ってそんな素朴な疑問、今から始めるんだっていうのが、ある意味衝撃でした」
と言っていますが、もっともな感想だと思います。
ダウンタウン松本人志がワイドナショーへの出演強行を断念し事実上の芸能界引退。その流れを読めずに被害者の女性たちをセカンドレイプしたひろゆきと立川志らくもテレビに出すな。
それに、原告は2人の女性を特定するために、お名前や住所、生年月日、携帯電話番号、LINEアカウントのほか、容姿の分かる写真などの提出を記憶喚起のために求めたというのですが、これまたアホですよね。
第一に、個人の特定のために携帯電話やLINEアカウントの提出なんて必要ないじゃないですか。
それとも松本側の「メモ帳」には女性の電話番号やLINEアカウントがずらっと並んでいて、それと照らし合わせて初めてだれがだれかわかるとでもいうのでしょうか。
そもそも、性被害の被害者だと主張している人に、加害者だと言われている人がきわめて秘匿性の高い個人情報を要求をするのは非常識でしょう。
そして、週刊文春は女性らとは別人格なんですし、出すわけも出せるわけもありません。
松本人志ファンからめちゃくちゃ叩かれている人の情報を、これだけ求める被告側代理人弁護士の志も能力が本当に低すぎる。
告発以降、「金目当て」「虚言だ」と罵詈雑言を浴び、身元特定を匂わす嫌がらせも。眠れない日々が続きました。でもようやく真実を公にできた私は負けません。何度でも証言台に立ちます。どうか松本さんも、本当のことを話してください――。 https://t.co/hDhuQGcBmj
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) March 31, 2024
ダウンタウン松本人志VS週刊文春の裁判についてのコメントで見る、テレビの弁護士コメンテーターの格付け。1位 本村健太郎、2位 清原博。橋下徹弁護士は案の定最下位だった(笑)。
被告文春側代理人で、名誉毀損訴訟で有名な喜田村洋一弁護士は
「1回しかやったことがないなら、Aさん、Bさんが誰かなんて関係ない。
何年の何月ごろ、六本木のホテルなんとかっていう部屋で、本件記事に書かれてるようなことをやったかどうかというだけの問題」
「その頃、六本木のホテルで同じようなことをたくさんやっていたと。
だから、そのうち、どれがA子さんで、どれがB子さんか分からない。
そう言うのであれば、分からなくもない」
「私も47年、弁護士をやって、名誉毀損もたくさんやっているつもりですが、こんなことを言ってきたのは初めてですね。
身元が分からないと認否できないなんて、そんなアホなことあるかいな」
と指摘していますが、ごもっとも。
第1ラウンドは被告側の圧勝と言ったところでしょう。
人を笑わせることを志してきました。
— 松本人志 (@matsu_bouzu) March 25, 2024
たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、
何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、
自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。
世間に真実が伝わり、一日も早く、
お笑いがしたいです。
ダウンタウン松本人志
ダウンタウン松本人志、文春砲の性暴力事件報道を理由に芸能活動を休止。「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」(呆)。松本人志の暴言と安倍晋三・維新の会という権力との癒着を振り返る
松本人志は被害者意識丸出しで
「自分の主張はかき消され受け入れられない不条理」
と言いますが、そもそも一回もこの事件に関して自分の主張なんてしちゃいないじゃないですか。
ほんま、よう言うわという感じで呆れました。
毎回毎回口頭弁論ごとにこの事件について記事を書いても仕方ないのですが、原告の松本人志自身も依頼した代理人弁護士も出来が悪すぎて驚きしかないです。
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週刊文春側、松本人志側の要求を拒否「まるで警察」「身元が分からないと認否できない、そんなアホなことあるかいな」
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が自身の性的暴行疑惑を報じた「週刊文春」に名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の文芸春秋などに、5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で開かれた。松本は出廷しなかった。文春側は「複数の女性が受けた同意のない性的行為は真実」と請求棄却を求めた。閉廷後、原告の松本側と被告の文春側の弁護士が取材に応じ、「記事化した女性2人の氏名などの特定」を巡り真っ向から対立した。
* * *
文春側の喜田村洋一弁護士は閉廷後、取材に応じ「A子」「B子」の氏名などを求める松本側の要望を一蹴した。「まるで警察みたいなものでしょ。それと原告の記憶喚起のために容貌、容姿が分かる写真を出してくれと。出してくれないと、週刊文春に書かれた内容が事実か、事実じゃないか認否できないと言っている」と首をかしげた。
「どういうことなんでしょうね。原告が週刊誌に書かれていることは、1回もやったことがないのであれば、全部否認で、A子さん、B子さんは関係ないですよね。『まったくのウソですよ』と言えばいい」と納得できない様子。その上で「その頃、六本木のホテルで同じようなことをたくさんやっていたと。だから、そのうち、どれがA子さんで、どれがB子さんか分からない。そう言うのであれば、分からなくもない」と推測した。
