今年で4回目となるブラック企業大賞。
弁護士やジャーナリストなどでつくる実行委員会が主催する、「ブラック企業大賞2015」の授賞式が2015年11月29日、東京都内で開かれ、セブン-イレブン・ジャパンが大賞に選ばれました。
長時間労働による過労死、賃金未払い、パワハラなどを従業員に強いる悪質な企業を選出する同賞ですが、今年ノミネートされたのはセブン-イレブン・ジャパン、暁産業、エービーシー・マート、フジオフードシステム、明光ネットワークジャパン(明光義塾)、引越社関東(アリさんマークの引越社)の6社。
この中でも、セブン-イレブン・ジャパンは、フランチャイズ加盟店主の見切り販売を妨害するなど、過酷な搾取をおこない、そのしわ寄せが学生アルバイトに及び「ブラックアルバイト」が問題化しているとして、ブラック企業大賞に選ばれました。
巨大企業の闇 セブンイレブン(1)フランチャイズ店の破産・自殺が相次ぐエゲツない集金マシーン
に書いたとおりですな。
このほか、「ブラックバイト賞」が、賃金をまともに払っていなかった個別指導塾「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパンに贈られました。
注目の「ウェブ投票賞」は、アリさんマークで知られる株式会社引越社関東が、ウェブ投票で他のノミネート企業を大きく引き離す11875票を獲得して受賞し、引越社関東は「アリえないで賞」にも選ばれました。
アリさん引越社関東は、邪魔な社員を追い出し部屋、顔写真付きチラシ等を駆使して追い込み、同従業員が加入した組合の抗議行動に対して、会社幹部らが会社本社の前で暴言を吐いたことで注目されたものです。
あまり愉快な報道じゃないですが、一般メディアは、セブンイレブンについてもいいことしか報道しないですからね。
ブラック企業大賞、これからも続けてほしいと思います。
関連記事
三木谷浩史楽天会長の超ブラック発言「ベンチャー企業では残業代ゼロどころか労働時間を制限するな」
巨大企業の闇 ユニクロ 最高裁で確定 月300時間労働 サービス残業当たり前 年間売上高1兆円の秘密
巨大企業の闇 トヨタ自動車(2) 法人税を払わず消費税の輸出戻し税で大儲けする寄生虫企業
巨大企業の闇 トヨタ(1)「日本が誇る」トヨタ 年間利益が1兆円なのに法人税を払わないこの背信
巨大企業の闇 Apple(2) 無休・長時間労働で居眠り。絶望工場から産み出されるアップルブランド
巨大企業の闇1 Apple(1)日本の下請け企業を特許権侵害・詐欺・強要で食い物にするブラック企業
渡邉美樹氏らワタミ経営陣 過労自殺遺族への説明を拒否 これが「ありがとうを集めるグループ」の実態だ
「黒塗り手順書」やっと公開 東京電力はほとんどブラック企業 いよいよ司直のメスを入れることが必要です
ドキュメント ブラック企業: 「手口」からわかる闘い方のすべて (ちくま文庫) | |
筑摩書房 |
違法労働で若者を使い潰す、ブラック企業。その「手口」は何か?闘うための「武器」はあるのか?職場崩壊、戦略的なパワハラ、異常な長時間労働と残業代未払い…。ブラック企業が使う「6つの手口」を徹底的に明かし、身を守るための方法を完全公開。ベストセラー『ブラック企業』の著者と、現場で闘う弁護士団が、最新の事件からその恐るべき実態を暴く!文庫オリジナル。
働く人のための ブラック企業被害対策Q&A: 知っておきたい66の法律知識 | |
ブラック企業被害対策弁護団 (著) | |
弁護士会館ブックセンター出版部LABO |
違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらす「ブラック企業」問題に対応する弁護団として2013年7月、若手弁護士を中心に結成。弁護団には、北海道から長崎県まで160人を超える弁護士が参加し、ブラック企業被害者の法的権利の実現やブラック企業被害への対応策の研究、調査、情報発信、社会への問題提起などに取り組んでいる。
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない | |
主演 小池徹平, マイコ | |
メーカー情報なし |
高校中退でニートのマ男(まおとこ)は、母の死で一大決心。プログラマーの資格を取得して、なんとかある小さなIT企業に就職する。しかし、そこは想像を絶する“ブラック会社”だった・・・
トヨタもセブンイレブンも全部ブラックだと言いだしたら、ブラックじゃない会社の方が珍しいということになりかねませんが。。。
そうかもしれませんよ。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
2015年10月27日火曜日
第4回 ブラック企業大賞2015 ノミネート企業発表!
