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すみません、私、法律の勉強のしすぎで頭が悪くなっちゃったんでしょうか(涙)
下の、朝日新聞と読売新聞が言っていることと、ロイターや共同通信が言っていることの方向性はまるで逆ですよね?
朝日と読売は年間の被曝限度量を上げる検討をし出したという方向性で、ロイターと共同通信は避難指示を出す被曝量を引き下げるって言ってますよね?そうですよね??
(自信ないなあ)
日経や中国新聞も後者に同調して、避難基準を厳格化する検討をしていると報じています。
これは矛盾しているんじゃなくて、別々に二つの検討をしていると言うことなんでしょうか。
おかしいなあと思って、一番下にある、産経新聞で、本日6日午前の枝野官房長官の記者会見全文を読んだんですが、何言ってるんですかね、この人は。
さっぱり言っていることがよくわからんのですが、これで、この人、明快な広報が受けて、次の次の総理候補と言われてるんですか?
こんなわかりにくい話をしていたら、司法試験の口述試験では落とされると思うんだが。
この記者会見から読売新聞みたいな基準緩和の話も、共同通信のような基準厳格化の話も、私には読み取れないんですが、新聞記者というのはめちゃめちゃ賢いんですな。
今日は、安易な被曝限度量引き上げは許されない、ということを書こうとしたんですが、
「東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖11 何言ってるかわからない官房長官の恐怖」と言う表題にした方が良かったかも(笑)
そもそも、何を検討しているのかさえ私のような一般人にはわかりづらいことおびただしい、こういう記者会見をまずやめていただきたいです。
年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委 朝日新聞 2011年4月5日22時21分
原子力安全委員会は5日、放射線量の高い地域の住民の年間被曝(ひばく)限度量について、現在の1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げるべきか検討を始めた。放射線の放出が長引き、「長く生活する観点で考えないといけない」とし、現実路線への見直しを検討する。 会見した代谷誠治委員は「防災対策での退避は通常、短期間を想定している」と指摘。すでに数週間に及ぶ退避や避難の考え方について、政府から見直しを検討するよう相談されていることを明らかにした。 原発から半径30キロ圏外の福島県浪江町の観測地点で放射線量の積算値が上昇している。先月23日から今月3日までの積算値は10.3ミリシーベルトになった。日本では人が年間に受ける被曝限度量は現在、一律1ミリシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告では、緊急事故後の復旧時は1~20ミリシーベルトを目標としている。
被ばく限度量引き上げ、官房長官が検討を指示 (2011年4月6日19時22分 読売新聞)
枝野官房長官は6日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、「年間1ミリ・シーベルト」と定めている一般人の被曝限度量の引き上げを検討するよう、原子力安全委員会に指示したことを明らかにした。枝野長官は、現在の基準について「安全性を強く考慮した非常に高いハードル」としたうえで、「現実に生活している皆さんの健康への影響との関係で、どれくらいが安全性を確保できる線なのか、専門家に最終的な詰めをしてもらっている」と語った。「20ミリ・シーベルト」を一案として検討していることも明らかにした。 限度量の引き上げは、厳格な基準を維持した場合、避難・屋内退避指示地域の拡大を迫られたり、さらなる社会的混乱を招いたりしかねないことから、有害ではないと見られる範囲内で緩和することを狙ったものだ。国際放射線防護委員会(ICRP)は日本政府に対し、一般人の被曝限度の目安を20~100ミリ・シーベルトに引き上げるよう求めている。
50ミリシーベルト以下も避難地域に含めること検討=官房長官 2011年 04月 6日 17:52 ロイター