今回のような要求は「前代未聞」だという。「私も47年、弁護士をやって、名誉毀損もたくさんやっているつもりですが、こんなことを言ってきたのは初めてですね。身元が分からないと認否できないなんて、そんなアホなことあるかいな」とあきれた様子。次回(6月5日)も松本側から同様の要求が寄せられることが考えられるが、「(事実関係について)何も言わないんだったら、全部こちらで立証しますよ」と突き放すように語った。
同社の新谷学総局長が「性加害の客観的な証拠はない」とコメントしているが、「基本的にセクハラなんかは、客観的証拠は普通ないですよね。ジャニーズだってそうですよね。それでも認定してくれるんですから」。第1回口頭弁論を終えての勝算を尋ねられると「同じですね」と勝訴に向けて、改めて自信をのぞかせた。
松本人志報道の経過
▼2023年12月27日 松本らが都内のホテルで複数の女性に強制的な性的行為を行ったなどと週刊文春が報じる。
▼24年1月8日 裁判注力のため松本が活動を休止すると吉本興業が発表。
▼9日 Xで「ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さんへのご挨拶のため」と14日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」出演を宣言。
▼10日 松本の「ワイドナショー」出演を認めていたフジテレビが一転して出演しないと発表。
▼13日 松本に女性をアテンドしたと報じられた「スピードワゴン」の小沢一敬が活動自粛を発表。
▼22日 文芸春秋への名誉毀損による損害賠償などを求め、東京地裁に提訴。松本個人による提訴で、損害賠償額は約5億5000万円。
▼2月19日 TBS系バラエティー番組「クレイジージャーニー」(月曜・後10時)が放送。この日から松本は出演せず、7本の全レギュラー番組から姿を消す。
▼3月25日 松本が自身のXで1月9日以来、約2か月半ぶりに「一日も早くお笑いがしたい」などとコメントを発表。
▼28日 第1回口頭弁論が東京地裁で開かれる。
文春側・喜田村弁護士、あきれ 憤りにじませ会見 今後の戦略に「何も言わないんだったら、こちらで立証します」
2024年3月28日 19時14分
女性に性行為を強要したなどと週刊文春に報じられたお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が、発行元の文藝春秋などを相手取り5億5000万円の損害賠償などを求めた第1回口頭弁論が28日、東京地裁で開かれた。文春側の代理人を務める喜田村洋一弁護士が取材に応じ、原告側が認否をはっきりさせない対応にあきれた様子で、時折憤りもにじませた。
八代英輝氏「ある意味、衝撃でした」松本人志サイドの人物特定要求「そんな素朴なことを今から」
弁護士の八代英輝氏が29日、TBS系「ひるおび!」で、前日に行われたダウンタウン松本人志と週刊文春側の第一回口頭弁論について言及。松本側が文春側へ「A子さん」「B子さん」の特定を求めていることに「そんな素朴な疑問、今から始めるんだって、ある意味衝撃だった」と述べた。
この日は松本と文春の第一回口頭弁論を取り上げた。裁判は数分で終わったが、松本側の代理人は文春側が報じている「A子さん」「B子さん」が分からなければ認否のしようがないとして、特定を要求。文春側の代理人は「こんなこと初めて」「名前が分からないと認否できないなんてそんなアホなことが」などと応じる姿勢は見せていない。
これに八代弁護士は「僕もビックリしたのが、正直なところ。松本さんサイドが訴えてらっしゃるわけで自分たちが立証責任があるわけです。訴えてから何か月も打ち合わせもしてきたと思うが、第一回口頭弁論になって初めて、A子さんB子さんは誰ですか?ってそんな素朴な疑問、今から始めるんだっていうのが、ある意味衝撃でした」とコメント。「ということは、まだなんの立証計画も方針もたっていないって、自分で言っているようなものなんで」と続けた。
わずかな可能性として「A子さんB子さんは存在しないんじゃないですか、存在するなら出してみてくださいよっていう言い方でやることはあり得る」としたが、その後、A子さんは何度か文春の取材に応じていることから、「この段階で被害を訴える女性を特定できてないのは、準備がお粗末なんじゃないかという印象を受けますし、被告側がこれを開示するわけがないと思う」と述べていた。
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それにしても「取材元の秘匿」を第一ハードルにするなんて、俺ら法律の素人から見てもスジが悪いですよね
今後の展開はまだわかりませんが、松本のほうから和解に軸足を移そうとする気がします
この事案は前から都度都度申し上げているように、そもそも松本側が裁判を起こしたらダメなんですよ
もう、てんでなってなくて先輩弁護士として歯痒いです笑笑
難しい司法試験を通らないと弁護士にはなれませんよね。難しい試験に合格しているのに出来が悪いって、言語矛盾ではないのでしょうか。どうがんばっても司法試験に絶対に受からない自信がある出来の悪い素人の私にはわかりません。
どうしたら出来の悪い弁護士になれるのか、もとい、出来の悪い弁義士を見分けるノウハウを宮武嶺弁護士に時間のある時に一本記事にしてほしいと思います。一般の人にも役に立つ記事になること間違いなし。ご検討お願いします。