パワハラや長時間労働など、従業員の労働環境に問題のある企業を選ぶ「ブラック企業大賞2015」の授賞式が11月29日に開かれ、セブン-イレブン・ジャパンが大賞に選ばれた。授賞式後のシンポジウムでは、実行委員会メンバーの弁護士やジャーナリストらがブラック企業の現状について議論した。
今年で4回目となるブラック企業大賞は、弁護士やジャーナリスト、学者などでつくる実行委が主催。今年の大賞に選ばれたセブン-イレブン・ジャパンは、販売期限の近い弁当などを値下げする「見切り販売」を妨げるなど、フランチャイズ加盟店から搾取しており、そのしわ寄せがアルバイトに及んでいると、実行委は指摘している。
実行委メンバーの佐々木亮弁護士は、セブン-イレブン・ジャパンについて、「ビジネスモデルとして収益を上げる構造に歪みがあって、立場の弱い従業員に及んでいる」としながらも、同社のメディアへの影響力から「週刊誌などは(大賞の受賞を)取り上げないのではないか」と指摘した。
●「とんでもない企業は世の中にまだある」
ブラックバイトユニオン事務局長の坂倉昇平氏は、「これまでにブラック企業大賞にノミネートされた企業のなかには、労働環境の改善が進みつつあるところがある」と述べ、賞をきっかけに問題が認知されていることの意義を語った。
佐々木弁護士は「10~20年前だと、過労死しても『自己責任だ』という言説がまかり通ったが、今の時代、企業の代表が『自己責任だ』と言ったら大炎上する」と、社会が変わりつつあることを説明。「とんでもない企業は世の中にまだある。すべてを一度に改善することは難しいので、一つずつ積み上げていきたい」と述べた。
ジャーナリストの竹信三恵子氏は「メディアの情報のもとを作るのは私たちだ。やはり騒がないと何も起きない。今は『炎上』というツールがある。私たちは、ないものを嘆くより、新しく使えるもの使い倒すべきだ。そのための口火として、ブラック企業大賞を続けていきたい」と話していた。
実行委によると、毎年、ノミネート企業を授賞式に招待しているが、これまでに1社も出席したことはなく、今回の授賞式にもノミネートされた6社の関係者は姿をあらわさなかった。
ブラック大賞セブンの実態総まとめ!
ブラック企業大賞受賞記念!「セブン・イレブン」マスコミが書けない恐怖の実態総まとめ! 自殺者続出の原因とは
セブン-イレブンHPより
ブラック企業大賞2015は、本サイトが予想した通り、コンビニ最大手のセブン‐イレブン・ジャパン(以下、セブンイレブン)が選ばれた。
ブラック企業大賞とは、労働相談に取り組んでいる弁護士や市民団体、ジャーナリストなどでつくられた実行委員会によって実施されているもので、いじめや長時間過密労働、低賃金、育休・産休などの制度の不備、派遣差別、コンプライアンス違反、求人票でウソを書くなどの指標をもとにブラック企業が選ばれる。
4回目となった今年は、セブンイレブンのほかに、福井県の消防・防災機器の販売・保守点検サービスの暁産業、外食サービスのフジオフードシステム、靴販売のエービーシー・マート(ABCマート)、個別指導学習塾の「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパン、引越社関東(アリさんマークの引越社)がノミネートされていたが、見切り販売の妨害をはじめとしたフランチャイズ加盟店主に対する過重負担やアルバイトを低待遇で酷使するブラックバイトなどを理由に、セブンイ‐レブンが大賞に選ばれた。