[東京 6日 ロイター] 枝野幸男官房長官は6日午後の記者会見で、避難地域の被ばく量の限度を引き下げることを検討していることを明らかにした。現在、50ミリシーベルト以上の地域を避難地域としているが、これは一時的に大量の放射性物質が出ることを想定した安全基準。しかし、放射性物質が長期間にわたって累積して健康への影響を判断しなければならない事態になっているため、限度量を引き下げることを専門家に検討してもらっているとした。現在、屋内退避地域に指定している20ミリシーベルト以上の地域にも避難地域に含める案も出ているとした。枝野官房長官は「退避の基準として50ミリシーベルト以上になりそうな所は避難してほしいということ。しかし長期に滞在することによる蓄積された放射線量について、どのあたりで安全性が確保されるのかという検討で20ミリシーベルトという数字が出てきた」と説明。またこれとは別に原子力発電所の安全確保のための非常に高い安全確保という点で1ミリシーベルトという数字もあり、「どの基準が適切か検討してもらっているところ」だとした。海産物の汚染について、サンプリングの追加を文部科学省で実施するとともに、海洋研究開発機構での海流の調査や観測、拡散・帰着予測にも着手していると説明。また、できるだけ多くの農産物、海産物の計測を実施して最大限の努力をすると述べた。
20ミリシーベルトで避難指示を 原子力安全委が政府に 2011/04/06 20:42 【共同通信】
原子力安全委員会は6日、1年間積算の被ばく放射線量が20ミリシーベルトを超える可能性がある場合、住民に避難指示などの対策を取るよう政府に伝えたことを明らかにした。事態の長期化に伴う住民の健康影響を重く見た形で、これまで数日間で50ミリシーベルトだった避難指示の基準を事実上、厳格化する。被災住民の今後の生活にも大きな影響を与えそうだ。代谷誠治委員は記者会見で、20ミリシーベルトを超える場合に避難区域とするか屋内退避区域とするかは「行政側の判断」と説明。屋内退避している人に避難を求めるケースがあり得ることを示唆した。一方で長期にわたる屋内退避は現実的ではないとし、新たな屋内退避区域の設定には否定的な見方を示した。 原子力安全委は、外部被ばくが10~50ミリシーベルトになると予測される場合を屋内退避、50ミリシーベルト以上を避難の基準としているが、代谷委員は「事故発生後の短期間を想定しており、実情に合わなくなった」としている。 国際放射線防護委員会(ICRP)は、緊急時の被ばくについて20~100ミリシーベルトの範囲を超えないよう勧告。代谷委員は20ミリシーベルトの根拠にICRPの基準を挙げた。
追伸
あった~~! ロイターの記事に6日午後とあったので、ひょっとして別の記者会見があるのでは、と探したら、見つかりました。
しっかし、わかりにくい(涙)
なんだろね、迷ってるんだろか、自分で何を言っているのかあまりよくわかっていないような感じがする。
枝野長官会見(6日午後4時40分【年間被曝限度量の見直し】 産経新聞 2011.4.6 20:11
--午前中にも質問した年間被曝(ひばく)限度量の引き上げだが、別次元の安全性を確保すると。説明がよく分からないが
「若干、午前中の答えは問いとうまくかみ合っていなかったかもしれないが、引き上げというよりも、今、50ミリシーベルトからは避難をしていただいている。10ミリシーベルト以上になりそうなところは屋内待避をしていただいている。これが緊急時の、突然大量の放射性物質が出る恐れがあるときの回避の基準として。そういう意味では50ミリシーベルト以上になりそうなところは、そこから避難をしてくださいというのが基準だ」
「今、20ミリという話が出ているのはむしろ、一時的に大量の放射性物質が出るということについては50を基準にやっているが、しかし、その当該地域に長期にいることによる、蓄積された、累積された放射線量についてどのあたりの線のところで安全性が確保されるのかということについてはむしろ、50に比べてより低い数値が必要ではないだろうかということでの検討で20が出てきた」
「1(ミリシーベルト)というのは原発などの平時における周辺においても正に安全性を非常に強く考慮した、あるいは原発の安全確保のための非常に高いハードルを目標として1ミリシーベルトが置かれて、これまでも来ている。現実にそこで生活している皆さんの健康への影響の可能性との関係で、どれぐらいの線が安全性を確保できる線なのかということについては、国際機関の最新の知見もあるようなので、今、専門家の皆さんに最終的な詰めをしていただいている」
--1ミリシーベルトが安全とアナウンスし、引き上げるとなると、安全性の信頼が揺らぐのではないか
「正にこれについては、意識としては50ミリシーベルトを超える放射線量になる可能性のあるところは避難してくださいという指示を出しているわけだ。それを20ミリシーベルトに蓄積された累計の放射線量がなる可能性のあるところもどうしようかということを検討しているので、そういった意味では引き下げだ」
「平時における原発の安全性について高いハードルをかけるという意味での1ミリシーベルトというのがある。そういった意味ではいくつもの基準がある中で、この局面においてどの基準値が一番安全性の観点から実際に当該地域の皆さんは生活の拠点であるところで生活したいという強いご希望がある。しかし、安全性が確保されなければならないという中で、どの線ならば安全性が確保されるのかということを、専門家の知見を前提に調整をしている」