セブン・イレブンのこうしたブラック体質については、本サイトもこれまで繰り返し指摘してきた。本部に一方的に有利なフランチャイズ契約、自殺者続出の加盟店オーナー、24時間営業の過酷な就労状態……。
しかし、本来ならばマスコミがこぞって批判するような、こうした不祥事や問題がメディアで報道されることはほとんどない。というのもセブン・イレブンは、テレビ局をはじめマスコミにとって500億を超える広告宣伝費を投入してくれる大スポンサーなうえに、新聞・雑誌にとっては重要な販売網でもある。おそらく、今回のブラック企業大賞受賞についても大手メディアのほとんどは無視するだろう。
受賞を記念して、本サイトでのセブン・イレブン追及記事を以下にあらためて再掲するので、いま一度セブン・イレブンのブラック体質についてご一読いただきたい。
(編集部)
加盟店に弁当を廃棄させて儲けるセブン-イレブンのえげつない経営術
マスコミタブー!?日経新聞が報道しなかったセブン‐イレブンの敗訴判決
本部のピンハネ!? セブン-イレブン加盟店が強いられる仰天の仕入価格
本部に追い込みかけられ…セブン-イレブンオーナーの自殺者が続出!
セブン-イレブン“タブー”の現実…週刊誌の社員自殺報道も潰された!
人気のコンビニおでんはセブン-イレブン加盟店を苦しめる元凶だった!
ブラック企業大賞最有力? セブン-イレブンの搾取は本場・米国から見ても異常だ! 米国セブン経営者が「日本は軍国主義」
労働組合のプレカリアートユニオンが署名運動を展開しています。
「アリさんマークの引越社」として事業展開する引越社関東が社員に不当な異動を命じたとして裁判になっている件で、労働組合の「プレカリアートユニオン」が命令の無効や業務改善などを求めた署名活動を、署名サイト「Change.org」で行っています。
プレカリアートユニオンによると、引越社関東の“ブラックな労務管理(弁償金・残業代の未払いなど)”を改善しようと、社員のAさんが同労組に加入して団体交渉を行ったところ、会社はAさんをいわゆる「追い出し部屋」に異動。Aさんが今年7月に命令の無効などを求めて提訴すると、8月11日付で懲戒解雇にしました。その際、懲戒解雇したという通知をAさんの顔写真付きで「罪状」などと表現して社内に掲示したそうです。
その後、Aさんが解雇無効の仮処分を東京地裁に申し立てると、会社は懲罰解雇を撤回。10月から復職(シュレッダー業務)したのですが、業務空間には「北朝鮮人は帰れ!」「過激派の流れを汲むような怖い人は去れ!」と書いた紙(Aさんの顔写真・氏名・年齢含む)が貼り付けられていたとのこと。
これに対し、労組メンバーが会社前で抗議をすると、副社長らが登場。一連の厳しい対応がネット公開されると大きな話題になりました。プレカリアートユニオンは、今回のキャンペーンによりAさんを励まし、同社の労働環境を周知したいとしています。目標の賛同者数は2万5000人、7日19時時点で1万6000人以上集まっています。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
一部上場企業で過労死ライン80時間を軽やかに越えた100時間超の36協定を結んでいるところがザラだって知ってるでしょ?
トヨタがサビ残酷くて過労死多数なのもなんとなく知ってるでしょ?過労死裁判でトヨタはQCは課外活動で勤務時間じゃないと突っぱねたんだけど、裁判所は「バカ言ってんじゃねえよ!」と突っぱねて莫大なサビ残を参入、過労死と不払い残業代他を認定した。トヨタの内部留保の規模もなんとなく知ってるよね?全員を正社員にして稼ぐのを止めて草むしりだけさせていても何十年も保つくらい金があるんだよ。
つまり、ブラックなのは会社の金巡りとは無関係なんだよ。
教科書的資本主義、市場主義で行けば、競争に勝つために必然的にブラック化すると言うのはありえそうだけど、だとすれば市場競争を勝ち抜くために値引きとサービスとキックバックと研究・設備投資でカツカツの競争するのだから、ほとんどお金が残るわけないじゃん。配当も偉い人の取り分も内部留保も僅かになるはず。
現実にはそうなっていないのだから、その考えは間違いなんだよ。
じゃあ何でなんだよ!と言えば、バブル崩壊後にグローバルスタンダードとして捻じ込まれた外資万歳な経済ルールの帰結なんだよ。ルールが変わりゲームが変わり何が勝利かどうプレイすべきかが変わったのさ。
これまでは将棋をやっていたのがアメフトのルールに変わってアメフトをプレイするようになったというぐらいの変化。(将棋とアメフト自体には意味はありません)
新しいルールでは、会社は株主のものと言うことを明確にした。実際に働いている人間はねじ回しのような会社の備品だ。そして、株価を上げれば上げるほど偉いと言うことになった。株価を上げるには利益率を高め、配当や内部留保を増やす、あるいは株式会社なのに自社株買いを行なえばいい。利益率を高める上で一番易しいのは人件費の抑制。最もいいのはただ働き。文句を言わせないためには貧しくすること、分断すること、忙しくすること、騙すこと、法律を変えさせること。他にも、安倍がやったように金利を下げ通貨価値を下げて名目の株価を上げるという手もある。経営者は何もしなくても株価が上がるマジックだ。
で、新しいルールでは四半期ごとに会社は結果報告を紙経営者は株主に査定される。だから、もっとも正しい態度は、目先の3ヶ月の見かけの業績を何とかすることであって東芝はその典型と言うことになる。経営トップの射程はせいぜい自分の任期ということになる。10年、30年、50年、100年の計なんて、経営の現実から吹っ飛んでしまう。財閥系企業は、三菱は国家なりという風に良きにつけ悪しきにつけ自らを日本と一体視してきたが今や目先のことしか考えていない。ブラック化は少子高齢化や進学ができないなど、将来の消費者、労働者、優秀な人材を、つまり未来を先食いしているわけだ。講演会などで生な声を聞くと彼らも気付いているが自分から降りることはない。今だけ金だけ自分だけ。
新しいルールでは外資が自由に参入できるようになったし、こちらも出来る。すると、高株価経営をしないと、会社を買収・乗っ取られてしまう。「殿、落城でございます」は嫌だからね。それを避けるためには大きすぎて買収できないように株価を上げ、自社株を高値で買うと言う馬鹿をやる。自社株買いは株価を吊り上げるだけでなく、敵対的な株主に渡る株を減らす効果がある。
と言うわけで、ブラック化の道を選ばないことと会社の破綻とは直接関係ない。
会社は破綻しないが、ブラック化を選ばないことでものを言う株主によって経営者の首が飛ぶ可能性はあると言うことだな。
様々な多少のいんちきはあるにせよ、北欧・西欧などにはマトモな企業も多々あるのだから、日本もマシにできると信じている。新自由主義者のデマにまず打ち勝たないと。
ブラックじゃないところなんて、破綻するでしょう。 労働者のことなんかかまっていれば会社が危ないのです。
別言すれば、労働者の滅私奉公に会社の存続が懸かっているのです。 それだけ阿保な経営者が多い、と言うことですね。
構造が、旧日本軍なのです。 鬼軍曹を筆頭にした下級兵士の滅私奉公頼みですから、上級士官になればなる程に、阿保なのです。
たまに例外もありますがね。
賃金・労働環境もそうですが、知的生産に関わる褒章等も劣悪です。
ノーベル賞級の発明に対して、会社が与えた褒章金の額が、たったの二万円、と言う訴訟にまで発展した事件がありました。
信じられますか? この発明で、当該企業が如何に発展したのかを考えると、二万円なんて金額を如何に算出したのか、と首を捻るしかありません。
そのくせに、無能者の世襲経営者は、年間に何千万もの収入を得ているのですからね。
かくして、ノーベル賞受賞者は、米国へ去ったのでした。。。この国も、企業も阿保ですよ。
働かなくても最低限度の所得が得られれば、ブラック企業なんかで働く人が激減し、倒産に追い込むことができます。